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プライドは何処へ。

2002.11.30(SAT)
2002 J-LEAGUE DIVISION-1 2nd STAGE 15th ROUND
vs VISSEL KOBE
0-3 LOSE
at KOBE UNIVERSIARD MEMORIAL STADIUM(KOBE)

 歯がゆい思いで過ごした長いリーグ戦の最後に見せられた試合はプライドのカケラも見られぬ悲しい内容だった。

 前半の2失点は同じような内容。相手の何が何でも勝つという気持ちに対して押されまくり、中盤も守備陣も下がり過ぎて完全に ボールを支配されていた。失点も味方DFにシュートが当たりコースが変わるという不運があったかもしれないが、何が何でもシュー トを打つという神戸FW播戸の姿勢から生まれたもの。対する清水の攻撃にそうした気持ちが全く感じられなかったのとは対照的だった。
 後半に入ってやっとカウンターからチャンスを掴んだが、ラストパスが不正確、また衰えない神戸の運動量に防がれた。前半高い 位置からプレスをかけ続けた神戸は後半に入ってもバテなかった。清水の方はというと、簡単に諦め、球際での競り合いにも負け、 終盤には神戸FW岡野のサイドからの突破に誰も止められず、一人で決められて3失点目。全くいい所も無く試合終了。

 モチベーションの差と言えば簡単だが、それで片付けたくはない。J1残留に向け、何が何でも勝ちたい神戸だけでなく、清水にも プライドはあるはず。
 一人少ない中でのFC東京戦、主力を欠いて押され気味の鹿島戦、現に劣勢の試合を気持ちでプライドで乗り越えたじゃないか。そ の後の試合がこれでは何も意味が無いではないか。
 監督の問題以前に選手達に闘う気持ちが感じられなかった点が悲しいんだ。今年はいったい何度こんな試合を見せられたのか。危 機感が無ければ何も出来ないのか。違うはずだ。試合でプレーするのはフロントでもない、監督でもない。選手自身にはリーグ戦を しっかり振り返り反省して欲しい。
 幸いにもまだ今季は終わっていない。残す大会、天皇杯に己の意地を見せて欲しい。まだまだこんなもんじゃないということを。

 もう一度言う。最後までプライド賭けて闘え!



安貞桓ショー。

2002.11.24(SUN)
2002 J-LEAGUE DIVISION-1 2nd STAGE 14th ROUND
vs KASHIMA ANTLERS
2-1 WIN
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)
 攻撃の主軸2人を欠きながら残された一人の男の個人技が流れを変え、試合を決めた。この日は彼の為の試合となった。
 試合はいきなり風下の清水がFKからペツェルの決定的なヘッドを放つも、惜しくもシュートは枠の外。このあとは鹿島ペースで進む。 早目にサイドに展開する攻撃に対し、清水は全体的に下がり目で鹿島に中盤を支配される。さらにCKから鹿島MF中田浩二に決定的なヘッ ドを食らうがゴールポストに救われた。
 しかし33分、劣勢状態の流れが変わる。味方のクリアボールを拾ったテルが相手のチャージにも負けず素早く縦へスルーパス、反応し た安貞桓がボールをもらいドリブル、鹿島DF秋田のチェックをアウトサイドの切り返しでかわしてGK曽ヶ端との1対1を冷静に決めて先制。 とにかくテルのスルーパス、安貞桓の一瞬の切り返しと狙い通りのカウンターだったのではないか。
 この後からは安貞桓が軸となり、横山が何度も相手の裏をつき、ノボリはスペースに走りチャンスを作り出すなど清水ペースで前半終了。
 後半に入っても安貞桓を軸に清水はサイドチェンジなど大きな展開でチャンスを作る。50分、味方ゴールキックを拾い右サイドでノボ リと横山がワンツー、右サイドから抜け出したノボリがそのまま持ち込みGK曽ヶ端との1対1、角度があまり無いところからGK曽ヶ端の真 上を破る強烈なシュートが決まり2点目。
 しかし65分、味方のクリアミスから鹿島にCKを与え、その左CKからMF小笠原がゴール中央にセンタリング、鹿島DF秋田が昇平に競り勝 ちヘディングシュート、これが決まり1点差。劣勢ながら集中していた守備陣だが、この場面では相手の一番危険な男にマークをもっと増 やして厳しくいって欲しかった。
 ここから前がかりの鹿島に押される。清水は安貞桓、ノボリの運動量が落ち、横山の相手の裏を狙ったプレーもオフサイドばかり、完 全に攻め手を失う。チャンスらしいのはFKから安貞桓が強烈なシュートを放ったぐらい。
 その中で中盤の吉田の献身的なプレス、DFではペツェルの強い当りなど各人が集中を切らさず、また鹿島の大事な場面でのパスミスな どもあり、最後まで守り抜き試合終了。

