ふりだしに戻る。
2003.04.29(TUE)
2003 J-LEAGUE DIVISION-1 1st STAGE 6th ROUND
vs KASHIWA REYSOL
0-2 LOSE
at SHIZUOKA STADIUM ECOPA(FUKUROI)
前節の勝ちからわずか3日。たった3日でチームはふりだしに戻った。
とにかく、全体的に動きが無さ過ぎ、常にプレスをかけていたのはアウェーの柏。せっかくのホームゲームなのに3日前の
試合の影響か、特に中盤のプレスが甘過ぎた。序盤こそサイドから村松、イチのセンタリングでチャンスを作るものの時間が
経つにつれ、中盤が下がり過ぎて1トップの安貞桓は完全に孤立するいつもの悪い癖。24分には、右CKからゴール中央でノー
マークの柏DF渡辺光輝に頭で押し込まれて失点すると、わずか10分後には相手のゴールキックからの長いボールに森岡が柏F
Wマルシオに競り負け、折り返しに詰めていた柏FW玉田にもDFが競り負けて押し込まれて連続失点で前半終了。
後半からアレックス投入、更にDFには和道を投入し3バックに切り替え、北島も投入するなど前線を厚くするものの、引き
気味に守る柏を最後まで崩し切ることが出来ない。むしろ手薄な中盤をついたカウンターを繰り出す柏にあわや3点目を食ら
いそうになるなど終始劣勢のまま空しく試合終了の笛が吹かれた。
せっかく3日前にいい形で勝っておきながらそれを全て無駄にしてしまうような敗戦だった。監督の戦術、采配、そういう
もの以前に誰が監督をやってもこんな選手の動きでは勝てようも無い。全体的にオフザボールの動きが全く無い。自分がボー
ルを貰いたい為に動く、フォローするという動きが無い。まさかボールを受けたくないのではないかと思わせる動きだ。また、
相変わらずシュートへの意識も低い。後半2点を追いかけなくてはならないのにシュートを打とうとする積極性がどの選手か
らも感じられない。技術が無いと言う以前に闘う気持ちを持ってないのではないか。90分間は闘ってくれ!まして2点を追い
かける試合で何故がむしゃらに強引でもいい、前へと突き進む動きがないのか。こんな試合を今後も見せ続けられてはたまらない。
また、今年通して連続失点が多過ぎる。失点に気落ちしてまた失点する、この悪循環を断ち切るには各選手の声の連携、自
覚が必要ではないか。こういう苦境に味方を叱咤激励するような選手が出てきて欲しい。特にキャプテンだ。そもそも何の為
のキャプテンなのかを分からず、己の個人技に溺れている場合ではない。
監督もそうだ。確かに選手の出来も悪い。その中で何か良くしようとして動くのも監督だ。同じように2点のリードを許しな
がら怒涛の攻撃を見せた名古屋戦同様、なるべく早い時間帯での選手投入で選手に、俺達に闘う姿勢を見せて欲しかった。呆
然と立ち続けているあなたの姿は寂しく映ったし、見たくなかった。また、己の信念を持ち続けるのもいいが、もう既にリー
グ戦6試合を消化して1勝4敗1分、失点14。結果が雄弁に物語っている。時には己の信念を捨て去り選手と共に闘う事も必要だ。
もう残されているのは去年までの大半の試合でやっていた3バックを本格的に試すことのみではないか。最後の最後まで可能性
を信じてあがき続けて欲しい。
最後に試合後、サポーターの間で様々な反応があった。俺は拍手はしなかったがブーイングもしなかった。ブーイングして
勝てるならとっくに勝っている。とにかくそれだけ状況は悪い中で俺達が支えてやらなくてはならない。そういう考えでエス
パルスコールをさせてもらった。ただし、監督や選手達が今日と同じような諦めた試合を再びしてしまった時には容赦無くブ
ーイングさせてもらう。
もう一度ふりだしに戻ったならば、もう一度立ち上がるしかない。ただし、時間という待ってはくれないものもある。
先手必勝。
2003.04.26(SAT)
2003 J-LEAGUE DIVISION-1 1st STAGE 5th ROUND
vs KYOTO PURPLE SANGA
