〔戻る〕

待ち望んだキャプテンの復活、巻き返しの予感

2002.05.12(SUN)
J-LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP
QUARIFY GROUP-B 6th(FINAL) ROUND
vs FC TOKYO
2-1 WIN
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)

 既に予選リーグ突破を果たした清水。対戦相手は同じく予選リーグを首位で突破したFC東京。 アウェー駒沢での対戦では0-3の完敗を喫している。

 試合は序盤は主力を休ませたFC東京のチャンスが続くが久々に復帰のGK真田がファインセーブや果敢な飛び出しで防ぐ。 その後は清水がボールを支配。特に3月の浦和戦以来復帰のテルが視野の広い的確な球出しでチームのリズムを作っていく。 さらに、前節左サイドで活躍した古賀を積極的に上がらせてチャンスを作る。
 21分、バロンの振り向きざまのスルーパスに反応した古賀が左サイドからPKエリア内に侵入し、相手DFをかわしかけたところで倒されてPK。 このPKを久保山が決めて先制。前節同様古賀のタイミングの良い飛び出しから生まれた得点だった。
 さらに32分には真田のゴールキックをバロンがヘッドで落とし、裏に走る久保山が抜け出し、 飛び出してきたGK土肥をかわすようにループシュート、GK土肥の手を弾きゴールネットに吸い込まれて2点目。
 前半は復帰したテルを中心に中盤は康平、克己を含めて積極的なプレスが機能し、終始FC東京を圧倒。 テルを起点に本来の流れるようなパスワークも復活。守備の方も真田のファインセーブで救われた序盤以降はペツェル、 池田、森岡の3人が落ち着いて対処。このまま前半終了。
 後半に入るとFC東京も大黒柱FWアマラオを投入。 前線で起点となりチャンスを作ろうとするもののペツェルを中心に数人で厳しいチェックで囲み、 周囲のサポートを寸断させて次第にアマラオの位置を下げさせることに成功。逆に攻撃の方は右サイドの太田圭輔を多用し、 フィールドを広く使ったサッカーで次々にチャンスを作る。 久保山やテルに替わって途中出場の鈴木隼人、康平がゴール前で決定的なチャンスを決められず。 更には相手DFからボールを奪った古賀が独走、上がってきた途中出場の塩沢にスルーパスを出すものの、これも合わずに決定的なチャンスを逃す。
 そうするうちに85分に森岡が厳しいチャージを受けて倒れている間に右サイドからのセンタリングにFW福田に合わされて失点を喫する。 しかし、このシーンはまず森岡のチャージでファウルであるし、その後ハンドの見逃しもあり、 この日通じて不安定だった審判団を象徴するようなシーンだったのではないだろうか。 それでも、その後は相手DF小峯がラフプレーで2度目の警告をもらい退場するなどで危なげなく試合終了。

 とにかくこの日のMVPはテルにつきる。途中で下がったものの彼の加入で中盤の流れるようなパスワークが見事に復活した。 特に序盤のピンチを切り抜けた後にはテルを起点にダイレクトパス、サイドチェンジを繰り広げて圧倒的にボールを支配していた。 彼が下がった後に押されはじめたように、彼の存在感は別格のようだ。 今年初めに出た鹿島戦、浦和戦ではコンディション不良で目立たなかったが、復調してくればこれぐらいは当然なのかもしれないが、 待ち望んだチームの大事なパーツが戻り、これで本来のサッカーが復活するのではないかと期待が持てる。
 古賀も2戦連続の左サイドの起用だったが、神戸戦以上に積極的なプレーが見られて新たな可能性を感じさせた。 右サイドの太田圭輔は結局予選リーグ全試合出場、予選リーグ全体を見ると彼の活躍はチームにとっても非常に大きかった。 この試合では若手の鈴木隼人、塩沢が初のトップ出場、まだまだ試合の中で消えていたが、それぞれ非凡なところも見せていた。
 守備に関しても失点もあったが森岡を中心に落ち着いてはいたと思う。 何よりこの試合でもペツェルは本来の当たりの強さに加えて、相手の大黒柱アマラオをマークし互角に渡り合っていた。 登場してからの3試合を見るにつけ、なぜ今まで使わなかったのか、非常に残念に思う。
 11ヶ月ぶりの公式戦復帰のGK真田はやはりさすがの動きをしてくれた。序盤の苦しい場面もファインセーブでチームを救った。 何より2点目の起点となったようにキックの精度では黒河、羽田とは格段の違いがある。この3人のGKのポジション争いも今後は見物だ。