 MVPはやはり安貞桓だろう。アレックスやバロンが抜けてかかる比重が大きかった中で見事なプレーを見せてくれた。先制点の一連の 流れなどは無駄のないスピードある洗練されたプレーだった。得点だけでなくパス出し、さらにボールキープにも抜群の実力を発揮した。 加入してから今迄で一番の出来だと思う。次節復帰するアレックスとの見事なコンビネーションにも期待したい。
 またノボリも久々のゴールを決めてくれた。何よりあの場面でパスを選択せず、思いきりよくシュートを放った気持ちを非常に買いた い。久々のスタメンの横山も何度も裏を狙い続け、実に献身的なプレーだったと思う。
 中盤ではやはり吉田の動きが目立っていた。テルとの連携も良く2人で幅広い範囲のカバーリングが出来ていたし、確実に相手の攻撃の 芽を潰していた。
 DFではペツェルはここ最近安定していい出来だ。相手の切り札の長谷川を完璧に封じた功績は大きい。また、セットプレーにおいても 彼のヘッドがチームの強力な武器になりつつある。何より彼のプレーには器用さは無いが清水の選手に無いハードで熱いものを感じさせ てくれる。

 とにかく苦しいチーム状況の中で前節に引き続き選手達は良くやってくれた。ただし気を緩めず残り僅かの試合を全うして欲しい。磐 田の完全制覇が決まり、既に来季に向けての戦いは始まったのだ。今は完全に力の差をつけられているが、再び磐田を追い抜く為にも1試 合を無駄には出来ないのだから。



10>11。

2002.11.16(SAT)
2002 J-LEAGUE DIVISION-1 2nd STAGE 13th ROUND
vs FC TOKYO
2-1 WIN
at TOKYO STADIUM(CHOFU)

 数的不利を全く感じさせない見事な試合をしてくれた。それを支えたのは選手達の負けたくないという気持ち、闘志だったのではないか。
 試合はいきなり動く。3分、トップ下の安貞桓がゴール前でテル、アレックスとワンツーパスを次々に通し、 DFラインを抜け出し素早くシュート、これが決まって先制。久々に流れるようなパスワークからの得点だった。
 しかしそれも束の間。7分、右サイドから崩され昇平がクリアしたボールが小さく、後ろから走り込むFC東京 MF宮沢がミドルシュート、微妙に変化したボールに羽田が弾くことができず同点。
 ここから重苦しい展開になる。この日も前線で起点となっていたバロンが25分、29分とたて続けのラフプレーによる警告2枚で退場。
 その直後にはアレックスがラフプレーで警告を受けるなど冷静さを欠く状態。前線はバロンを欠いて ボールが収まらず、安貞桓とアレックスは全く運動量がなく試合から消える。
 しかし、この劣勢にも守備陣は集中を切らさない。各自激しく当たり、周りも確実にカバーリングをこなし、前半終了。
 後半が始まると序盤以降、眠ったかのように試合から消えていた2人が覚醒する。
 49分、ペツェルのクリアからアレックスがセンターサークル付近の安貞桓にパス、安貞桓が素早い ターンから相手DFを2人かわしドリブル、相手を引きつけたところで左から上がるアレックスに絶妙な スルーパス、アレックスが相手GKの位置を見てループシュート、これがきれいに決まって勝ち越し。
 ここから10人の戦士達は素晴らしい闘いを見せた。安貞桓とアレックスは抜群のキープ力で相手の守備を 引きつける。そこにテルも豊富な運動量でフォローする。この攻撃が結果的に相手へ守備の意識を持たざるを得ない状況にさせた。
 守備も中盤で駆け回る吉田のプレスやペツェルの不格好だが懸命なクリア、克己の冷静なカバーリングなど各自が動き回る。
 幾度か訪れた決定的なピンチにもGK羽田がスーパーセーブを連発。チーム全体でゴール前に高く厚い壁を築き上げて時間を消化し、試合終了。

