真夏の消耗戦。
2004.06.26(SAT)
2004 J-LEAGUE DIVISION-1 1st STAGE 15th ROUND
vs JEF UNITED ICHIHARA
1-1 DRAW
at ICHIHARA RINKAI ATHLETIC STADIUM(ICHIHARA)
灼熱の太陽の下、両チームの消耗戦は痛み分けに終わった。不振に終わった1stステージの締めくくり、去り行く者への餞別とはならなかった。
試合は序盤から市原ペース、暑さの中で動きが悪い清水に対して市原は幅広く動いて有利に進める。しかし清水が16分、セットプレーをものにする。
左CKからアラウージョがあげたクロスに中央へ走り込む俊秀が打点の高いヘッド、これが決まって先制する。リードをした清水だがその後も神出鬼没の
動きを見せるMFサンドロを掴みきれない。29分にはゴール前FKのピンチから市原MF阿部の直接狙ったシュートはポストが弾いてくれるが、明らかに枚数
の少ない壁に際どいシュートを余裕で見送るというGK西部の判断ミスに失点の予感を感じる。そして31分、中盤でボールを持ったサンドロにチェックが
遅れて俊秀がプレスをかけにいくがその裏に走り込むFW巻へスルーパス、これにGK西部が飛び出すものの先に巻に押し込まれて同点に追いつかれる。こ
の後も猛暑の中で明らかに動きが重い清水に対して市原がチャンスを掴むもののパスの精度を欠いて同点で前半を終了する。
後半に入り、市原の運動量が落ちてきたところでやっと清水もサイドからチャンスを作るがこの日は前線が機能しない。早目に見切りをつけて北嶋か
ら康平に交替、更に村松と久保山を下げてノボリと純平を投入。この交替で康平や純平が積極的に相手に勝負を挑み疲れの見え始めた相手守備陣をかき
回す。時間が進むにつれて有利になっていくが次々に放つシュートがこの日抜群の反応を見せる市原GK櫛野に防がれる。結局このまま試合終了。アウェ
ーで6度目のドローとなった。
時期は早いが夏真っ盛りといえる天気の中、良く闘ったのかもしれない。試合序盤は動きが悪かったものの時間が経つにつれて相手を上回る運動量を
見せたし、途中から投入された康平や純平のプレーには自分がやるんだという積極的な強い意志を感じさせた。ただ、最後のロスタイムのカウンターの
チャンスにボールを持った康平に対して誰もフォローに行かずにいたずらに時間を過ごしてこの直後に終了となってしまったシーンがあった。本当に何
としても勝ちたいんだという強い意志がチーム全体にまだまだ浸透していない。最後の最後にはどんな戦術やどんな理論も超越した強い気持ちがあるチ
ームこそが強いチームだと思う。そういうチームに早くなって欲しい。またせっかくリードしながら守り切れない守備陣、どこか人任せで集中力を欠い
ていないかと考えて欲しい。俊秀の攻守にわたる孤軍奮闘ぶりが際立っているようでは少々寂しい。
さて試合後、クラブフロントからゴール裏で監督辞任の説明を受けた。家庭の事情や本人の精神的かつ体力的な問題、更にチーム不振の責任など様々
な状況があり残念ながら辞任となった。試合後のスタジアムでの異例の発表となったが、マスコミよりもサポーターに真っ先に伝えたいという監督のそ
の気持ちは本当に嬉しかった。連敗中で迎えたFC東京戦前日、そしてダービー前日、練習場で我々サポーターに対して熱く語り、男の約束を交わしてく
れたアントニーニョ。今までのどの監督よりも我々サポーターの想いを理解して共に闘ってくれた人だと思う。我々サポーターには成績以上に彼の為に
も我々サポーターの力で勝たせてやりたいと思わせた監督だった。本来は2週前の実のお母様を亡くした時点で帰国という選択肢もありながらステージ終