 これで16日間で6試合の超過密日程の予選リーグを終了して、秋からの決勝トーナメントに進むわけだが、 正直最初の試合を考えるとよくここまで持ち直してきたと思う。そのことは素直に評価していい。 だが、この予選リーグはFC東京以外はリーグ戦不調の神戸と東京Vで、突破して当然の予選リーグでもある。

 ここから1ヶ月半の中断。今回が一番いい内容の試合だっただけに、このまま1stステージ後半戦に中断がなく続いて欲しかったのは正直な感想だ。 それでもこの中断期間でどれだけ修正してくるか期待したい。



耐え抜いた守備が呼び込んだ、相手の自滅

2002.05.09(THU)
J-LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP
QUARIFY GROUP-B 5th ROUND
vs VISSEL KOBE
2-0 WIN
at KOBE UNIVERSIARD MEMORIAL STADIUM(KOBE)

 前節勝利をおさめ、予選リーグ2位に浮上した清水。相手は予選リーグ未勝利の神戸。

 試合は序盤から圧倒的な神戸ペース。中盤でのこぼれ球をことごとく拾われ、両サイドから突破を許して、 次々にシュートを打たれるもGK羽田が度重なるファインセーブでピンチを救う。 序盤で5本以上あったCKのピンチも今季初登場の森岡やペツェルが無難にクリアする。 しかし、攻撃の方はバロンへのフォローが薄く、簡単に相手に奪われて苦しい試合展開は続く。
 それでも19分、左サイドから長い距離を相手DFと競り合いながら突破した古賀が深い位置からマイナスのセンタリング、 これに詰めていたノボリがダイレクトで合わせて、ゴールネットを揺らした。この後も神戸に攻め込まれはするものの、 GK羽田がこぼしたボールを押し込まれたシーンではオフサイドで取り消しなど神戸の方の決定力不足に助けられながら前半はこのまま終了。
 後半に入ると徐々に運動量の落ちた相手に対して、清水は落ち着いてパスを回す。 前半は下がり目の位置だった右サイドの太田圭輔も徐々に相手に勝負を挑んでチャンスを作っていく。 吉田が前半で下がり、変わって入った克己も落ち着いたプレーでチーム全体が前半と打って変わってパスを繋いでいく。
 そして77分、右サイドから康平が相手DFライン裏に走り込むノボリへ優しいフィード、 相手DFがクリアし損ねて、体に当たったボールがGKの逆をついてしまい、ゴールネットを揺らした。 この追加点で以降、決定的なピンチこそあったもののこの日当たりまくっているGK羽田のファインセーブや守備陣の踏ん張りで失点を許さない。 攻撃の方もロスタイムにはカウンターからバロンが完全に抜け出してGKと1対1、 ゴールの枠上を大きく外れるシュートでチャンスを逃したが、結局このまま試合終了。今季初めてアウェーで90分以内に勝利を収めた。