3-0 WIN
at NISHIKYOGOKU ATHLETIC STADIUM(KYOTO)
今季リーグ戦初勝利をもたらしたのは試合に飢えていた男達を筆頭にしたチーム全体の出足の早さだったのではないだろうか。
まさしく先手必勝こそがチームの窮地を救ったのだ。
安貞桓の1トップ、2列目に今季初スタメンの久保山、ノボリを起用、ボランチには怪我から復帰した鶴見を起用、アレックスを
スタメンから外すという新しい布陣で臨んだ前半。サイドでの不用意なミスから逆襲を食らうなど相変わらずの不安定さを見せる
ものの、ゴール前での体を張った守備、GK黒河のファインセーブで耐える。攻撃の方はというとサイドから久保山、ノボリの連携
から何度かチャンスを作るもののシュートまでは繋がらず、頼みの安貞桓も囲まれてチャンスを潰し、シュートシーンも少ないま
ま前半を終了する。
後半、安貞桓がサイドに流れるプレーでチャンスを作り、久保山、ノボリ、吉田と積極的に上がる攻撃を見せ、中盤でも高い位
置からのプレスが機能し出すと流れが傾く。53分には右サイドゴール前のFKから、相手のクリアミスのボールをゴール中央で待っ
ていた昇平が右足ボレーであわせて先制する。ここしばらく見られなかったセットプレーからの先制点がその後の試合展開を楽に
させた。この後も相手のミドルシュートをGK黒河が辛うじてセーブするなど危ないプレーはあったものの京都の単調な攻撃に助け
られ、82分には安貞桓が振り向きざまのミドルシュート、これを京都GK平井が弾いたところ、ゴール前詰めていた途中出場のアレ
ックスが押し込んで追加点。終了間際の88分には鶴見が上がって相手DFに囲まれながら左サイドを深く切れこみ折り返し、ファア
サイドにいたテルがゴール中央に折り返して、待っていた安貞桓がダイレクトシュート、これが決まって3点目。終わってみれば3
‐0の快勝であった。
MVPは久保山だろう。今季初スタメン、2列目左での起用となったが、慣れないポジションながらドリブル突破、ノボリや村松と
の連携で周囲を活かしたパスでチャンスを作っていた。後半に入ってからは盛んに前線に上がり、ポストプレーをこなしてチャン
スを演出しただけでなく最後まで運動量が落ちず高い位置からのプレスも見られた。もっとシュートを狙って欲しい場面はあった
もののその存在感を相手だけでなく我々にも見せつけてくれた。今季初めから練習で結果を出していた中で起用されず悔しい思い
を持ち続けていただろう、その努力が報われたというのは我々サポーターにとっても嬉しいし、今後も期待したい。
また、ノボリも豊富な運動量と安貞桓の動きを良く見たパス出しなどを見せていたし、全体的にシンプルなプレーに終始し、チ
ームのリズムを作っていた。今季はここまでスタメンを外れていたが、短い時間の途中出場で確実にプレーをしていただけにそれ
が報われた形となった。やはり彼は頼りになる存在というのがこの試合で立証されたのではないか。
攻撃に関しては前述した2人だけでなく、1トップに起用された安貞桓も相手のプレッシャーを常に受けながらも抜群のボールキ
ープ力で味方の上がりを引き出すことは出来ていたし、自身も強引にシュートを放ち、またサイドのスペースに動いてボールを受
けようとするなどいつも以上の豊富な運動量でチームを引っ張っていた。これだけやれれば何の心配も要らない。更に言えば、彼
らの突破、鶴見、吉田の前線への飛び出してなどをフォローしていたのテルも端から見ると目立っていなかったのかもしれないが
実に幅広いスペースをカバーしてチームを支えていた。アレックスもスタメンを外れた悔しさはあっただろうが、その中でゴール
という結果を残したのは今後に向けて大きい。
守備の方も無失点。その最大の要因は局面での出足の早さ、粘り強さにあったのではないか。確かに前半からサイドで相手にボ
ールを奪われる場面は多かったがその中で奪われた選手も当然ながら回りの選手も粘り強く守り、相手の攻撃を遅らせる事が出来
