痛み分け。
2005.04.28(THU)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 8th LEG
vs ALBIREX NIIGATA
0-0 DRAW
at NIIGATA STADIUM BIG SWAN(NIIGATA)
試合終了後のスタジアムの雰囲気が全てを物語っていた。何ともいえない重苦しい雰囲気、お互いが勝ちを逃したと思うような雰囲気であった。
まさに痛み分けであった。
試合は前節千葉戦と同様、また序盤にアクシデントが起きる。13分、ゴール前にあげられたボールを俊秀と新潟FW鈴木慎吾の競り合い、俊秀に競
り負けた鈴木慎吾が倒れたまま動かない。結局このまま担架に乗せられピッチを去った。この影響からか新潟の攻撃はFWエジミウソン、ファビーニ
ョの2人に頼った攻撃となり、清水は両サイドからこの2人の突破を許しながらもゴール前はしっかり固めて跳ね返す。清水も開幕戦以来の復帰とな
る由紀彦を中心に2列目からの仕掛けでチャンスを作る。中盤でもテルが豊富な運動量で動き回り相手の芽を摘む。前半終盤にはそのテルから素早
いクロスボール、これに抜け出したノボリがフリーでダイビングヘッドを狙うものの枠を捉えられず前半は両チーム無得点で終了した。
後半、時間が経つにつれ新潟はFWエジミウソンにボールを集めてチャンスを作るが次々とシュートは枠に入らない。一方の清水も67分、ノボリと
由紀彦を下げて康平と純平を同時投入する賭けに出る。この途中出場の2人が流れを呼び込む。積極的に突破を図り中央を活性化すると左から山西、
右からイチとDFの攻撃参加も生まれチャンスが増える。69分にはジェジンがワンツーから抜け出しGKと1対1もシュートは枠を外れる。更に71分には
CKから俊秀の決定的なヘッドもGK野澤のファインセーブにあい、77分にはテルや康平の細かいパス廻しから康平のトリッキーなスルーパスに抜け出
した純平がシュートするもゴールポストに弾かれるなどあと一歩のシーンが続く。残り5分を切り不調のジェジンを下げて西野を投入するもその西
野も終盤訪れた決定的なチャンスにあと一歩届かず結局試合終了、両チームにとって痛いスコアレスドローであった。
徐々に攻撃は良くなっているのは実感する。前半はノボリ、久保山、由紀彦が頻繁にポジションを変えて中央突破、サイドといろいろな攻撃パタ
ーンを見せていたし、途中出場の純平と康平は積極的なプレーで流れを呼び込んでいた。ただフィニッシュだけが決まらない。ジェジンがここまで
リーグ戦1得点、カップ戦1得点。昨年あれだけハイペースで点を挙げて救世主となった彼の活躍無しには今季の躍進は考えられないだけに非常に心
配である。怪我の影響もあるのかもしれないが、交替されてベンチに戻る姿には自信を失くしているかのようであった。昨年よりも厳しいマークが
つかれているのは事実だが、浦和戦で見せたような泥臭いプレーを期待したい。
その一方、試合を重ねる毎に守備陣の安定感が増しているのは心強い。俊秀、森岡の中央の堅い守備もさることながら左で山西の守備能力が目立
ってきている。確かに突破される時もあるがそれでも豊富なスタミナで簡単に振り切られず食らいついている。最近はそれだけでなくタイミングよ
く攻め上がるシーンも目立ち、特にこの試合の後半には何度もチャンスを演出していた。ただし、チーム全体の課題としてセットプレーを一度はク
リアできるもののなかなかそのボールをキープできない場面が目立つ点が不安である。2次、3次攻撃からの失点というのはここ最近何度も見ている
だけに早急に修正して欲しい。更に心配なのは3人の交替枠を使いきった後にイチが負傷し足を引きずりながらプレーしていた事である。ここ数年
の怪我を乗り越え今季は右サイドバックとしてフル出場を果たし、4バックに欠く事の出来ない存在だけに不安である。