 勝ったものの、序盤は果たしてこの試合どうなることかと先が思いやられたのが正直な気持ちだ。 その中でこの日のMVPはやはりGK羽田だろう。序盤の相手の決定的なシュートの連続を止めまくっただけでなく、 90分間通して完璧に止め続けた。この日の完封勝利の一番の要因であろう。もうすぐ黒河もU-21の合宿から戻ってきて、 かっての守護神真田も復帰してきてレギュラー争いはより一層激しくなるだろうが、この日のような頑張りならば今後もチャンスは巡ってくるはずだ。
 起用2戦目のペツェルも当たりの激しさだけでなく、相手の動きを読んでの守備も光っており、 前回以上の出来であった。今後も継続起用してチーム内での連携を重ねると、また更に期待以上の動きを見せてくれるはずだ、是非とも期待したい。
 当然、報道陣の注目の的となっていた森岡だが、この日はボールを簡単にはたくなど無理をしないプレーに終始していた。 それでも後半には体を張って相手のシュートをブロックするなど、個人的には思っていたわりには動きも良かたのではないかと思う。
 攻撃の面ではここ2戦のノボリの奮起は非常にめざましいものがある。この日もゴールを決めるなど、 若いチームを激しいプレーで引っ張っていってくれてる。バロンも後半は見事カウンターの起点として機能していた。 ただし、終了間際でのGKとの1対1は落ち着いて決めて欲しかった。
 前節は休養して、この日はサイドで起用された古賀も昨年末あたりからドリブルに冴えをみせ、 この日もドリブル突破からノボリへのマイナスのセンタリングでアシストを記録するなど攻撃のセンスも見せてくれた。 太田圭輔もサイドの1対1ではスピードだけでなく、華麗な切り返しで相手のマークを振り切りセンタリングするなど後半はなかなかの出来であったと思う。

 ともかく、これで予選リーグの2位通過が決まった。開幕の惨澹たる出来からスタートして、 太田圭輔、村松の若い2人の成長と共に何とか乗り越えることが出来た。若い2人はこれに自信を持ってさらに成長していくことを期待したいし、 成長できるはずだ。チームとしてもナビスコは秋から決勝トーナメント、一発勝負3試合の先には1億円が待っている。 是非ともリーグ共々タイトルを狙っていって欲しい。

 最後に応援について、相手の神戸は人数が少ないながら1ブロックに固まって熱い応援をしていたと個人的には思う。 が、それにひきかえ清水の方はどうだろうか?相変わらずバラけて応援、真ん中で固まって応援しようとしない。 ゴール裏で選手達と共に戦おうという気概を持った人たちがなんと少ないことだろう。もっと危機感をもっと欲しいと個人的には思う。 アウェーでグループとか団体とかの枠を考えているなんてナンセンスだよ。



流れを変えたバロンの一撃

2002.05.06(MON)
J-LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP
QUARIFY GROUP-B 4th ROUND
vs TOKYO VERDY 1969
3-1 WIN
at KUSANAGI ATHLETIC STADIUM(SHIZUOKA)

