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繋がらない結果。

2004.08.29(SUN)
2004 J-LEAGUE DIVISION-1 2nd STAGE 3rd ROUND
vs GAMBA OSAKA
0-1 LOSE
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)


 圧倒的に押しながらワンチャンスに沈んだ。何度も繰り返される典型的な負けパターンであった。繋がらない結果にもどかしさを覚えるが、 結果は最悪でも内容は悪くないと思いたい。まだまだ勝ち方を知らない発展途上のチーム、こんな事で下を向いてばかりはいられない。

 試合は序盤から清水ペース、いつものように中盤からのプレスで相手の攻撃を分断する。G大阪は苦し紛れのスルーパスや通らないロングフ ィードばかりでシュートといえば遠目からのミドルシュートを狙うのみであった。しかし清水の攻撃も両サイドがあまり上がらない為に単調な 攻撃となってG大阪のDFシジクレイを中心とする守備の前に跳ね返される。FW北嶋も相手のマークを前を向けずに試合の中で消えてしまう。激 しく降り続く雨の中、両チームなかなか決定的なチャンスを作れないが清水は前半30分過ぎから次々にチャンスを作る。しかしアラウージョの 決定的なシュートはG大阪GK松代のファインセーブに遭い、北嶋はシュートチャンスを逃し、飛び出してきたイチのシュートもわずかに枠を逸 れるなど点が奪えず前半を終了する。
 後半に入っても清水ペース、G大阪は58分にはFW中山を下げてDF宮本を投入するなど守備を固める。清水も66分に北嶋に替えて韓国五輪代表 としてアテネから戻ってきたばかりのジェジンを投入する。この起用からこの日最大のチャンスが訪れる。71分、アラウージョの突破からジェ ジンが最初のシュートを放ち、GK松代が弾いたこぼれ球を後ろから走り込む森岡がシュートするもポストに跳ね返され、さらにそこから繋いで 再び森岡にボールが渡るものの森岡のシュートは枠の遥か上を行ってしまう。この最大のチャンスを逃した後に待っていた結果は最悪なもので あった。83分にG大阪は左サイドからのクロスを途中出場のFW松波がヘッド、これはGK西部のファインセーブで難を逃れるが、直後のCKでゴー ル前の混戦からFW大黒に押し込まれて先制を許す。更に直後の86分には戸田が2枚目の警告で退場となり、このまま試合は終了した。

 確かにプレスも機能していたし3バックもG大阪の攻撃を完全にストップしていた。決定的なピンチは失点に至る直前のみ。攻撃もアラウージ ョが孤立しつつも抜群の個人技で決定的なチャンスを何度も演出していた。初登場のジェジンも高さと足元の正確さを見せてくれた。そう、チ ーム全体として見ればすごくいいというわけでも無いが決して悪い出来ではなかった。ただし負けているのだ。この差が何なのかと言うといろ いろあるのだろう。例えば、相手のFWは常に裏を狙っていたがこちらはゴールを背に向けたプレーが多く、がむしゃらに前を向いてプレーする 場面が少なかった。他にも相手の監督が先手先手で選手交替をして早めに3人目まで投入していたのに対し、こちらは結果論だが1点ビハインド のロスタイムに選手交替するなど後手後手の采配であった。ちょっとした点の積み重ねで差が出てしまったのだが、こちらはまだまだこれから この日の反省を次に活かす事を考えて前を向いてもらいたい。個人的にはむしろ戸田の2枚目の警告は場面を考えれば本当にくだらない事であ った戸田には厳重に反省してもらいたい。

 サポーターもこの日初登場のジェジンを励ます為に大きな大極旗とメッセージ弾幕が出された。チームのバスがスタジアムに着いた際も一際 大きな「ジェジン!」コールが起こり、みなが彼の活躍を祈っている事が感じられた。また特に前半はここ最近なかったどしゃ降りの雨の中で も熱のこもった応援が出来ていたのでは無いだろうか。屋根も無いスタジアムだが、選手と一緒に闘う気分になれるこのスタジアムは俺たちに はまさしく聖地なのだろう。だからこそ、この日本平で選手には簡単に負けて欲しくない。また俺たちも簡単に負けさせないような応援をしな くてはならない。失点後のゴール裏、やはり元気が無かったと思うしチームに力を与える応援はまだまだだと感じた。ここで闘えば絶対に勝て るというスタジアムに選手と共に築き上げなくてはならない。 今はその日が来る事を信じる試練の時なのかもしれない。
 次はリーグ戦が中断し、ナビスコ杯。とりあえず気持ちを入れ替えてもう一つのタイトル目指して闘おう。



生まれ変わりつつある。

2004.08.21(SAT)
2004 J-LEAGUE DIVISION-1 2nd STAGE 2nd ROUND
vs FC TOKYO
2-1 WIN
at TOKYO STADIUM (CHOFU)


 主力を何人か欠く相手に倍以上のシュートを打たれ苦しんだこの試合。1stステージではこういう試合で何度も勝ち点3を逃していた。しかし、 この日は選手もサポーターも文字通りひとつになって闘った。技術的なものよりメンタルで強くなった我がチーム、確かに生まれ変わりつつある ように思えた。