試合後、かって清水に在籍していた新潟GK野澤が我々ゴール裏にも挨拶に来た。清水では期待されていながらなかなか出番に恵まれず1年で去っ
てしまったが、その後新潟では活躍し、新潟の街には彼のポスターが貼ってあるなど、新潟で愛されている存在なのだろう。それでも清水の事も忘
れずにこうして挨拶に来たという事、俺には本当に嬉しかった。いつかまた清水に戻ってくる事もあるかもしれないし、それまで敵ではあるが彼の
奮闘にエールを送りたい。
この日はサポーターも平日という事もあり200人程度であった。それでも狭いエリアの中で相手の人数に負けない応援をしていた。クラブのバス
ツアーには普段日本平でDJとして盛り上げてくれる鈴木克馬氏が同乗し、試合前には普段の日本平と同様の選手紹介で我々サポーターを鼓舞してく
れた。バスツアーの中では選手からサポーターへのメッセージVTRが流されるなど、クラブもアウェーでの応援という事を考えてきている点でなか
なかいい企画だったのではないだろうか。しかし平日の試合、いくら次の日からGWとはいえ新潟の人気には本当に驚いた。この試合でも40,000人で
ある。地域に密着し愛される存在という意味では我々の現状は現在10,000人を切る事も多い清水にとってはいいお手本としていかなくてはならない
だろう。もちろん我々サポーターもその人を呼ぶ大事な要因である事を忘れないで欲しい、熱く応援する事でもっと人を呼べるはず、何よりチーム
を勝たせられるはず。次節聖地日本平で千葉戦の感動を再び起こそうじゃないか。
競争原理。
2005.04.23(SAT)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 7th LEG
vs JEF UNITED CHIBA
2-1 WIN
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)
7戦目にしてようやく健太エスパルスにリーグ戦初勝利がもたらされた。その立役者は競争原理の社会の中で下から這い上がってきた男達であった。
試合は序盤から波乱の展開。6分、ノボリと千葉DF斎藤大輔が接触プレー、これが危険なプレーと判断されてノボリには警告、頭を負傷した斎藤大輔
は結局このままピッチを退く。これで千葉は本来ボランチのMF阿部をDFに廻すなど修正を図るが中盤を清水に支配される。この日久々に起用されたノ
ボリが中央突破やジェジンや久保山へのスルーパスを狙うなど、サイドに偏りがちな攻撃にアクセントを加え、同じく久々に起用された久保山もジェ
ジンのフォローで積極的に前線に飛び出してチャンスを演出するなど清水ペース。一方の千葉はフィールドを広く使った展開でチャンスを作るが清水
はゴール前で俊秀や森岡が確実なクリアでチャンスを作らせず、結局両チーム無得点で前半を終了する。
後半、真希を下げて純平を投入した清水がいきなりセットプレーのチャンスを得る。47分、清水は左CKからノボリがニアサイドに鋭く落ちるボール
を送り、これが和道に合わないもののその後ろでジャンプした千葉MF阿部の足に当たりコースが変わりゴール、ラッキーなオウンゴールで先制する。
直後には同じくセットプレーから俊秀の打点の高いヘッドがGK櫛野の正面、更に13分には久保山の素早い反転からの左足シュートがポストに跳ね返さ
れるなどチャンスが続く。しかしなかなか決められないまま迎えた68分、千葉の右CK、これを一旦はクリアしたものの左に流れたボールを拾われ千葉
FWハースに折り返されてこのボールに巻がヘッド、西部の反応も届かず同点にされてしまう。
ここで清水はノボリを下げて康平を投入し巻き返しを図るが、流れは千葉へ。清水はなかなかボールが繋がらなくなるがそれでもワンチャンスを活