 16日間で6試合の超過密スケジュールも半分が経過。3試合終了し、1勝2敗と波に乗れない清水。相手は3日前の対戦では完敗を喫した東京V。

 試合は序盤から東京Vペース。エジムンドを起点に細かいパス回しで両サイドから仕掛ける。
 12分には右サイドのFK、キッカーのエジムンドのセンタリングからゴール真正面に飛び込むDF山田にヘディングシュートを決められた。 この場面、マークの確認が曖昧だったようで、山田はほとんどフリー。
 その後もエジムンドに2人がかり、時には3人がかりで止めにいくも奪えず、そこからパスを散らされ、 次々にピンチが訪れるも相手FWマルキーニョスが2戦連続の大ブレーキ。何度もミスで助けられる。
 攻撃の方は両サイドの太田圭輔、村松とも下がり目の位置から上がれず、守備に比重が置かれてしまう。
 この悪循環のまま時間が流れるが、ひとつのゴールがこの試合の流れを大きく変える。
 41分、右サイドから康平が早めにファアサイドにクロスボール、バロンがファアサイドに流れて難しい体勢ながらヘディングシュート、 これが右ゴールポストに当たって枠に吸い込まれて同点。GK高桑が全く反応できない素晴らしいヘディングシュートだった。このまま前半終了。
 後半開始直後こそ相手のプレスにてこずっていたが、 57分に左サイドから村松のパスを受けたノボリがドリブルで相手DFをかわして強烈な左足シュートが決まり、ついに勝ち越す。
 このあたりから東京Vは極端に運動量が落ち、両サイドの太田圭輔、村松が積極的に上がりはじめる。 特に村松は対面の高木を全く相手にせず、チャンスを作り出す。 75分には右サイドから太田圭輔がセンタリング、これをノボリがスルーし、左サイドまで流れたところにいた村松がセンタリング、 ノボリがGK高桑と激突しながらもヘディングシュート、これがゴールネットを揺らすが残念ながらわずかにノボリがオフサイド。 しかし怪我をも恐れぬノボリのガッツは見事だった。
 この後も清水は波状攻撃。左からは村松だけでなく、久保山も粘り強い突破を見せ、 右サイドの太田圭輔はヘディングシュートやミドルシュートなど相変わらず積極的なプレーを見せる。 これが実ったのがロスタイム89分、左サイドへ横山がロングボール、相手DFと競り合いながら村松が抜け出してファアサイドにセンタリング、 中央のバロンの裏でフリーで待ち構える太田圭輔が落ち着いて左足のボレー、GK高桑が全く反応できずにゴールが決まり、このまま試合終了。

 序盤はエジムンドひとりにボロボロにされて、前回の対戦と同じ結果になりそうな雰囲気だったが、追いついてからの守備はかなり良かったと思う。 吉田、康平の2人は攻め上がりを控えめに豊富な運動量でボールを追いかけていたのが、 結果的に両サイドの上がりを助けたのではないかと思う。そういう意味では目立たないながらも貢献度は大きい。 また、初登場のペツェルについても序盤に相手のマークを簡単にはずすなど危ない場面もあったが、 それ以降は無難にこなしていたたし、対人プレーの激しさ、強さを見せてくれた。どちらかと言えばスマートな守備が多い清水の中において、 珍しいタイプだが今後も継続して見ていきたい選手である。
 攻撃の方も両サイドの頑張りは目立った。特に村松は予選リーグ初戦の惨澹たる出来から考えると短期間でよくトップの厳しさに慣れ、 成長してきていると感じる。この日は裏を取られるところもあったが、周りのフォローを得て積極的に上がっていた結果がこの2アシストにつながったと思う。 太田圭輔も清水では初ゴール。それ以外の場面でもいいシュートを放ち、この試合で一番シュートを放っていた。 得点感覚もあるのでFW、1.5列目としても見てみたい。

 この日のMVPはバロンだろう。とにかく、前述したようにあの前半の同点ゴールがなければ、 こういう試合展開に果たしてなっていたかと思うと疑問であるし、ゴール以外の場面でも最近のポストプレーは頭だけでなく、 足元にも磨きがかかってきている。ボールを欲しがるあまりサイドでプレーしすぎる点は若干不満だが、 今後も清水の攻撃が機能するかどうかの生命線は彼にかかっていると言っても過言ではないだろう。

 最後に、バロンに劣らずノボリのこの日のプレーは久々に気持ちが伝わってきたと個人的には思う。 GKを怖がらずに飛び込んだプレーを象徴するように、この日のプレーには積極性が表れていた。 あの勝ち越し点も思い切りよく放った見事なシュートだった。こういう熱いプレーを待っていた! 是非残り2試合、まだまだ苦しい試合が続くがチームを引っ張っていって欲しい。



あきらめたらそこで終わり

2002.05.03(FRI)
J-LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP
QUARIFY GROUP-B 3rd ROUND
vs TOKYO VERDY 1969
0-2 LOSE
at TOKYO STADIUM(CHOFU)