ていた。また、こぼれ球に対しても各選手が反応が早く、後半に入ってからは効果的なプレスで相手に常に数的有利を与えなかっ
た。ただ一つ注文をつけるとすればボランチにも言えるのだが相手のミドルレンジからのシュートに対してボールへの寄せがかな
り遅かった。その為か相手は余裕を持ってコースを狙ったシュートを狙っていたし、実際何度もゴールの枠に行っていた。これは
GK黒河のファインセーブで事無きを得ていたが、この点だけは修正して欲しい。
いろいろあったがとにかく初勝利。サポーターも遠路京都にたくさん来て、人数こそダービーの時よりも少なかったかもしれな
いが、気持ちでは少しでも負けていない応援が出来たのではないか。何より京都まで来ての1勝の重み、嬉しさを選手と共に分かち
合ったことは何物にも変え難いはず。この喜び、重みを持って次は俺達のホームで相手を迎え撃とう。1勝の積み重ねが選手、チー
ムの自身となり力となるのだから。
次は俺達のホームで柏を迎え撃つ。そう、北嶋の古巣との対戦だ。今節こそ出場機会がなかったが、ここ清水で勝負を賭けてい
る男の活躍に期待したいし、京都戦同様のチーム一丸サッカーで連勝を飾ろう。ここからがエスパルスのスタートとなることを祈
り、共に闘おう!
言葉も出ない。
2003.04.19(SAT)
2003 J-LEAGUE DIVISION-1 1st STAGE 4th ROUND
vs JUBILO IWATA
0-2 LOSE
at SHIZUOKA STADIUM ECOPA(FUKUROI)
意地でも負けられないダービー、そんなコピーは何処へやら。結果も当然ながら、内容もいいところを見つけることが難しいぐらいの
悲しいものだった。そう、言葉も出ない惨敗だ。
前半から圧倒的にボールを支配されていたうえに、攻撃の方もトゥットが怪我で早々に北嶋に交替、安貞桓は動きが悪い、アレックス
はボールを持ち過ぎる悪癖が直らないと全くいいところが無いまま。前半こそ負けたくないダービーという舞台で守備陣の体を張った守
りとGK黒河のファインセーブで守り切ったが、限界だった。後半に入ると相手のボール廻しにマークがずれまくり、簡単に中央を相手の
コンビネーションで崩されると飛び出してきた磐田MF藤田にあっさりと決められて、4分後にはCKからの相手のクロスボールにゴール中央
の磐田FWグラウに全くのフリーで決められて連続失点。後は成す術も無く90分を終えるのみだった。
とにかく、シュートへの意識が全く高くなっていない。今まで点の取った3試合にしてももっとシュートを打てる場面があったのに打っ
てなかったが、この日は特にひどかった。アレックス、安貞桓という攻撃の軸2人が揃いも揃ってボールを持ち過ぎ、シュートへの意識が
何ら見えなかった。また、サイドからのイチ、村松の有効な上がりがあっても彼らを活かさない攻撃を繰り返していた。個人の力で攻め
るにはあまりにも限界があったのに、本来のサイドを使うサッカーを見失いうえに、時間を掛け過ぎた攻撃は相手に何のプレッシャーに
もならない。終盤康平の投入により、イチとのコンビで右サイドが活性化されたのがこの日唯一見所のあった攻撃といえよう。
守備の方でも中盤でもプレスが機能せずに磐田に自由にボールを廻されている。磐田にしてもまだまだ全盛期からは程遠い悪い出来。
パス廻しに酔いしれて時間を掛けすぎてチャンスを逃してくれていた、そんな相手に無抵抗だった。ボランチに期待の杉山浩太を抜擢し
たものの彼にしても随所にいいパスは出ていたものの守備面では空廻り、苦いデビューとなってしまった。とにかく1点を失うと途端に修
正が聞かなくなって連続失点。前半から4バックの真ん中に飛び出してくる相手を捕まえきれていなかった。2失点目などはマークの受け
渡し、周りとの連携、声での連携、全てが悪かったという象徴的な失点だったのでないか?何故敵のセットプレーのチャンスで真ん中に
誰もいないのか?根本的におかしいところだらけだった。
こんな試合をアジアチャンピオンズリーグから数えて7試合も続けて、これだけ同じDFラインのシステムでメンバーを変えても結果が出