了まで清水の勝利の為に最後まで監督を全うしてくれた。だからこそサポーターも「NOS ADORAMOS ANTONIO」という横断幕を出し、監督のコールをいつ
までも送っていたのだと思う。試合終了後にスタジアムの外でもマフラーや心からの感謝の言葉を涙ながらに監督へ送り最後の別れを惜しむサポーター
もいた。去り行く者へ勝利を送ることが出来なかったが、来るべきナビスコ杯と2ndステージでの巻き返しこそが彼への何よりの餞別となるだろう。
これで1stステージが終了した。巻き返しを図ったものの結果を見れば昨年の1stステージよりも勝ち点が少ない。悔しいがこれが事実だ。アントニー
ニョに替わって指揮を執る石崎新監督にはこれを上回る結果とスタイルの確立を是非ともお願いしたい。前任者のもとヘッドコーチとしてある意味チー
ム不振の責任も石崎新監督にも少なからずあるのだから厳しい目が多いと思う。苦しい船出だが我々サポーターも精一杯後押しして共に世間を見返して
やろうじゃないか。逆襲へのスタートまでしばしの中断があるがいち早くの立て直しを期待したい。
現実的戦術。
2004.06.19(SAT)
2004 J-LEAGUE DIVISION-1 1st STAGE 14th ROUND
vs TOKYO VERDY 1969
3-1 WIN
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)
チームの現状、相手の戦術、それらを見た上でとった現実的戦術が見事にはまった。これで満足するわけにはいかないがチーム状況を考えるに
致しかたがない。何度も繰り返された前半1点リードからの逆転負けも今回は乗り越えた、そして勝ち点3という一番の良薬を手にしたのだから。
序盤から引き気味に守る清水は東京Vにパスを廻される展開。東京VはFW森本と平本がDFラインの裏を狙って何度もチャンスを作るが、俊秀が冷
静に対処する。そして22分、東京Vゴール前FKのチャンスから粘り強くボールを繋ぎ、右サイドでスローインを受けた太田が切り返してから左足で
クロス、これにニアサイドに走り込む北嶋がDF戸川より一瞬早くバックヘッド、これがGK高木の頭上を越えてゴールマウスに吸い込まれ先制する。
その後も相手にパスを廻されるが、相手の攻撃も繋ぎはいいがラストパスが不正確なうえに森本と平本に球を集める単調な攻撃に助けられ、また俊
秀や鶴見が体を張って守り前半リードで終了する。
何度も繰り返された逆転負け、それが心配された後半だが両翼の思い切りの良さが試合を決定的なものにした。開始直後の46分に東京Vの不用意
な横パスを左サイド平岡がカットして素早くパスを繋いでアラウージョに縦パス、アラウージョが中央にオーバーラップしてきた平岡とワンツーパ
スを決めて、再び受けたアラウージョが相手DF米山のマークを受けながらループシュート。飛び出していたGK高木をあざ笑うかのようにボールは緩
やかな軌道を描いてゴールマウスに吸い込まれて2点目。2点目を許した東京VはMF平野、FWエムボマと次々に投入して打開を図るがしっかりと引い
ている清水の術中にはまってしまう。59分、2点目と同様に今度は東京Vのパスを右サイド圭輔がカットしてそのまま前方のスペースをドリブルで上
がって中央の北嶋にパス、相手DFを引きつけた北嶋がワンタッチですぐ横を通ったアラウージョにパス、受けた時点でGKと1対1になったアラウージ
ョはゴール左隅に冷静に流し込んで3点目。シンプルにパスを繋ぎ時間もかけない理想的なカウンターで試合を決めた。しかし、直後のプレーでク
リアボールを拾われて左サイドから平野の突破を許してクロスをあげられ、ここに全くのフリーで待ち構えていたFWエムボマにヘッドを決められ、
2試合連続の得点直後の失点を食らう。ここから東京Vに中盤を自由に支配されて疲れの見える守備陣も必死に体を張って守るがピンチは続く、しか