 前節苦しみながらもナビスコ予選リーグ初勝利を飾った清水。相手はかつての宿敵、東京V。

 試合は前半から相手にボールを支配される厳しい展開。 特に中盤は相手にボールを回されて左右に振り回される。
 両サイドの太田圭輔、村松も序盤こそチャンスに絡んだものの時間が経つにつれ、 相手に押し込まれ守備に回らざるをえない。
 守備陣もこの日はトップ下のFWエジムンドからのスルーパスで度々ピンチを迎えるが、 相手のフィニッシュの場面での信じられない凡ミスのおかげで結局前半両チーム無得点で終了。

 しかし、後半開始早々の47分、抜け出したFW平本に清水はDF2人が抜かれ、 最後はGK羽田と1対1で決められた。
 この失点で目が覚めたのか清水は見違えるような動きでプレスをかけ、 波状攻撃を繰り広げるが、不正確なセンタリングでチャンスを潰す。 終わってみればこの最初の失点後の約10分程の時間帯だけが清水の良かった唯一の時間帯であった。
 その後は落ち着いた東京Vのやりたい放題。 GK羽田のスーパーセーブで決定的な場面を一度は防いだが、79分にはエジムンドにDF2人かわされてシュートを決められた。
 その後は無抵抗。大したチャンスを作れない、パスがろくに回らない。このまま試合終了。

 前節の勝ちは何だったんだろうか?
 確かに疲れている。監督の采配もおかしいだろう。
 だが何だ今日の試合は!
 2点を追いかけて最後まで必死に戦えよ!せっかくマイボールになっても誰も動かない、上がらない。 選手達が試合をあきらめてしまったらそこで終わりなんだよ!
 俺も監督に対して不満や不信感がある。だが今日の試合の選手はそれをスケープゴートにしていた感が非常に強い。
 選手がそれをやっちゃおしまいだよ。あんな試合じゃ誰が采配揮ったって勝てやしないよ。

 とにかく選手に言いたい!いつからそんなに偉くなったんだよ!目の前の試合を精一杯戦えよ!
 いない選手のコールをしたが、出てない選手達にはこんな試合して申し訳ないと思えよ! あんな試合で選手は頑張ったなんて意見は自己満足でしかない、笑わせるな!
 3日後には同じ相手と試合だ。今度はホームでこんな試合出来ないぞ!



一筋の希望の光

2002.04.30(TUE)
J-LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP
QUARIFY GROUP-B 2nd ROUND
vs VISSEL KOBE
2-1 WIN
at KUSANAGI ATHLETIC STADIUM(SHIZUOKA)

 予選リーグ初戦を不甲斐無い試合で落とし、厳しいスタートとなった清水。 今日の相手は同じくリーグ戦から勝ち切れない神戸。

 試合は序盤から清水ペース。バロンが前線で確実にキープし、ポストをこなす。 前節の孤軍奮闘で初先発を勝ち取った太田圭輔も右サイドから幾度もチャンスを演出し、強烈なシュートを放つ。
 先制点は16分、康平の大きなサイドチェンジから右サイドでバロンが切り返して左足で豪快に叩き込んだ。
 その後もバロン、太田が抜群のコンビネーションで突破を見せるなど清水のペース。 だが守備の方は相変わらずマークのズレが目立ち、フリーでシュートを打たれるなど危ない場面もありながら前半を終了。
 後半に入ると右サイドにボールが渡らず、中盤の守備も後手後手に回る。 70分には右サイドから崩され、左に流れたボールの折り返しに途中出場のFW城がフリーでバックヘッド、 これが決まり同点に追いつかれる。
 しかし、すかさず6分後の76分には左サイドで相手ともつれながら抜け出した光太郎がセンタリング、 相手GKのクリアがバーに当たりこぼれたところに詰めていたノボリが押し込み勝ち越し。
 その後はDFまで前線に上げ、ロングボールを放り込む神戸に押されるものの耐え切り、 リーグ戦から数えて約1ケ月ぶりの勝利を飾った。

