Step Up。
2005.03.12(SAT)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 2nd LEG
vs TOKYO VERDY 1969
0-0 DRAW
at TOKYO STADIUM (CHOFU)
2試合連続の引き分け。何よりも手に入れたい勝ち点3はなかなか掴めないが、健太エスパルスとしての形ができつつある。
一歩一歩チームとしてStep Upしている手応えを誰もが抱いたのではないだろうか。
風が強く肌寒い中で始まった試合、序盤は東京Vのペースでボールを素早く廻してサイドから攻めてくる。特に東京Vは左サ
イドからMF相馬が何度も仕掛けてくるが、この日は相馬と対面のイチと圭輔が粘り強く対応する。クロスをあげられても中央
の俊秀と森岡が何度も跳ね返し、一番注意すべきFWワシントンにボールを触らせない。一方の攻撃は左からはテウクが、右か
らはイチや圭輔がスピードに乗ったカウンターでチャンスを作る。30分にはこの日トップ下で起用された浩太が中盤からタメ
を作ってから右サイドを上がる圭輔への絶妙なスルーパス、圭輔の折り返しにゴール前詰めていたジェジンがフリーでヘッド、
このシュートは枠を外れるが、清水の狙い通りのサッカーに東京Vは次第にボールをキープしても深く攻めることが出来ず何度
もGKまでボールを戻すなど攻めあぐねたまま前半を終了する。
後半に入っても攻めあぐねる東京Vに対して清水はまたも左サイドのテウクからチャンスを作り、テルのミドルシュートが飛
び出すなど狙い通りの展開にする。そして61分、浩太を下げて同じ位置にノボリを投入すると66分には決定的チャンスが訪れ
る。自陣深い位置からFKのピンチになるが、このこぼれ球を拾ったノボリが右サイドから中央へ長い距離をドリブルで進み、
この時点で人数では4対2のチャンス、しかしノボリとジェジンがわずかに連携あわずパスが乱れてジェジンが振り向きざまに
放ったシュートも飛び出してきたGK高木に弾かれて大きなチャンスを逃した。その後は東京Vも75分にはFWワシントンのポスト
プレーから飛び出してきたDF米山のフリーで放った決定的なシュートがあったものの、これはゴールポストが弾き清水は命拾
いをする。結局最後まで東京Vの思うよう試合にさせずスコアレスドローとなった。
とにかく守備陣に尽きるであろう。その中でも俊秀と森岡の奮闘なくしてこの日の勝ち点1はないだろう。強力なFWワシント
ン相手ながらあえて厳しいマークはつかず、相手との間合いも適度に保ち決してこちらから飛び込まない守備でほぼ完璧に封
じた。何本かシュートも打たれたがそのどれもが遠い距離からのシュート、イライラが募るワシントンは時折中盤まで下がっ
てボールを受けていたがその姿がこの日の2人の奮闘を象徴していた。そして両サイドのイチと山西にしても粘り強く相手に食
らいつく守備を見せていた。そしてボランチとしては初スタメンの和道も持ち前の高さと当たりの強さでともすれば今まで弱
かった中盤の守備が強化された。相手のパスワークが自陣でしかもスローダウンさせていた時点でこの日の清水の守備が如何
に良かったがわかるだろう。
しかしながら勝ち点は1。やはり数少ないチャンスを点に結びつける事がまだまだ出来ていない。数少ないと言ってもジェジ
ンには少なくとも前後半各一度は決めなくてはいけない場面があった。昨年結果を出した彼ならばこれぐらいのチャンスは決
めて欲しいものだ。テウクに関しては前節に引き続き突破が目立ったし、逆サイドの圭輔もスピードの乗った突破でチャンス
を演出していた。圭輔は開幕戦でベンチにも入れず悔しい想いをしたはずで、この試合にかける想いを感じることが出来た。
この両サイドのスピードが確実に今年の攻撃では効いてくる筈。後は前述したように決めるべき人を待つのみだ。
健太のやりたいサッカーというのも徐々に形となってきているのは分かってきたが、最後に彼に望むのはやはり交替枠があ
る限り最善を尽くして勝利を目指す姿勢が欲しいという事だ。確かにゲームプラン通りだしそれを壊すのは怖いかもしれない
が、残り時間わずかでもいいから攻撃的な選手を入れて勝ちを目指すべき時もあると思う。まだ交替枠が2枚も余っていた現状、
試合をこなす毎に改善されていく事を祈りたい。
この日は花粉もかなり舞うなど苦しい気候だったが、アウェーながらなかなか多くのサポーターがかけつけていたと思う。
応援も新曲「REVIVE」が試合をこなす毎に声が大きくなりつつあるし、この期に及んでスタイルの違いからか分裂しているホ
ーム東京Vの応援を上回っていたと思う。試合前の選手紹介では昨年まで在籍していた戸田に対する盛大なブーイングも見られ
た。サポーターの想いを踏みにじるような移籍をしていった人間を許す事が出来ないという気持ちを誰もが持っていた証拠で
あろう。でもまだまだ闘う気持ちはこんなもんじゃないだろう。ただサンバの演奏にあわせて歌ってるだけではなく、場面に
応じたコールなども各自が意識する事が大切だろう。相手東京Vのサンバスタイルの応援を見るにつけ、ただ延々とサンバを演
奏する事に心がこもってはいない。演奏しに来てるのではない、歌いに来てるわけでもない、応援しに来ている意識をこれか
らも持とう。
リーグは一時中断となり、次週からはナビスコ杯が始まる。今日対戦したオジーが指揮を執り、健太、そしてサントスがチ
ームの柱として勝ち取った栄光から9年、チーム再生、そして栄光へのStep Upの為にも是非とも獲りたいタイトルである。
そして健太エスパルスの初勝利を聖地日本平で掴み取ろう。
スタートライン。