 試合は序盤から清水ペース、浩太とテルが献身的なプレスで相手の攻撃の芽を摘む。攻撃の方は右から圭輔、左からイチという両サイドの突破 でチャンスを作っていた。しかし肝心のクロスがなかなか味方にあわずにシュートまで至らない。一方のFC東京は主力を五輪や怪我で欠いていて 頼みのケリーとルーカスは清水の俊秀、戸田、森岡で組んだ3バックに封じられる。それでも34分にはオーバーラップしてきたFC東京DF前田の折り 返しにフリーで抜け出したルーカスがスライディングシュート、これはゴールポストに跳ね返されて助かるが時間の経過と共に危ない場面が目立 ちだす。結局前半は両チーム無得点で終了した。
 後半に入り試合は動く。52分、右サイドから森岡がダイレクトで中央へパス、これをアラウージョが受けると見せかけてスルーして裏にいた久 保山がワントラップからミドルシュートを放つ。前に出ていたFC東京GK土肥の頭を越えてから急激にドライブがかかったシュートがゴールネット に突き刺さり先制点を奪う。この後もアラウージョの個人技からチャンスが生まれ、戸田の果敢なオーバーラップでチャンスが生まれるが一つの 選手交替が流れを変えてしまう。60分にアラウージョを下げてノボリを投入し、更に70分には北嶋から康平への交替、これにより前線で起点とな る選手がいなくなりチーム全体がずるずる下がりだす。悪い癖が出だした清水に対してFC東京は75分、細かいパス交換から右サイドを上がったDF 前田がファアサイドへクロス、これに全くのフリーで待ち構える途中出場のFW阿部がヘッドで決めて同点。清水は相手のパス廻しにプレスが後手 後手になり、最後は全くフリーの選手を作り出してしまっての失点であった。
 しかしここからが1stステージとは違っていた。直後の77分、康平がDFジャーンと競り合いながら強引なドリブルから右サイドゴールライン際で ファウルを受ける。このファウルで得たFK、キッカーのノボリが柔らかく中央にあげたボールに北嶋と久保山がニアサイドに囮となって走り空い たスペースに走り込む俊秀が難なくヘッドを叩き込み再び勝ち越す。この後は必死に前に出るFC東京の攻撃に押され気味となるが守備陣の体を張 ったプレーやGK西部のファインセーブで最後まで守りきり今ステージ初勝利を挙げた。

 今までなら良くて引き分け、最悪なら逆転されていたかもしれない試合内容であった。そういう苦しい試合をモノに出来た事は本当に大きいと 思う。この日のMVPはやはり戸田であろう、鶴見の怪我により3バックでの起用となったが体を張った守りで相手FWを完全に封じていたし、常に相 手の裏を狙うフィードなども見せてくれた。それだけでなく後半にはチームの攻撃が単調になると自らドリブルで攻め上がり決定的なチャンスを 作るなど高いパフォーマンスを見せている。また浩太やテルのボランチ2人も献身的にボールを追いかけて目立たないながらも相手の攻撃を何度も 遅らせていた。この2人の奮闘は戸田の登場による競争から生まれた副産物とも言えるだろう。中盤より後ろの選手達には彼の登場が間違いなくい い刺激となっている。またGK西部も1失点こそしたが何度も相手のシュートを弾き出していた。飛び出しが危なかったり、キャッチできないなど危 ない点もあったし不器用だが、この試合においてはよく頑張ってくれた。
 一方の攻撃陣は久保山の思い切りのいいミドルが決まったが、それ以外はなかなかシュートまで持っていけないもどかしい状態が続いた事は反 省して欲しい。セットプレーからの俊秀や森岡のヘッドという武器ばかりが目立ち、流れの中からの得点が生まれていないのも少し不安な点でも ある。中盤以降が戸田の登場で生まれ変わったように、やはり攻撃陣も韓国五輪代表のジェジンの登場が待ち遠しくなってくる。それとも彼の登場を 前に危機感を持った選手が結果を出してくれればそれはそれでこんなにいい事は無いのだが。

 この日はアウェーながらスタジアムには日本平のゴール裏以上のサポーターが詰め掛けていた。開幕戦に感じた緊迫感の無いゴール裏と違い、 この日のゴール裏は文字通りサポーターとして選手を支え、共に闘っていた。FC東京のホームなのにいつもは聞こえる向こうの応援が味方の応援 で全く聞こえてこなかった事からもそれが感じられる。サポーターも選手同様反省を活かして気持ちを入れ替えて頑張れたのではないだろうか。
 次節は8月最後の日曜日、聖地日本平でのG大阪戦である。今度はやはり聖地日本平でこの日に負けないような応援を繰り広げられるように頑張 ろう。暑いし、体も疲れる、しかし選手と共に完全燃焼し、そして勝ち得た勝利の後にはそれらは心地よい疲れとなるものだ。



完成度の差。

2004.08.15(SUN)
2004 J-LEAGUE DIVISION-1 2nd STAGE 1st ROUND
vs YOKOHAMA MARINOS
1-2 LOSE
at SHIZUOKA STADIUM ECOPA(FUKUROI)