し清水は71分にノボリを投入してシステムを変えると中盤の不利も解消されてこのまま逃げ切った。
いつものサッカーを捨ててまで勝ちにこだわったかいがあった。中盤で細かくパスを廻してくる東京Vに対していつものような積極的に高い位置
からプレスをかける事は無かったが、その分奪ってからの攻撃はシンプルで素早く攻めていた。その結果が後半の2得点に表れていた。今回のMVPは
やはりアラウージョであろう。高い位置での抜群のキープ力でカウンターの起点となっていたし、後半の2ゴールには技術の高さと冷静さを垣間見
せてくれた。ここ数試合ゴールが無くて心配されたが、これで再びゴールの感覚を取り戻してくれるだろう。2試合連続ゴール、そして日本平初ゴ
ールの北嶋も徐々にゴールに近い位置でのプレーが出来つつある。この日も1点目以外にもゴール前で動いたところにボールが来るというFWとして
必要なゴールの嗅覚が見られた。往年の感覚が蘇ってきているのだろう。それだけでなくアラウージョへのアシスト、堅実なポストプレーなど明ら
かに何かが変わりつつあることを我々に示してくれた。両翼の圭輔、平岡にしても引き気味ながら思い切った攻撃参加で前方の広大なスペースを使
ってチャンスを演出していた。中でも平岡は単純にサイドを上がるだけでなく中央に顔を出すなど自由な動きは相手守備陣を混乱に陥れた。平岡は
この試合で200試合出場を達成し試合前に祝福を受けたが、その記念の試合で本来の持ち味を出してくれた。
しかし守備の方は大いに反省すべき点がある。せっかく引いて守ったにも関わらずDFの裏を何度も狙われていた。そして得点直後の失点、これな
どは何度も繰り返し体に染み込んでいたはずなのに集中力が無いのか、クリアした段階で足を止めてサイドの裏を抜かれ、中央の相手マークが全く
出来ていない。それ以外でも後半は何度もピンチがあったが俊秀のカバーリングでかなり救われていた。1stステージも終盤になってこの状況、猛
省すべきだろう。そして今回はやらなかったが、やはり今年のテーマというか闘い方としてプレスサッカーというのがあるはず。今回はたまたま戦
術がうまくいった。監督の采配は確かに評価すべき事だが、清水本来のサッカーをもう一度取り戻して欲しい。アグレッシブにボールを狙い、奪い、
そして攻撃はこの日のようなシンプルで素早いサッカー。こういういいところをミックスしながら徐々に形を作り、決して今回の楽なサッカーにあ
ぐらをかかないで欲しい。
この日はチームスポンサーのJAL’S MATCHという事で、試合前には歴代のJALより寄贈されたビッグフラッグが広げられた。メインスタンド、ゴ
ール裏、バックスタンドと全部で4枚のビッグフラッグが広げられたのだが、それを見るにつけ今まで我々サポーターの為にたくさん協力して頂い
ているというのが実感できる。この日の勝利だけでなく、更なる勝利で、このビッグフラッグを広げる事が日頃の御支援への感謝となるのだろう。
その為にも我々サポーターは今まで以上の声援が必要なのだと感じた。また西サイド2階では試合前に、先日亡くなられた清水のおじちゃんこと清
水昇さんに対し「チーム創設以来ずっとスタンドで熱心に応援されていた尊敬すべく人生の先輩」という敬意を込めて1分間の黙祷を捧げた。久し
ぶりの勝利は、清水のおじちゃんが天国からパワーを送ってくれたのかもしれない。熱い温かいサポートを継続し、偉大な功績を残してこの世を去
っていったエスパルスファンの方々の意思を俺らで引き継いでいかなくてはならないと痛感している。天国からエスパルスをサポートしてくださっ
てる故人の分まで今後も一生懸命サポートして清水を常勝チームに育てていかなければならない。その為にもまだまだこれからも共に闘い続ける事