なかった。これを監督がどう見るのだろうか?自分の信念で采配を振るっているのも結構なのだが、もう充分じゃないのか?このムード
を変えることの出来ない選手達にも責任があるのだろうが、打開するための具体的な策、当然DFのシステム変更などを示せていない監督、
具体的な戦術を見せていない監督、選手達の不信感も増してしまっているのも事実だ。試合毎に中6日の修正猶予は与えられているんだ。
もう後が無いという自覚を持ってくれなくては困る。俺達だって監督を見守るべきとは思っていてもそれは監督の努力を見たうえでの事。
それが見られなければ前の監督と同じ要求をさせてもらう。
これ以下は無いという今の状態、選手には前を向いてもらうしかない、監督には自己改革を望みたい。このまま座して死を待つのみな
のか、やるべき事をやりつくすのか?。フロントにはそんな選手、監督を冷静に的確に分析し、必要とあれば補強などの動きを我々に見
せて欲しい。早過ぎることなんて無い。J2の44試合に比べればJ1年間30試合なんてあっという間だ。後悔してからでは遅いのだ。そんな
プレッシャーに負けるような選手、監督であっては困る。次節、そんな君達と共に闘って喜び合いたいからだ。
応援にしてもダービーという大舞台、物足りないところはあったがサポーターはモチベーションがあったし、磐田には負けたくないと
いう気持ちが出ていたとは思う。もちろん、普段よりは声も大きかったと思うが、もう一度その気持ちを次節西京極でぶつけて同じよう
な応援をしたい。それが苦しいチームを支える最高の薬になると信じているから。今は一つの勝利に飢えている気持ちをストレートに声
に出し、声援と繋げよう。無駄な野次なんていらない、その声をそのまま選手へのコール、チームへのコールに変えてやろうぜ。
自ら手放す勝ち点3。
2003.04.13(SUN)
2003 J-LEAGUE DIVISION-1 1st STAGE 3rd ROUND
vs VEGALTA SENDAI
1-3 LOSE
at NANAKITA PARK SENDAI STADIUM(SENDAI)
後半の相手の積極的な姿勢に対して、受け身となってしまったチームは自らのミスから勝ち点3を手放した。
前半から、相手の素早い攻撃に手を焼き、数々のピンチが訪れる。このピンチを今季初登場のGK黒河のファインセーブ
で何度も防いで耐える時間帯が続く。このまま終わると思われた前半終了間際にはサイドに流れた北嶋のポストプレーか
らアレックスがニアサイドにセンタリング、これにゴール中央からニアサイドに走り込むトゥットが合わせて先制。正直
いつ点を取られてもおかしくない内容ながら先制して前半を終えることが出来、流れは清水にあると思われた。
後半に入ってもトゥットの豊富な前線での動きに相手の守備も後手に回り、仙台はGK高桑がトゥットと激突して負傷交
替、突然投入された相手GKに対して安貞桓がセンターサークル付近からの超ロングシュート、これがバーに当たり惜しく
もゴールにこそならなかったが、押し気味に進めていた。ただし、たった一つのミスから全てが狂いだす。
62分、相手のアーリークロスに飛び出したGK黒河が村松と激突し、このボールをこぼしたところに仙台FW佐藤に押し込
まれ同点。相手のクロスは誰にもあっていなかっただけに黒河の判断に間違いは無かったが、根本的な連携のミスからの
失点に連鎖反応が起きる。わずか6分後には味方のスローインを受けたDFエメルソンが相手の2人がかりのプレスにボール
を奪われて、そこから再び佐藤にシュートを決められ逆転を許す。
もうこうなると何をやってもうまくいかない。もともと個人の力に頼っていた前線はアレックスの独り善がりなプレー
についていけず、安貞桓はボールに絡まなくなる。守備陣も何度もエメルソンがボールを持つと相手に狙われ、しかも味
方のボールを貰う動きが無いだけに孤立化を深める。時間だけが進んでいき、焦る中でロスタイムにはエメルソンと吉田