 今日のMVPは羽田だろう。防げたかもしれない失点にも気落ちすることなく直後の大ピンチにファイン セーブを見せた。判断も的確で抜群の反応で10人でも勝てた最大の要因だろう。
 守備ではペツェルが実に効いていた。相手のボールをことごとく跳ね返し、当たり負けしなかった。 また、克己が昇平とペツェルの裏を確実にカバーリング、地味ながら貴重な働きを見せてくれた。
 攻撃に関しては前半のアレックスは最悪な出来に見えた。後半あれだけ出来るなら、始めからやれよ という不満はあるが後半は久々にいいプレーを見せてくれた。
 安貞桓も点を決めただけでなく、後半はアレックスとの連携も深まり、数的不利にも抜群の個人技を見せてくれた。
 バロンに関しては審判の判定が厳しすぎたし、バロン自信も軽率なプレーだった。しかし、気持ちの こもったプレーを見せてくれていたのも事実だ。出場停止が明けてからのプレーにも期待したい。
 とにかくこれだけ気持ちの入ったプレーを見せてもらったのは久々だ。監督以前に最近のリーグ戦、 選手達の闘う気持ちが見られなかっただけに余計に嬉しい。ただし、これが毎試合出来ていればこんな 低い順位にはいないはず。それが課題だ。
 応援も久々に選手と一体化した応援が出来たのではないか。純粋に目の前の勝利に喜ぶ選手とサポー ターの姿はやはり美しい。残り2試合もこうありたいものだ。



弱気は最大の敵。

2002.11.09(SAT)
J-LEAGUE DIVISION-1 2nd STAGE 12th ROUND
vs YOKOHAMA MARINOS
1-2 LOSE
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)

 前節の柏戦と同じく気持ちの面の差を痛感した。ミスは多いが前を向いてプレーしていた相手に対して、ずるずる下がる最終ラインを筆頭に弱気な プレーが目立つ清水。試合内容も結果も妥当なものだろう。

 試合は序盤から横浜Mペース、最悪なピッチコンディションの中でも細かくパスを繋いで、両サイドからのクロスボールで清水はピンチが続く。この 日が初スタメンの村松がテル、戸田とトレスボランチを組むものの中途半端なミスが続く。攻撃の方はアレックス、安貞桓、ノボリがバラバラの動き、 特にアレックスは一人で打開しようとして簡単にボールを奪われてしまい前線でタメを作ることが出来ない。前線でしっかりキープできず、中盤もプ レスをかけるのが遅いという状況になり、最終ラインはズルズル下がり過ぎで引いたままになるという悪循環が続く。
 しかし、前がかりに攻める横浜Mもラストパスが不正確、シュートミスなどもありチャンスを逃し、次第に運動量が落ちていく。清水も徐々に周りを 積極的に叱咤する戸田を中心にプレスがかかり、中盤で奪うとテルや戸田は相手の高い最終ラインの裏へとロングボールを狙う。単調だが意図のある パスはやがて得点に結びつく。43分、横浜MのDF松田がボールを持って上がってきたところをテルが奪い、素早く最終ラインの裏に走るアレックスに絶 妙なロングパス、アレックスは右45度から左足でカーブをかけたシュート、これがGK榎本の手を越えてゴールネットを揺さぶり押されまくりの清水が 先制する。このシュートも実に素晴らしかったが、相手の一瞬の隙を見逃さずにボールを奪い素早く前線に供給するという久々にテルらしい、いいプ レーが見られた。圧倒的に押されていた前半を1点リードというラッキーな形で折り返す。
 ところが、後半に落とし穴がまっていた。前半から課題になっていた前線でのタメが作れないという点を改善しないまま後半が始まると案の定、せ っかく奪ったボールをまた奪われピンチが続く、49分にはカウンターから相手右からのセンタリングに対して昇平がゴール中央にいたFW清水の腕を掴 んで倒してPKを与えてしまう。このPKをGK黒河もコースを読んでいたものの奥に決められて同点。更に54分にはまたセットプレーのクリアボールから のチャンスに中盤でボールを奪われてカウンター、MF上野のスルーパスに俊秀がクリアと思いきやトラップミス、後ろにこぼれたボールに守備へ戻ら ずに残っていた横浜MのDF松田がボールを奪ってシュート、これを決められて逆転を許す。2失点とも中途半端な中盤でのミスからの逆襲に対応できず に奪われたものだった。
 逆転されても動かない清水もようやく64分にノボリからバロンに交替、この交替が流れを変えた。バロンは前線で体を張ってボールをキープ、時に はサイドに流れてボールを貰い、味方を引き出すプレーも見せるなど確実に仕事をこなしていた。70分には動きが落ちた戸田に替えて吉田、さらに終 盤は純平に替えて康平と投入する。しかし、バロン投入以降ボールは終始キープしチャンスは作っていたものの、最後まで崩しきれず、ゴール前で得 たFKのチャンスも逃すなど1点が返せず試合終了。2ndステージの負け越しが決定した。

