手も足も出ない完敗、そこから何を学んだか?
2002.05.30(THU)
INTERNATIONAL FRIENDLY MATCH
vs RUSSIAN FEDERATION
0-3 LOSE
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)
ナビスコ予選リーグ以来の試合となる清水。相手はW杯出場国で清水市をベースキャンプとするロシア代表。
試合は序盤からロシア代表に圧倒的にボールを支配される。
9分にはCKからヘッドの折り返しを全くのフリーのピメノフがヘッドで押し込み、ロシア代表が先制。
その後も緩急自在のロシア代表のパスワークに清水の守備は後手に回るシーンばかり。
清水の3バック裏のスペースへ次々に飛び出し、正確なフィードが送られてGK黒河のファインセーブなどで失点は防ぐが防戦一方。
一方、攻撃の方はバロンがほとんど封じられて、前線でタメが作れず、中盤も守備に追われて押し上げが足りない。
数少ないチャンスは太田圭輔のセンタリングにバロンが合わせたものの、シュートは大きくゴール枠を外した場面のみで、このまま前半を終了する。
後半に入るとさらにロシア代表が圧倒的に攻める。
若干メンバーを入れ替えたせいか雑なラストパスやシュートのおかげで失点にならずにすんだが、
守備の方も相手の要望もあるのだろうがペツェル以外は体を張って守る事が出来ない。
攻撃もイマイチ意図の無いパスをカットされてピンチを迎えるなどパッとしない。途中から出場の村松、
横山が相手の裏を狙い抜け出してチャンスを作ることもあったが、素早く戻る相手DFに寄せられてチャンスを逃す。
その後、76分には相手に3バックが引き寄せられたところにフリーのチトフにスルーパスを通されて失点。
続いて77分にはCKのこぼれ球をケルジャコフがセンタリング、ホフロフがDF池田と競り合いながら打点の高いヘディングシュートを決めて3点目。
このあとも決定的なチャンスを作れないまま試合終了。
とにかくレベルの違いをまざまざと見せ付けられた内容だった。特に落ち着いたボール回しには雲泥の差が見られた。
清水の方のボール回しを見ると「ボールに走らされている選手」、一方のロシア代表は「ボールを走らせる選手」。
ロシア代表は全体的に運動量は多くはないのだが、瞬間的なスペースを狙う受け手の動きの速さと正確なトラップ、
スペースを的確に狙う出し手の正確でスピードのあるパス、ここに格段の違いを見せられた。
この相互理解の深さが普段は練習をしない代表で出来て、普段から練習しているはずのクラブチームに出来ないというのは非常にショックを受けた。
また、そのパスも平面で捉える二次元の世界が清水とすれば、
高さも利用して相手のDFを飛び越して正確に裏へ送る三次元の世界がロシア代表だったのではないだろうか。
特にカルピンが何度か狙って通していた右足アウトサイドで相手の裏へ送るパスはいいものを見させてもらった。
清水のこの日の中盤でのパスミスの多さは相手の守備もいいのだろうが、上記に挙げたような意図の感じられるパスが実に少なかったように思う。
パスを出してから味方が動くような感じだった。
リーグ戦においても圧倒的にボールを支配していても崩しきれない攻撃が多い中でこの試合をヒントに立て直しを図ってもらいたい。
もう一度言いますが、ロシア代表は決して早くはないが、
緩急織り交ぜ瞬間的なスピードとスペースを狙う相互理解でボールを圧倒的に支配しながらシュートまで持っていっていた。
清水にもこういうパス回しを期待したい。
一方の守備に関しても相手の高さに成す術が無いといった感じだろう。
高さがかなわないならポジショニングでカバーするなどの工夫をもっと昇平などには見せて欲しかった。
その低調な守備陣の中で唯一目立っていたのがペツェルなのではないだろうか、相手の意向を無視してしまっていたかもしれないが、
激しく積極的に前に出るプレーは際立っていた。また、康平と太田圭輔はこの日サイドで相手の攻め上がりに終始守備に忙殺されて下がり目に位置してしまい、
いいところが無かったが、対面のカルピンなどのプレーから学ぶところは非常に多い。是非、この日の守備が無駄にならないように。
とにかく、手も足も出ない完敗でしたが、二度と味わえない貴重な経験なのもまた事実。
今後生かせるかどうか、中断明けのサッカーで見ていきたいと思う。最後に貴重な経験をさせてもらったロシア代表に感謝。
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