かす。79分、中盤でボールを持った久保山が右サイドの康平にパス、康平がゆっくりとドリブルで上がりながらオーバーラップしてきたイチに絶妙な
パス、イチがそのままドリブルで深い位置まで持ち込んで柔らかいセンタリング、これに久保山が後ろから走り込んでヘッド、GK櫛野も反応するもの
の手を弾いてゴール。清水は今年リーグ戦初の2得点目を挙げる。終盤は千葉の必死の攻撃に防戦一方となりながら体を張って守り、一度ボールをキー
プすると終盤投入された村松が純平や康平などと相手の必死の守りをあざ笑うような余裕のパス廻しを見せるなどして試合終了。ついに今季リーグ戦
初勝利を挙げた。
初勝利をもたらしたのはやはりノボリ、久保山、康平など久々に出番を与えられた男達の活躍に尽きる。その中でも特にこの日のMVPは久保山だろ
う。毎試合孤立する場面が目立ったジェジンをよくフォローして中盤のスペースを埋めてくれた。それだけでなく素早いターンからのシュートやドリ
ブル突破など見せていたし何より決勝点には何が何でも点を取るという気迫が篭っていた。開幕戦こそスタメンで起用されながらなかなか活躍できず、
サテライトでくすぶっていたがこうやって這い上がってくる事で逆に今回は外れた圭輔やテウク、更に若手選手にも励みになるであろう。ノボリもこ
れまでの単調なサイド一辺倒だった攻撃を中からスルーパスで崩そうとするなどお手本のようなプレーを見せてチームを引っ張ってくれた。更に純平、
康平、村松といった途中出場の選手達も各々が持ち味を出していた。彼らも久保山と同様にサテライトで結果を出して再びトップに返り咲いた男たち
だ。こういう正当な競争原理がチームを更に活性化させ強くしていくのではないだろうか。
守備陣も1点こそ取られたものの高さでは負ける千葉FW巻やハースを相手に一歩も引かずに耐えてくれた。俊秀や森岡の奮闘もさることながら中盤
でも和道が高さの点で効いていたのでは無いだろうか。また攻守においてテルの豊富な運動量に助けられた点も見逃す事は出来ない。
ゴール裏も目の前の1つの勝利に必死になった結果だろう。スタジアムにはサポーター有志が「90分は野次より応援を」などのメッセージを壁に貼
り、試合前にはコールリーダーから「苦しい時こそ声援を」と呼びかけていた。実際同点に追いつかれてもそのまま応援を続けるなど、選手たちに
前向きなメッセージを発せられたのはないだろうか。実際にはまだまだゴール裏からはある特定の選手がボールを持つと悲鳴が上がったり、なかな
かうまくボールが進まないと文句や指示ばかりの声が目立つ。でもそんな声よりとにかく応援して欲しい。そうすれば今日のような結果を掴み取る
事ができると信じているから。試合終了後のゴール裏では目頭を熱くする者、興奮のあまり健太の現役時代のコールをする者もいた。たかが1つの勝
利と言うなかれ、この苦しさを乗り越えた1つの勝利は大きいと思う。
だからこそ、ここから続く連戦でも貪欲に勝ちを目指そう。この日の感動はこの日まで、次の日からはまた新たなる闘いのスタート。ここから連
勝、そしてリバイブへと俺達は進まなくてはならない。
心の隙。
2005.04.16(SAT)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 6th LEG
vs OITA TRINITA
0-1 LOSE
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)
チーム、選手、サポーター、みなに心の隙があったのではないか。前半の出来からしてまさかこういう結果になるとは思いもしなかっただろう。
後半油断からいきなり訪れたアクシデント、これぐらいの試練を乗り越えなくてどうする。
試合は序盤から清水ペース、中盤で相手の攻撃の芽を何度も摘む。大分のチャンスと言えばロングボールから大分FWマグノアウベスとドドの2人