 とにかく、弱気なプレーばかりが目立った。中盤も含めて守備面では相手のドリブルに対して誰もチェックに行かずズルズルと下がるだけ、相変わ らずプレスに関する約束事が出来ていないようで他人任せの守備にしか見えない。また、ミスから失点してもその修正というのがすぐに出来ずに続け て失点するという悪癖が未だに直っていない。とにかくFWも含めてもっと高い位置からの献身的なプレスというのをやるべきだ。かって出来ていたこ とが今出来ない訳が無いのだから。
 攻撃の面でも前線でキープしてタメを作ろうとする選手が何故いなかったのか?バロンがいないならその変わりとなるようなプレーをノボリ、アレ ックス、安貞桓が出来ていたかとなると全く出来ていなかったように見える。確かにアレックスは見事な先制点を奪ったし、随所にチャンスメーカー となっていたが、独り善がりに強引にいって奪われるなど裏目となるプレーも目立った。キープして味方のフォローを待つようなプレーをしてもらい たい。安貞桓に関してはこの日は前半こそ目立っていたが後半は試合から消えていた。スタミナ面の問題もあると思うが、チームに加入して2ヶ月、そ ろそろ結果を出して欲しい。その為に獲得したのだから。
 初スタメンの村松に関しては味方のフォローが薄かったこともあるが中途半端なプレーが目立った。思いきったプレーをもっと見せて欲しい。それ を周りがフォローしてやればいいだけのことだから。とにかく消極的なプレーからは何の経験も得られないと思う。それでも、純平とのコンビネーシ ョンで突破した場面などまだまだ今後の可能性を示してくれた。まだまだこれからの選手だからこそ、今日の悔しさを糧として欲しい。
 監督に関しては毎度のことだ。この試合でも前半明らかに前線でボールが収まらずに苦しい試合をしていたのに、1点リードしてるからか後半開始時 に何の修正も施さない。1点リードしたのはたまたまであって、明らかに内容が悪かったにも関わらずだ。また、中盤のチェックの甘さ、運動量の無さ を見るにつけプレスに関する約束事なども全く決められていないのではないかと思える。交替も85分に選手を入れて短時間で何が出来る?交替された 選手も交替して入った選手も皆が納得していないのは明白だ。戦術も無いうえに、味方の人望も無くなってしまっている監督の元でチームが崩壊して いく様を黙って見ることがどれだけ辛いことかフロントはわかっているのか?もう、来年への闘いは始まっているのだ。
 試合結果には影響は無かったとは言え、主審に関しては一言言いたい。審判は試合の進行役であって、権力者ではありません。いちいち試合の流れ を止めてしまうような笛、副審のボールタッチのアピールを無視してしまう狭い視野、両チームの選手が呆れていました。スムーズな進行を心がけ、 広い視野を持ったジャッジメントを望みます。くれぐれもあなたが主役となるような試合は良くない試合なんですよ。
 最後にこの選手の話に触れねばなるまい。イチの不調はどこまで続くのだろうか。攻守両方において中途半端なプレーが多過ぎる。クロスボールや 前線へのフィードはあまりにも不正確、守備に関しても間合いが中途半端、周囲との連携は取れていない。何より自信を無くしたかのような消極的な プレーが一番問題だと思う。別に完璧なプレーを求めているんじゃない、一つでも正確なクロスボールを供給するという最低限の仕事が出来ればいい んだ。失敗を恐れている今の姿勢は見せて欲しくない。正直、スタンドからはイチのプレーの度にため息、はては心無い野次まで出てきている。その 是非は後に述べるとして、それだけイチに対する期待の裏返しでもある。かってVゴールを決めて涙を流したように熱いプレーを俺は待っている。もう 一度W杯代表にまで上り詰めたように這い上がってくるのを待ってるぞ。

 我々サポーターに関しては試合中に心無い味方選手への野次、いい加減にやめないか。正直、応援している時よりも野次の声の方が大きいというの は情けない。選手同様後ろ向きになって悪いところを探して文句を言って何になるのだろうか。まず、90分間選手を後押しとなるような応援を心がけ よう。ミスしたら、心無い野次とは違う叱咤激励をしよう。選手と共に闘って試合が終わった後にその闘いぶりに納得しなければその時に初めて自分 の思いをぶつけようよ。選手と共に闘わないサポーターにモノを言う権利はないと思う。