の連携ミスからボールを奪われて仙台FW山下にシュートを決められて万事休す。
後半の1点を追いかけて前線からボールを追いかけた仙台の動きは見事だったのかもしれないが、勝手に慌てふためいて
ミスを連発、自ら勝利を放棄してしまったかのような敗戦だ。前節5失点を取られた守備陣は組織やシステム以前に前節同
様、くだらないミス、お互いの連携ミスなど1週間の時間が全く無視されたような有様だった。まだまだ夜明けが遠いと感
じさせるショッキングな敗戦だった。相手に完全に崩されての失点ではないのだが、だからこそ防げるミスだし、それを2
戦も連続して繰り返されてはたまらない。とにかく味方がボールを持っているときの周りの選手、怠けていないか?オフ・
ザ・ボールの動きが無いのではないか?確かにエメルソンのボールの持ち過ぎを相手に狙われていたが、彼だけの原因では
無い、周りが理解しないことも問題があったと思う。また、後半最初の失点などは論外だ。ファインセーブを連発し、流れ
を自チームに呼び込んだ黒河も前から課題といわれるコーチングの問題を今一度反省してもらいたい。
攻撃に関しても確かに先制点の流れは目指している形を具現化したいいゴールだったと思うが、劣勢になった途端にバラ
バラの印象を受けた。負けていても何とかするという気迫が前節と違って感じられなかった。ボランチ2枚が明らかに後半
はバテてしまい、ボールが廻らなくなったのも大きかったが、せっかくのチャンスに雑なパスミスで潰していた。自分達が
何点取ってもそれ以上取られるという状況に屈することなくあきらめない戦いをして欲しい。このままでは悪循環に陥るか
もしれないのだから。
応援に関しても自分達自身が反省しなくてはならない。チームを勝たせるための応援、仙台にあって清水に無かったもの
があった。そう、声を出し続ける事。昨年ここで初めて受けた衝撃、今年もまだまだ足らない事を認識させられた。まずは
チームの為の応援を精一杯やろう。くだらない野次にキレた森岡、彼を支えてやらなくてはいけないのは我々の熱い精一杯
の声援だと思う。次はいよいよダービーだ、自信を失いかけている選手や監督を俺達のサポートで蘇らせてやろう!たった
一つの勝利が何物にも代え難い大きな勝利になるはずだから。
産みの苦しみ。
2003.04.05(SAT)
2003 J-LEAGUE DIVISION-1 1st STAGE 2nd ROUND
vs CEREZO OSAKA
4-5 LOSE
at KUSANAGI ATHLETIC STADIUM(SHIZUOKA)
中断期間で修正されたはずの守備は完全に崩壊した。ただし、昨年までのあのままずるずるといってしまう試合に
比べて何か今年は違うと思える気迫の篭った攻撃だったのではないか。もちろんそれはチームとしてでなく抜群の個
の力が力ずくで奪った得点であり、チームとしての攻撃も守備同様に機能しているとは言い難いが、リーグ戦2試合の
怒涛の攻撃陣の爆発力をみるにつけ今は強力なチームへと変身する手前、産みの苦しみだと俺は信じたい。
試合は前半から全く集中力を欠き、4枚いるはずのDFは明らかにバランスが悪く、ボールに寄り過ぎ、または1人の
選手に寄り過ぎといった悪い癖が何ら改善されず、C大阪のワンパターンのサイド攻撃に手を焼く。早い時間からC大
阪のFW大久保、バロンにいいように振り回されて立て続けに失点を食らう。大久保にはついているはずのDFが誰もつ
いておらず、仮についていても完全に競り負けて2失点。中央からサイドに流れたバロンには全くのフリーで古巣に意
地の豪快なボレーを決められて前半だけで3失点。このバロンの得点は確かにドライブのかかった見事なシュートだっ
たが、あれだけノープレッシャーの中では決められて当然のお粗末な守備であった。
一方の攻撃の方も初めてスタメンで併用した北嶋、トゥットの2トップに安貞桓、アレックスが絡もうとするものの
この4人の連携が全く噛み合わず、狭い展開でのパス回しばかりでミスも連発。相手の人数をかけての守備に全くいい