のコンビプレーのみ。前半ただ一度の決定的なピンチもGK西部のファインセーブで事なきを得る。一方の攻撃は両サイドからチャンスを作り、この
日初起用されたユース所属のMF山本真希が右サイドから何度もチャンスを作る。40分には中盤でボールを奪った速攻から真希とジェジンのワンツー
から中央に飛び出した真希がフリーでシュート、これはわずかにゴールの枠を逸れた。しかし前半は弱冠17歳の若武者の活躍に沸いた。
後半が始まっても真希のプレーは冴えわたり、相手DFの股抜きからの強烈なシュートなどを披露。試合展開も清水ペースとなっていたが、相手大
分の選手交替が当たってしまう。51分に大分はFWドドを下げてFW高松を投入すると、わずか3分後の54分に大分DFからのロングボールを森岡と高松
が競り合いながら高松が倒れる。お互いユニフォームを掴み合いながらのプレーで微妙な判定であったがこのプレーがファウルをとられPK、倒れた
高松はそのまま担架でピッチを去る。このPKをマグノアウベスに冷静に決められ大分に先制を許す。わずか3分で仕事を成し遂げた高松はそのままM
F根本と交替、清水にとってはまさかの展開にここから自滅を繰り返す。
和道、この日大活躍の真希を下げて今季初登場の純平、圭輔と投入するが単調な攻撃に終始。後ろからロングボールをジェジンに目掛けて放り込
む繰り返し。相手もさすがにジェジンに厳しいマークをつけて自由にさせない。しかもこぼれ球も相手に拾われて決定的チャンスが生まれない。終
盤、怪我を押して出場のジェジンが胸を押さえて痛々しい姿を見せている中、指揮官のとった交代策はテウクを下げて磐田から移籍してきた西野。
ジェジンと西野の2枚を前線に並べるものの最後まで流れは変わらず1点を返せずホーム日本平で連敗となった。
とにかく心の隙から自滅へと転がり落ちてしまった。森岡のあのファウル、確かに厳しいし怪しい判定ではあるが、この日の岡田主審の傾向を考
えれば軽率であった。思い出して欲しい、2001年ゼロックススーパーカップ、当時清水のバロンが相手選手に倒されてもいないのにユニフォームを
引っ張られただけでPKをもらえた。あの日の主審である。今回のファウルもロングボールへの対応がもたもたしてる間に大分FW高松と競り合う形に
なってしまった。だいたいこんな程度の怪しい判定ぐらい乗り越えなくてどうする。焦ったDF陣はこの日はフィードも不正確、あれだけ単調に繰り
返していれば逆に守る側は助かるだろう。またGK西部も何度もゴールキックがタッチラインを割っていた。守備陣と言えども攻撃への第一歩、やみ
くもなプレーは相手を助け自らの首を絞めている。
攻撃の方も怪我人ジェジンに頼り過ぎてあまりにも負担が大きくなっている。サイドのテウク、イチ、山西、もっと上がってフォローすべきテル
や和道はいったい何をしている。孤立させないように勇気を持った飛び出しが今こそ求められているのではないだろうか。そんな暗い中で大きな期
待を抱かせてくれたのはユース所属の17歳、真希の活躍だろう。右サイドからドリブル突破にクロスなど何度もチャンスを演出した。スピードやテ
クニックといったもの以上にパス、トラップという基本的な技術の確かさを見て取れたし、相手のスペースを素早くドリブル突破するなど並みの選
手ではない事を証明してくれた。それだけに40分の決定的チャンス、あれを決められるような選手になって欲しい。まだまだこんなもんじゃないは
ず、暗くなりがちなチームで輝けるスターが生まれる予感がした。逆に他の選手はたかが17歳の新人が一番目立つという情け無い状況に奮起しなく
てはならないのではないだろうか。
心の隙ということでこの日の敗戦について語っているが一番隙があったのは間違いなくサポーターであろう。試合前から相手を舐めてなかったか?