 万全の準備で期待を持って迎えた2ndステージ開幕戦、昨年度の王者と発展途上のチームという関係そのままに完成度の差が表れてしまった。

 序盤は清水のプレスが相手のパスミスなどを誘い有利に進める。しかし攻撃はアラウージョや久保山がサイドを突破するのみでフォローも薄い、前線の 北嶋も相手CBに完全に封じ込められて攻め切れない。両サイドも太田は1stステージでの対戦同様にDFドゥトラに跳ね返され、今季リーグ戦初先発で左サ イドに起用されたイチも攻め上がれない。その後は時間が進むにつれて横浜Mのペースに、清水のプレスをかわすように次々にスペースを使ったパス交換 でチャンスを作る。清水も俊秀や鶴見の体を張ったプレーで何とか前半を無失点で終了する。
 後半に入っても清水の劣勢は続き、中盤でのパスミスからカウンターを食らう。53分には横浜Mの素早い攻撃からFW坂田に決定的なシュートを打たれる がポストに救われる。この直後に横浜Mはその坂田に替えてFW久保を投入、これが的中してしまう。63分、横浜Mのセットプレーを一旦は跳ね返すが再び奪 われ二次攻撃を許し、右サイドの太田が上がった裏に飛び出したドゥトラに渡り、ドゥトラからファアサイドへのクロス、ここに待ち構えていたFW久保が 鶴見と俊秀の2人に競り勝ちヘッドで落としたところに全くのフリーとなっていたFW安貞桓が難なくゴール。この後は清水も途中投入されたノボリを起点 にチャンスを作ろうとするもののゴール中央のDF松田と中澤の厚い壁に何度も跳ね返されて時間だけが過ぎる。そして80分には横浜Mの何でもなく見えた ロングボールに安貞桓が反応して抜け出す。オフサイドと勘違いして足が止まった清水守備陣を置き去りにしてGK西部との1対1からまたも難なくゴールを 決められる。このまま終わってしまうかと思われた清水も意地を見せる。ロスタイムも2分を経過しての右CK、アラウージョのクロスに鶴見がDF中澤に引 っ張られながらもとっさに足を出してオーバーヘッドシュートの形となってゴール。しかし時既に遅し、あと1点が遠く試合終了。

 点差だけみれば惜しいかもしれない、だが現状の完成度の差が如実に現れた。プレスに対して素早くスペースを使ってパスを廻してこちらの体力を奪い、 こちらの集中力が無かったところをきっちりついて得点。特に集中力という点で王者との差が出てしまったのが悔しい。1点目は昨年の国立での横浜M戦で もあったが相手のセットプレーを一度跳ね返した段階で安心して再び奪われての失点、チームに隙が生じていた。簡単にボールを奪われ、相手へのプレス を忘れ、飛び出しを防ぐ意味でDFラインを押し上げる事が出来ず、相手のポジション確認を全くフリーの選手を作り出した結果の失点であり実にもったい ない。2点目もDF陣が勝手にセルフジャッジして足を止めてしまった事。ここ2ヶ月の無敗であったがその相手とは明らかに違うレベルの相手との対戦で露 呈してしまったミス。1つのミスも許されない厳しい試合を経て、この悔しさを次への糧にして欲しい。
 攻撃の方も点の入る雰囲気が全くしなかった。特に前線で北嶋が起点となる事が出来ない為、リンクする久保山とアラウージョも個人の力で突破する事 しか出来なかった。チーム自体も北嶋自身もそういう厳しいプレッシャーの中で裏を狙い飛び出すプレー、ニアサイドに流れて相手の前でボールを受ける プレーなど工夫が必要であろう。厳しい言い方をすれば今日の差はFWの差でもあった。それでも最後の最後に見せた意地、これが本当に大事だと思う。鶴 見のあのプレーはボールに集中して、かつ何が何でも点を奪うという気持ちがなければできないとっさのプレーであった。この気持ちを忘れないで欲しい。

 サポーターもULTRAS SHIMIZUが「La 12」と書かれたビッグフラッグを広げたり、サポーター有志による戸田やイチのリーグ戦復帰を祝うゲーフラパフ ォーマンスをするなど盛り上げようとしていたが、肝心の声援がどこか開幕戦という雰囲気でなかった気がする。2点差をつけられ劣勢になると座るサポ ーターも出てくる始末であった。最後まで諦めないサポーターがいた事も事実だし、それがあったからこそ鶴見が意地のゴールで応えてくれたのだろう。 それでも基本である声の面ではやはり開幕戦としては寂しかった。せっかくのホームで迎えた開幕戦、その意味を理解して今後へのいい反省材料としたい。
 とにかく認めたくは無い力の差が出てしまった。俺達も当然だが選手達も悔しいはずだ。この悔しさを晴らす舞台を再び自分たちで掴み取るために闘お う。立ち止まってはいられない、復権を目指す2ndステージは始まったばかりだ。一つ一つ勝利を積み重ねる為に俺達も声で100%闘おう。