 勝つには勝ったものの相手に助けられたのは否めない。守備陣は相変わらず連携が悪く、 マークが幾度もズレて相手をフリーにしてシュートを許していた。 神戸の度重なるシュートミスがなければ結果は全く逆になっていた。
 そんな中でのMVPは文句無く太田圭輔だろう。 この日もスピードを生かした突破でチャンスを演出しただけでなく、強烈なシュートも披露した。 与えられたチャンスを見事にモノにしただけでなく、清水の攻撃に新たな可能性を示してくれたのではないだろうか。
 また、バロンも前線で相手の厳しいチェックにも我慢し確実にポスト役をこなした。久々の得点も挙げたのはなによりだ。
 途中出場の光太郎も 決勝点を演出、それ以外の場面でも幅広い動きでチャンスに絡んでいた。

 内容は確かに良くないが今後に向けて希望の光が見えてきたのもまた事実だ。 何より選手達は前節に比べて気迫や闘志と言ったものが感じられた。
 もちろん監督の采配にはまだまだ不満な点があるが、中2日の連戦がまだまだ続く。 とにかく選手達は気力で乗り切って欲しい。俺達も精一杯のサポートで支えよう! ここを突破したときには選手達は何よりも自信になるはずだ。



不甲斐無い、希望の見えないスタート

2002.04.27(SAT)
J-LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP
QUARIFY GROUP-B 1st ROUND
vs FC TOKYO
0-3 LOSE
at KOMAZAWA OLYMPIC MEMORIAL STADIUM(TOKYO)

 ナビスコ杯開幕。今季はJ1のみ、清水はFC東京、東京V、神戸と同組。 ホーム&アウェーの予選リーグで2位以内なら秋からの決勝トーナメントに進出する。

 最初の相手はFC東京。今季リーグ戦では既に対戦しVゴール勝ちしている。
 試合は序盤から相手のプレスに押されまくる。特に左サイドの初先発の村松は周りとあまりに噛み合わない。
 19分にはその左サイドからのスローインからFW福田にキープされて後ろから走り込むMF宮沢にPKエリア外からミドルシュートを決められる。 シュート自体は見事に決められたが、この場面で誰もプレッシャーをかけにいかなかった。
 さらに流れは変わらず44分にもカウンターからMF石川に持ち込まれ中央フリーのFWケリーにシュートを決められ2失点。
 後半に入っても左サイドの村松は周りと噛み合わず、結局64分には太田圭輔に交替。康平が左に回り、太田圭輔が右に入る。
 この太田圭輔がこの日唯一の収穫だったと言えよう。 相手DFとの1対1の場面で果敢に突破しただけでなく、1対2の場面でも突破して何度もチャンスを演出した。
 試合の方は78分にもFW福田に決められ、しかもロスタイムにノボリが倒されて得たPKもノボリが外して試合終了。

 主力の怪我や代表候補選手がいないとかいろいろ言い訳はあるだろうが、情け無い、不甲斐無い試合をしてしまったのは事実だ。
 中盤は全くプレスが効かず、DFまで下がってしまう。初先発の村松も果敢なチャレンジを期待していたのに弱気なパスばかりだった。 しかも周りも見れないでパスミスばかり。これでは次のチャンスは来ない。
 一方、対照的に太田圭輔は自分の能力や持ち味を信じて結果を出した。 昨年1年J2甲府でFWとして11得点を挙げ結果を残しただけのことはある。彼こそ今後是非とも起用して欲しい。

 最後に相変わらず監督の采配には疑問である。この試合でも交替選手は2人。しかも2点のビハインドを背負った後半開始時には交替をしない。 明らかにDF陣はボロボロなのに新外国人ペツェルは使わない。 サテライトで見ている限り、当たりは強いし、激しいプレーで今の清水に欠けているものを持っていると思う。 とにかく監督には最後の最後まで手を尽くして欲しい。結果以上にやる気や闘志の欠けた試合ばかり見せられては俺達は納得できない。
 もちろんナビスコの予選リーグはまだこれから5試合もあるが、次の試合はヤマ場だ。 ここでどれだけ変わるか?、甦るか?。俺達は見たいと思う。