今の清水に楽勝な相手などいないはずなのにどこかそんな空気が流れていた。試合中も不甲斐ない味方に対して叱咤やコールでの激励よりも個々の
バラバラの文句や指示ばかり、ゴール裏がそんな状態では勝てるわけが無い。そのくせに試合後には盛大なブーイング、本当にブーイングすべきは
己自身にあるのではないだろうか。この日のサポート、本当に選手の力となる応援が出来ていたのか?最近聖地日本平における応援が明らかにおか
しい。ゴール裏に駆けつけるサポーターの意識が著しく低下している気がしてならない。我々のチームのおかれてる現状は非常に厳しい、そんな時
に出来る事を今一度考えて欲しい。共に闘う気も無いのに批判や文句なんか言う資格が今の俺らにはない。次週も再び聖地日本平、本当にこのまま
でいいのか?危機感を持とう。
勝ち点1の重み
2005.04.13(WED)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 5th LEG
vs URAWA RED DIAMONDS
1-1 DRAW
at URAWA KOMABA STADIUM(SAITAMA)
5試合にして早くも4度目のドロー、未勝利。結果は結果なのだが、圧倒的に押されたこの試合でも耐える事が出来た。同じ勝ち点1でも後で
考えれば絶対に重みのある勝ち点1のはずだ。
試合は序盤から浦和ペース、ボールを支配し両サイドから積極的に仕掛けてくる。4分には浦和FW田中のシュートを西部が弾いたところを浦
和FWエメルソンに押し込まれるがオフサイド、8分には右からのカウンターで最後はエメルソンの強烈なシュートを西部が弾き、更に19分には
永井が西部と1対1からシュート、これを西部が弾いたところにエメがシュートも枠を大きく外してくれる。次々に攻められ全くチャンスが掴
めなかった清水だが、突然の歓喜が訪れる。25分、左サイド高い位置でボールをキープした山西が相手DFとGKの間へフィード、ここに飛び出
したジェジンがバックヘッド、飛び出したGK都築の上を越えてループ気味にゴールが決まる。しかし、得点後はチーム全体が慎重になりすぎ
て下がりすぎる悪い癖が出て圧倒的に攻められる。そして43分、中盤で不用意にボールを奪われて浦和MF長谷部から右サイドに開いたエメル
ソンへ、エメルソンが深い位置まで突破して折り返しにフリーで走り込む長谷部に合わされて同点に追いつかれる。分かっていたはずの相手
の得点パターンに見事やられてしまい前半終了。
後半、開始早々から両サイドを次々に突破されるが俊秀や森岡のクリアでCKに逃れる。何度も食らうCKにも清水は耐え続ける。しかし前半
に比べて両サイドからの突破がほとんど出来ずジェジンが孤立気味となる。更にこの日はテウクが空回りでそこから奪われて逆襲を受ける場
面も見られる。時間が経つにつれ次々に攻撃の選手を投入する浦和の前に防戦一方の清水、しかしこの日の守備はここから神懸かっていた。
至近距離のシュートにGK西部は抜群の反射神経で反応すれば、こぼれ球を押し込まれてもゴールライン上で俊秀やイチが何度も弾き出してゴ
ールに鍵をかけた。結局最後まで耐え続けて試合終了。勝ち点1を手にした。
試合終了後のピッチ、コールで出迎える清水と人数に合わない中途半端なブーイングを出す浦和。同じ勝ち点1でも両者に意味合いに大きな
違いがあった。とにかく押され気味の展開で最終ラインが良く耐えてくれた。中でも俊秀と森岡の体を張ったプレーには毎回助けられてる。
今回もエメルソンに何度も突破されながらもゴール中央では確実に潰していた。結果エメルソンはサイドに逃げてそこからのチャンスメーク
しかさせなかった。これでリーグ戦は東京Vのワシントン、磐田の崔龍洙とグラウ、柏の玉田、浦和のエメルソンと相手のエースにはほとんど
仕事をさせていない事になる。これには本当に自信を持っていいだろう。ただし、失点シーンは前節と同様にサイドを突破されて2列目の選手
の飛び出しからフリーでシュートを許している。同じシーンを繰り返さないで欲しい。
攻撃陣も両サイドが相手に押し込まれて厳しい状況だったがその中で山西からジェジンというラインから貴重な得点を奪い勝ち点に繋げら
れた。テウクの持ちすぎから山西にとっては非常にストレスの溜まる状況だったが、それでも正確なフィードでジェジンの得点を演出するな