を約束し。ここで改めて、謹んでお悔み申し上げます。
さあ苦しんだ1stステージも次で最後だ。3月のナビスコ杯で屈辱的惨敗を喫した市原に再び乗り込む。あの日の惨めな想いを選手も我々も覚えて
いる。あんな想いはもうたくさんだと選手もきっと思ってるし我々も思ってる。今後こそ今はどんな形でもいいから勝って笑って帰ろう。ナビスコ
杯予選突破、そして2ndステージでのリベンジに向けた闘いは既に始まっているんだ。
ベテランの意地と執念。
2004.06.16(WED)
2004 J-LEAGUE DIVISION-1 1st STAGE 13th ROUND
vs ALBIREX NIIGATA
3-3 DRAW
at NIIGATA STADIUM BIG SWAN(NIIGATA)
ベテランの意地と執念が最後にオレンジの先輩としてのプライドを守った。
試合は序盤からプレスをかける清水ペース、中盤で早めに相手を潰してそこからアラウージョ、北嶋、久保山の前線が次々にチャンスを作る。
ゴール前での決定的なシーンでなかなか点が取れないでいたが、28分にセットプレーからゴール前の混戦を北嶋が押し込んで先制する。ところが
この直後のプレーで簡単にボールを奪われ、右サイドから突破した新潟FWエジミウソンの折り返しにゴール中央詰めていたFW上野に押し込まれて
あっという間に同点に追いつかれる。清水側ゴール裏は得点直後に広げたビッグフラッグを片付けし終わっていないぐらいの直後の出来事であっ
た。これで完全に形勢逆転、前への出足の早い新潟のプレスに何度もカウンターを食らうが、クロスバーやポスト、更に西部のファインセーブで
どうにか前半を同点で終える。
後半に入っても新潟ペース、前線で北嶋が完全に孤立してボールの納まらない清水に対して新潟はカウンターから新潟のFWエジミウソン、ファ
ビーニョ、上野に次々に決定的なチャンスが巡ってくるが前半同様決め切れない。後半ずっと耐えていた清水に思いがけないゴールが生まれたの
は65分、この日は右サイドで起用されている和田が強引なドリブルでチャンスを作り、後ろから上がってきた森岡にバックパス、森岡がダイレク
トクロスをあげるがGK真正面でチャンスが潰えたかと思ったところ新潟GK野澤がファンブル、こぼれたところに何と上がっていた平岡が押し込ん
で勝ち越す。思わぬ得点でリードを奪った清水だが時間が経つにつれて両サイドの裏をつかれてピンチを招く。そして81分、左サイドから突破し
た新潟FWファビーニョのクロスボールがファアサイドに流れたところにFWエジミウソンがシュート、再三ファインセーブを見せていたGK西部も届
かず同点。さらに直後の82分には新潟MF山口のロングボールに鶴見がクリアするも後ろに流れたボールにGK西部がファンブル、このこぼれ球を上
野に押し込まれてあっという間に逆転を許す。
ホーム初勝利を目指す新潟はここでエジミウソン、上野と前線2人を交替させ守備的布陣をとる。一方後が無い清水は和田→純平、村松→ノボリ、
北嶋→阿部と執念の采配を見せる。この対照的な采配がドラマを生む。3分と表示されたロスタイムも終わりかけた時、中盤で新潟FWファビーニョ
が鶴見を倒して警告をもらう。この直後に素早くリスタートした清水、純平が右サイドにするすると流れてきたノボリにパス、ノボリが素早くゴ
ール中央に折り返してそこに詰めてきた俊秀がスライディングで押し込んで再び同点に追いつく。この直後のプレーで試合終了の笛が鳴った。
最後の最後に不遇の時期を味わっていたベテランノボリが結果を出してくれた。わずか数分ながら投入直後から純平に決定的なクロスを送るな
ど、再三チャンスを演出してチームを崖っぷちから救う活躍を見せてくれた。試合で試される事無く控えどころかメンバーにも入れない悔しさを