ところが無い。それでも、個人の力に頼り、トゥットが強引な突破から相手DF、GK合わせて5人をかわしての見事なシ
ュートを決めて1点を返すものの前半終了。
後半、やっと本来のサイドからの攻撃という意識が高まり、右サイドのテルのセンタリングから北嶋が気迫のスラ
イディングで押し込む、更に今度は左からアレックスのクロスにゴール前まで上がった森岡があわせて同点。締めは
アレックスの強引な突破が相手の反則を呼び込み、このPKをアレックス自身が決めて逆転。普通はこの展開なら勝て
るのだが、中盤からの守備の方は改善されず、中途半端な位置でのパスミスからカウンターを食らい、あっと言う間
にバロンに決められ、更に同じようなカウンターから途中出場のC大阪FW西澤にループシュートを決められて万事休す。
とにかく守備陣には猛省を促したい。監督の戦術云々以前の問題だ、お互いの連携が全く取れず、不必要に2人でマ
ークに行く場面があるかと思えば必ずつかなければいけないゴール前での相手のマークなんかはいいかげん、仮につ
いていても全く競り勝つことが出来ない。中盤にしてもプレスが個々が勝手にかけているだけで連動性が全く無く、
個人が報われない動きをしているだけに見える。名古屋戦から何も改善されていないどころか悪化しているのは明白
だ。これに対して指示を出すべきGK羽田もいつもと違ってあまり指示が出されていないようにも見えたし、名古屋戦
で露呈したポジショニングの悪さは改善されなかった。GKだけに責任を押し付けるべきではないが、いくらなんでも
5点は取られ過ぎだ。くれぐれも5失点は監督の采配や戦術だけに押し付けていい問題じゃない。
それ以上に気になったのは個々の気迫。体を張る、負けなたくないという気迫、これらの点でC大阪に完全に負けて
いなかったか?昨年までいた古巣を見返そうと燃えていたバロンのプレー、代表監督の前でアピールしようと必死に
動き回る大久保をみるにつけ、彼等に負けまいとする守備陣の意地というものが無かったのが本当に残念だ。例え技
術が無く、清水と何ら変わらないひどい守備だったC大阪にしても彼等はあくどいプレーだったかもしれないが体を張
って清水の攻撃を食い止めていた。その分の差が出たのではないか。
一方の攻撃に関しては遥かに可能性を感じさせる。まだまだ個々の連携は全然なっていないのだが、その中で強引
なプレーでそれを点に変えてしまうアレックスとトゥットのドリブル、体ごと泥臭くゴールを狙う北嶋などは持ち味
を出していた。ただ、後半サイドからの展開を多く狙ったために安貞桓が消えてしまったのは皮肉だった点はあるが、
これも中央とサイドをバランス良く使い分け展開するサッカー、個々の連携の成熟、やるべきことさえやれれば、末
恐ろしい攻撃陣になるという期待を感じさせずにはいられない。
監督の采配もあれこれ言いたいことはある。ただ俺はまだまだ彼を信じたい、たかだか就任3ヶ月、ここで俺達サ
ポーターがガタガタ言うべきことではない。今までにないほどの魅力的な攻撃を見せてくれることを信じているから、
俺達は支えていきたい。さて、応援についてだが、今季のホーム初ゲーム、あいにくの天候だったが、それを差し引
いてもまだまだ物足りなさを感じる。試合終了後のゴール裏、久々に静かになってしまったが、あそこでこそ精一杯
のチームコールをしてやりたかった。一番、悔しい気持ちを持っている選手達、それでも今までに無いほどの可能性
を感じさせてくれた選手達、ここで俺達もまだ始まったばかりと励ましてやりたかった。試合中にしても点を取られ
て意気消沈、点を取れば盛り上がる、アレックス、トゥット、北嶋に煽られて声援が大きくなる、これじゃ駄目なん
だ。俺たちが選手を煽ってやろうぜ。今の状態は完全に逆だろ?俺達がスタジアムを、チームを、選手を盛り上げな
くてどうする?そうなる為にも俺達もまだまだ力不足ということを認識して前進しよう。
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