ど見せ場は見せてくれた。また、ジェジンも本当に肋骨骨折してるとは思えないファイト溢れるプレーで孤立している状況の中で必死に闘っ
てくれた。後は中盤のフォローが必要なのでは無いだろうか。和道やテルにはもっと積極的にミドルシュートを狙う勇気が欲しい、相手もあ
まり打ってこなかったという意味では助かったが、やはり遠目でもシュートを打たなくては点が入らない。
サポーターに関しては平日、更にもともとキャパの狭い駒場という事もあって少数になってしまった。しかも試合前、浦和サポーターと思
しき数人が出島に入ってきて清水サポーターに理不尽に言い掛かりをつけ、試合前の雰囲気を壊され気分が悪かった。本来アウェーサポータ
ーしか入れない出島に相手サポーターを入れる警備スタッフ、しかも排除する事もできない警察、浦和クラブの対応の悪さが目立った。そん
な中で試合が始まったが、これが逆に皆の闘志に火がついたのではないだろうか。少数でも気持ちでは絶対負けていなかったし、目の前で必
死に闘う選手とともに最後まで闘えていた。聖地日本平で最近失われつつあるサポーターの気持ちがこの日は見れた。この気持ちを忘れない
で欲しい。
大きな勝ち点1を手にしながら未勝利という現実も我々には重くのしかかっている。やはりホームでは絶対に勝たなくてはいけない。また勝
たせる応援をしていかなくてはならない。この日、駒場で闘ったサポーターはそれをホームに持ち帰り、みなに伝えて欲しい。そういう連鎖
で勝利へと繋がるはずだ。
我慢の時。
2005.04.09(SAT)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 4th LEG
vs KASHIWA REYSOL
1-2 LOSE
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)
ダービーから1週間、選手もサポーターもどこか甘さや勘違いがあったのではないか、そんな事を気づかせてくれた。まだまだチーム再生へ
我慢の時が続く。
試合は序盤から清水ペース、ボールを支配し後ろで廻しつつ、両サイドへ幅広く展開して相手を揺さぶる。しかし両サイドで作るチャンスもク
ロスがことごとく柏DF土屋と中澤に跳ね返される。肋骨骨折の怪我を押して強行出場のジェジンも2人に挟まれて機能しない。それでも守備で
は中盤からも相手にプレスをかけて柏FW崔成国と玉田のエリア内への侵入阻む。前半23分には山西からのニアへのクロスに浩太が飛び出してあ
わせ、柏GK南が弾いたところを圭輔が押し込み先制かと思われたがこれはオフサイドの判定で取り消しになるが、清水ペースで試合は続く。し
かしこのまま終わるかと思われた前半終了間際、柏の左CKからの競り合いをクリアしきれず中澤にヘッドで繋がれ、最後は柏MFクレーベルがボ
レー、これに西部が反応できず失点。直後に前半終了の笛が鳴った。
重苦しいながらのまま迎えた後半だが、54分にはショートコーナーから山西のクロスを俊秀がヘッドで折り返し、浩太が相手選手より一足早
く押し込んで同点。しかし直後の57分には和道のドリブル突破を中盤で奪われて柏にカウンターを許し、右サイドからクレーベルが突破しクロ
ス、これがイチにあたりこぼれたところにいた柏MF大野のシュートが決まり勝ち越しされる。その後は攻めようとするがゴール前をしっかり固
めた柏を崩せない。右サイドを圭輔から康平、更にその後もノボリ、久保山と次々に投入する。しかし両サイドからのクロスに浩太やジェジン
が決定的なシュートを放ってもこの日は当たりまくった柏のGK南のファインセーブにあって最後まで点が奪えず試合終了。今季初の敗戦となっ
た。
自信を持ったダービーから1週間、内容と結果が繋がらない。それでもいくつか負ける理由が見えてきた。前半は後ろで廻していても狙いがは
っきり見れたのに対し、後半はそれが出来ずただ意味も無く廻しているだけであった。終盤俊秀を前線に上げてパワープレーを狙ったもののあ
まりにも時間が無さ過ぎた。また、サイドからの攻撃も確かにチャンスになっていたがそこからワンパターンのクロスばかり、事実前半の決定
的なチャンスは唯一ニアサイドへの送られたクロスであったようにいろいろな工夫が必要であろう。
そんな中で強行出場で周りを心配させたジェジンは相手との接触プレーにも全く怖がらずにフル出場で闘ってくれた。おそらく怪我は治って