2005.03.05(SAT)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 1st LEG
vs SANFRECCE HIROSHIMA
1-1 DRAW
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)
健太エスパルスの初陣、課題も希望もいろいろ見えたと思う。それでも長く険しいシーズンのスタートラインに立った。
試合は序盤から清水が新加入のテウクを中心に左サイドからチャンスを作る。しかしジェジンに対する周りのフォローが薄く、ジェジンが
ボールをキープしてもなかなか決定的なチャンスにはならない。一方の広島も3枚並べた前線にロングボールを放り込んでくるが俊秀と森岡が
相手との競り合いに負けずクリアする。両チームがお互いがラストパスの不正確で点が奪えないまま前半を終了する。
後半、試合が動き出す。広島は清水の両ウイングの裏をついてがチャンスを作り出す。清水は由紀彦が足を引きずり自分から交替のサイン
を出して、直後のセットプレーでは足を押さえてピッチにうずくまりそのまま54分ノボリと交替となる。広島はこの時間帯、清水のクリアボ
ールを拾い続けて押し込み奪ったセットプレーで何度もチャンスを作るが、大木のヘッドは西部のファインセーブ、古巣相手に燃える昇平の
ヘッドはバーに救われる。
そして67分、左サイドのスローインから一旦相手に当たったボールを拾った久保山からテウクに、テウクが相手DFを引き連れながら絶妙の
ヒールパス、フリーで再び受けた久保山がファアサイドにクロスボール、これに広島DF服部が待ち構えていたが後半から振り出した雨に濡れ
たピッチに足を取られて裏へ、ここに待ち構えていたノボリが落ち着いてシュートを決めて先制する。この後も左からテウク、右からノボリ
がチャンスを作るなど清水ペースの試合であったが次第に運動量が落ちて最終ラインが下がる悪癖が出る。74分には久保山を下げて和道を投
入してボランチを3枚にするものの中盤を省略する広島には全く効かなかった。そして80分、中途半端なクリアボールを右サイドで駒野に拾わ
れクロスボール、これにファアサイドで途中出場の茂木にボレーで合わされて同点にされる。この後も広島に中盤を支配されてなかなか攻撃
の糸口を見つけられない清水、最後は高卒ルーキー財津を投入するも最後までジェジンと噛み合わずに試合終了となった。
昨年の最悪な状態を考えれば勝てなかった事以上に負けないで済んだ事で良しとしなければならないのかもしれない。実際昨年の下を向い
てばかりいた選手たちと違って最後まで勝とうという気迫は俺には感じられた。ノボリも劣勢の状況で投入されチームを落ち着かせただけで
なく見事に得点も挙げてくれた。監督が変わり横一線の状況で開幕スタメンこそならなかったもののそのプレーぶりはまだまだ錆び付いてい
ない事を証明した。新戦力ではやはり注目されたテウクもなかなかの力を見せてくれた。テクニックよりも独特の間合いで対面の相手を抜い
ていく突破力は今までの清水の攻撃に無かった。まだまだ周りとの連携面で不安もあるが期待を抱かせる内容であった。スタジアムの選手紹
介では一際大きな声援を受けた由紀彦はまだまだクロスの精度も悪かったし特徴を出せなかったうえに不運にも怪我に見舞われてしまったが、
頭を丸めたその姿は決意をこのチームにかける想いを感じさせたし俺は嬉しかった。そして最後に登場した財津、わずか6分間のプレーでほと
んどボールにも触れなかったが起用される事自体が今までの清水を考えれば何より期待されている証であり、思い切ったプレーをこれからも
期待したい。
新生健太エスパルスの幕開けとなったこの試合、選手の気持ちは感じられたし、クラブも横断幕の設置場所を拡大するなどより良いホーム
スタジアム作りへの意欲は感じられたのだが我々はまだまだでは無かっただろうか。試合前に「初陣!復活への第一歩」と書かれた巨大メッ
セージ弾幕が出されたり、今年の開幕に合わせて作られた新曲「REVIVE」は初めてのわりには想像以上に浸透したり良かった点もあったが全
体的な応援ではやはり待ちに待った開幕という感じはしなかった。何より去年から続く味方のまずいプレーに対するネガティブな声の多さ、
ゴール裏で選手と共に闘う以上はこの意識では駄目なのではないだろうか。前向きに90分闘ってこそ初めて我々もモノを言えるはず、まずは
限界まで全力を尽くして共に闘っていこう。そして試合前の選手紹介では敵である広島の元選手に対する予想通りの中途半端な拍手や歓声が
ありがっかりした。確かに今までの功績はあったがそれはそれだ。この場において敵として存在する相手に我々は精一杯のブーイングをする
事が闘ううえでの最も正当な礼儀に当たるのではないか?別に心底嫌いだからするのではなくそういう事も愛情表現ではないだろうか。
最後にこの試合の前に昨年まで13年間清水の守護神として君臨した真田さんの「エスパルス栄誉賞」の授与セレモニーが行われた。惜しま
れつつ引退した真田さんの功績をここでも称えたいと思う。そして現在ユースGKコーチとして第二の人生をスタートさせている真田さんの活
躍にも期待したい。
次はアウェーで東京V戦、今日の引き分けを活かすも殺すも次の闘いにかかってる。昨年まではこういうところで不甲斐ない闘いをしていた
が本当に選手もサポーターも「REVIVE(復活)」にかけているのならここで気持ちを見せようじゃないか。今はまだスタートライン、エスパル
スを強くするも弱くするも己自身にある。
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