ずっと味わってきたが、こうやって使われて意地をチームだけでなく俺達サポーターにも見せてくれた。俊秀にしても本職の守備の方はまず別に
して最後の場面よく詰めていた。ノボリと俊秀、2人のベテランの意地と執念、そして冷静に状況を分析し素早くリスタートを始めたチーム全体が
この時だけは実に積極的な姿勢をみせてくれた。試合終了後、新潟の選手は警告のプレーと相手の素早いリスタートに抗議して上川主審に詰め寄
っていたが後の祭りであった。
しかし守備の方は相変わらずの連続失点、不用意なミスのオンパレードであった。両サイドの裏を相手に使われることが分かっているんだから
ボランチのカバーなどいくらでも対応はあるのに3人だけで守っても防ぐ事は到底無理である。また周りとの連携も無いのか不用意なクリアやマイ
ボールを大事にしないプレーが目立って、せっかくのチャンスを潰していた。再三ファインセーブを見せていた西部も一度は逆転されるファンブ
ルを犯すなど一瞬の集中力の欠如が非常に目立った。リーグワースト失点の守備陣には何としても点をやらないという執念の守りを見せて欲しい。
初めて訪れた新潟スタジアムだがスタッフの親切な対応には非常に感銘を受けた。アウェー側サイドでの横断幕の取り付け、取り外しの際には
協力していただけるなど、なかなか他チームではみられないその姿勢は独特であり、気持ちのいいものであった。サポーターも新潟のゴール裏は
皆が飛び跳ね応援し、シンプルなコールにゴール裏だけでなくメインやバックでも呼応し我々を除いた350度全体から湧き出る声援に久々のアウェ
ーを感じた。一方の我々はどうだったであろうか「元祖オレンジ意地見せろ SHIMIZU REAL ORANGE」と書かれた横断幕を出していたが時間が進
むにつれて声援は減り、逆転されてからは声がどんどん小さくなっていった。今回に限って言えばノボリと俊秀に救われたのはチームだけでなく
諦めかけていた我々サポーターもそうだろう。この日の新潟のゴール裏のような真摯にチームを愛して応援する原点に戻る事も非常に大切であろう。
2試合連続アウェーで引き分けてやっと聖地日本平に戻ってくる。苦しいながらも負けないで戻ってきた事は俺は評価する。アウェーで勝ってな
いとはいえ2敗5分、ようはホームで勝てないからこれだけ苦しんでいるんだ。俺たちの声援で勝たせることは出来たはず、ならばこれからそれを
証明して本当のホームを築いていこう。
ふりだしに戻る。
2004.06.12(SAT)
2004 J-LEAGUE DIVISION-1 1st STAGE 12th ROUND
vs KASHIWA REYSOL
0-0 DRAW
at HITACHI KASHIWA FOOTBALL STADIUM(KASHIWA)
確かに無失点で終わったが勝つことは出来なかった。どこかで見たことのあるこの光景、不振にあえぎ守備的な布陣を敷き浮上のきっかけを
掴んだFC東京戦と同じである。2ヶ月経ったあと再びふりだしに戻る形となった。
試合は序盤からプレスをかけて、両サイドから圭輔や和田がチャンスを作るもののクロスはゴール前で相手にことごとくクリアされる。前線
のアラウージョ、久保山、北嶋が中央から突破を狙うものの連携が悪いうえになかなかシュートを打たずにチャンスを逃す。それでも守備の方
は柏FW玉田には森岡、鶴見、俊秀の3バックが厳しいチェックで前を向かせず対応し、相手の攻撃を跳ね返した。前半終盤には和田が相手のクリ
アボールを拾ってミドルシュートを放つが柏GK南に弾かれて無得点のまま前半を終了する。
後半に入っても相手の単調な攻撃に助けられて3バックは堅い守りを見せるが攻撃の方は前半以上にチャンスがありながらシュートすら打てな