ないが、チーム事情を考えての強行出場を自ら志願したその姿勢にはやはり頭が下がる。もちろん無理はして欲しくは無いが、無理する気持ち
も必要だ。また同点ゴールを決めた浩太もこの日は守り以上に攻撃面でチャンスメーカーになっていた。もともとセンスがあるのだろうが、小
さくまとまらずもっともっと積極的にいってもらいたい。
守備では今季初の2失点。1失点目は中途半端にクリアできず、相手と競り負けた中。2失点目は中盤での不用意な和道のドリブルをカットされ
た事と2列目の飛び出しに誰もマークに行かない結果、必然の失点であった。同点でさあこれからという段階でのミスの連続というのはチームの
流れも止めてしまったという意味では和道には今後の糧にして無駄にしてもらいたくない。
サポーターに関しても人数はそれほど多くない柏に気持ちで負けていた。柏は人数は少なくてもゴール裏2階に駆けつけた来た者がほぼ全て飛
び跳ねていた。ただ来るだけじゃなく闘う気持ちを持っていたのは残念ながら相手であった。一方の清水はあのダービーで見せた応援を継続し
なければ意味が無いのに、この日のスタンドの応援は声とかそういう基本的な事からなってなかった。劣勢の展開で時間が進むと相変わらず周
りから聞こえてくる声は上がれだの遅いだの評論ばかり、一人一人のバラバラの声が選手やチームに意味があり伝わるものなのだろうか?単な
る雑音はチームの力にならない事を自覚すべきだろう。その証拠に1点目、一度のクリアでゴール裏からは西部コールが消えていたその中での失
点。もうずっとずっと前から言ってることが何故分からないのだろう。チーム再生への道のりはこの試合で分かったように簡単でなく、我慢が
必要だ。その中で我々サポーターも気持ちはわかるが文句や野次を言いたい時にそこでグッと堪える我慢、その分コールで伝える気持ち、これ
が必要だ。
これでチームは開幕してから4試合未勝利、そして次は水曜日に浦和戦、土曜日にはホームと連戦が続く。しかし思い返して欲しい、リーグ戦
5試合目、水曜日の浦和戦、昨年の初勝利と全くシチュエーションが同じである。今度は昨年と違い駒場に乗り込む。駒場では98年以降もう7年
も勝っていないがそろそろ勝たせようじゃないか。その為には何が必要か、もう言わなくても分かるだろう。水曜日は一人一人の力が試される。
何かが足りない。
2005.04.02(SAT)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 3rd LEG
vs JUBILO IWATA
1-1 DRAW
at SHIZUOKA STADIUM ECOPA(FUKUROI)
試合終了直後、まるで勝ったかのように暢気にコールを送る対面のゴール裏、対照的に我がゴール裏には何ともいえない沈黙が流れた。
ダービー史上初の引き分け、ひとつのアクシデントが流れを変えたのは事実だが、何かがやはり足りなかったから勝ちを逃したのではない
だろうか。何かとはいろいろあると思うが、これを乗り越える事が発展途上である我がチームの大きな課題であろう。
試合前からダービー恒例の「狙うは磐田の首ひとつ」ノボリや「SHIMIZU REAL SHIZUOKA」などの様々なメッセージ弾幕、「LA 12」と書
かれたビッグフラッグが出されるなどサポーターも気合の入った状態で試合が始まった。その雰囲気に乗るかのように清水が中盤で和道、
浩太、テルのトレスボランチを中心に相手の攻撃の芽を確実に摘んで優位に進める。1トップの北嶋も相手DFに走り負けないで前線で起点
となり、圭輔やテウクの突破などからチャンスを作る。一方、磐田の攻撃は個々の力でチャンスは作るが完全にバラバラの動きで森岡と俊
秀を中心とした清水の守備は決定的なピンチを与えない。そして33分、テウクが右サイドから中に切れ込むドリブル突破、これを磐田DF茶
野が倒してPKエリアすぐ外、ゴール真正面の位置からFKのチャンスを得る。このFKを蹴るのは森岡、森岡の放ったシュートは磐田の4枚の
壁を越えてから変化し、ゴール右上に吸い込まれた。この素晴らしいFKでリードを奪い前半を終了する。
後半に入っても試合は清水ペース、特に北嶋が相手DFを何枚も背負いながらも左右に流れたり工夫しながらくさび役をこなしてチャンス
を作っていた。ところが56分にアクシデントが起きた。左に流れながらボールを受けた北嶋が振り向きざまにシュートを狙うがうまくミー