い。期待されたアラウージョもボールの持ち過ぎで相手にあっという間に囲まれてチャンスを潰すなどブレーキとなり74分に康平と交替する。
なかなかチャンスを決められない清水は76分には右サイドに上がった森岡からのアーリークロスに飛び込んだ久保山が押し込むもオフサイドの
判定でノーゴールとゴールが遠い。直後には康平も冷静さを失ったプレーで警告を貰うなど気合が空回りする。結局このまま試合はスコアレス
ドローで終わった。
とにかく守備に関してはナビスコ杯2戦合計5失点の状態からよく立て直したのは認めよう。森岡、鶴見が体を張って守り、俊秀が確実にクリ
アと個々の役割を守ってくれた。その中でもナビスコ杯の出場停止が明けた森岡は正確なフィードでチャンスを演出し、終盤は右サイドへのオ
ーバーラップも見せていた。この形からまた上積みを重ねて更に強固なものにして欲しい。左サイドの和田も確実に成長している事を感じた。
この日は攻撃面では積極的なシュートも見られたし、守備の面でも自分の裏をしっかりケアしていたのでは無いだろうか。
一方の攻撃面はこれで2試合連続の無得点。ただ問題は意外にはっきりしてる。単純だがシュートがあまりにも無さ過ぎるという事だ。といっ
てもただむやみやたらに打てということではないが、この日は打てる場面はいくらでもあった。相手に囲まれるのなら囲まれる前に打てばいい、
トラップしてる暇が無いならダイレクトで打てばいい。ごくごく当たり前の事がFWに出来ていない。加入直後の持ち過ぎるプレーが戻ったアラ
ウージョ、気合は認めるがシュートを打つことが出来ない北嶋、彼らには本当にゴールへの意欲を見せて欲しい。かっての古巣柏が相手という
ことでサポーターからは「9」と書かれたゲーフラや「北嶋9」と書かれたビッグゲーフラが出されていたが、皆の期待に応えるゴールを早く挙
げなくては期待は怒りに変わる事を肝に銘じて欲しい。
試合としては長田主審の流れを止めてしまう判定とカードの乱発に両チームとも狂わされたような感じはあった。清水は圭輔と康平、柏はDF
近藤とMF谷澤がこれで出場停止である。昨今問題となってる審判問題だが、ラフプレーをする選手も悪いのだが勝手に興奮している主審の判定
にはやはり疑問を感じる。試合において存在感を発揮してつまらなくしてるこの審判という存在、本当にいい試合は主審の存在など全く感じさ
せないものだという事を彼らは分かっているのだろうか。
サポーターも両チームとも低迷しているという事もあって様々なメッセージ弾幕が出されていた。清水はアントニーニョ監督が古巣柏相手、
また母親の死去という哀しみを乗り越えチームの為に残った事に対して「アントニーニョを誇りに思う」と書かれたメッセージ弾幕が出された。
しかし柏から出された「清水レイソルズ」というのには何の意味があるのか疑問を持った。確かに清水には柏関係の人間が多いのかもしれない
が、敵の心配をする前に自分たちの置かれた現状を考えた方がいいだろう。こんな窮状でする事は敵を馬鹿にする前に味方を励ます事なんだと
俺は思う。この低迷で俺たちサポーターの中にはもっと批判やブーイングを要求する人は多々いると思うが、何を自惚れているのだろうか。か
っては強かったが今ではここ3年低迷し続けている。ここから這い上がる事は容易ではない。そんな中でチーム、選手たちが必死に闘う姿勢を見
せる限り俺は安易な批判などする気は無い。後で強くなった時にこの時に共に前を見て闘ったからこそだと思う時がきっと来るから。
ここから水曜日、土曜日と連戦が続く。次は平日のアウェー新潟、チームは怪我だけでなく出場停止などで苦しい状況、上等じゃないか。少
ないだろうが新潟に乗り込む俺たちの腕の見せ所じゃないか。
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