トせず、しかもこの時に足を捻りピッチにうずくまる。担架に乗せられピッチの側で治療をするも復帰は無理と判断されて60分にはノボリ
と交替になる。これで流れは変わってしまった。前線でキープする選手が皆無で、更に今度はテウクや圭輔をFWの位置に入れるものの今度
はサイドが手薄になり、73分にはそのテウクを下げて康平を入れるものの悪循環に陥ったチームは防戦一方になる。そして82分には磐田は
スローインからの素早いリスタートからMF菊地がPKエリアに侵入、これにつられるように数人がチェックに行ったところを中に折り返され、
ここに詰めていた磐田FWカレンのシュートが俊秀に当たりコースが変わってゴール、同点となってしまう。まさかの展開に動揺したのかこ
のあとも前半の流れるような攻撃が影を潜めて勝ち越せないまま試合終了。ダービー史上初の引き分けとなった。
とにかく一つのアクシデントが大きかったのは事実だ。だがそのアクシデントさえも乗り越えるだけのチームとしての力がまだ無いのも
事実だ。普通の試合と違うダービーなのだから、どんな劣勢でももっと集中して必死に闘って欲しかった。あの失点シーン、味方のクリア
ミスで相手のスローインとなり、さらにそこから素早く繋がれて空いたスペースにドリブルで突破された。もっと集中していればこういう
ミスの連鎖は無かったのではないだろうか。確かにリーグ戦とナビスコ杯を通じて5試合でわずか失点3の守備陣は良くやっているが、まだ
まだ勝負に甘いということだろう。守備陣は1回のミスが命取りになるという良い教訓になったのではないだろうか。それでも前半見せた中
盤でのプレス、ここまでの試合からまた一歩成長した点は認められる。後は失敗も含めた経験を今後の糧にする事だ。
そして攻撃もこの中盤の和道、浩太、テルの3人がサイドや北嶋と連動しいつになく積極的に絡みいいリズムを作り出していた。和道のフ
ィード、浩太の前線の飛び出し、テルのサイドからの突破など各々の持ち味が出ていた。今度は彼らに積極的なシュートも見せて欲しい。
また、この日も抜群に目立っていた北嶋に関しては本当にチームにとっても大きなアクシデントだった。そこまでの彼は移籍してから最高
の出来であったように思える。相手DFに走り負けず、動きにもキレが見られた。この怪我がどれだけ大きな怪我なのかもまだ分からないが、
とにかく焦らずにじっくり治してくれ。そしてこの試合でやっとキッカーが見つかったと思う。森岡の事だ。去年のナビスコ杯大分戦でも
見せてくれたが変化よりもコースやスピードを考えた実にいいFKであった。ここ数年相手に決められることは多々ありながら、決めること
は少なかったし、現在ジェジンと北嶋が抜けFW不在に近い状態になっているだけでこれはもうチームにとって大きな武器になるであろう。
サポーターもダービーという事もあって、前述したように試合前から大いに盛り上がっていたが、肝心の試合ではやはり選手と一緒で終
盤にパワーダウンしてしまった印象が拭えない。90分間、声を出し、手を叩き、飛び跳ねているだけに確かに辛いのは分かるが、サポータ
ーもあと一歩何かが足りないのであろう。精神論はくだらないのかもしれないが、何よりも特別なダービー、気持ちだけは負けちゃ駄目だ
よね。次の10月に行われるダービー、今度は俺らがホームだ。せっかくのホームゲームで前回のようにダービーを意識したフラッグでなく、
布にユニフォームを描いただけの変なフラッグを出したり、何を言ってるか分からないような声で分裂気味の応援をしていた磐田の様な恥
ずかしい応援はしたくは無いよね?相手がどう思おうが俺らは磐田だけには勝ちたい、ダービーだけはずっと勝ち続けたいって思ってるは
ず。ならば次こそ各々改善し最高のダービーを作り上げようじゃないか。ダービーの試合終了の笛は次のダービーに向けてのスタートの笛
である。
さて、リーグ戦の方に目を向けるとこれで3分けである。勝ち点上は1勝2敗と同等であるが、相手に勝ち点3を与えてないだけ3分けの方が
遥かにマシではある。だが、勝っていないのもまた事実、鉄壁の守備陣に中盤も揃ってきたが攻撃陣に大きなアクシデントが続いている。
こういう苦しい状況ではあるが、次は我らの庭、日本平である。リーグ戦初勝利は我らの庭であげよう。
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