〔戻る〕

危険な点差。

2005.08.28(SUN)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 21st LEG
vs OMIYA ARDIJA
2-3 LOSE
at KUMAGAYA SPORTS & CULTURE PARK ATHLETIC STADIUM(KUMAGAYA)


 2-0は危険な点差。よく言われているが、それを象徴するような試合であった。アンラッキーな形の失点で落ち着きをなくし、自滅していった チームにホームよりも多く詰め掛けたサポーター席からは問答無用のブーイングと罵声が飛んだ。負のスパイラルに陥った。

 今にも雨が降り出しそうな空の下、試合は始まった。清水は序盤からサイド攻撃でチャンスを掴み、4分にはFKのリスタートから左サイドに抜 け出した由紀彦がファアサイドで待ち構える和道にピンポイントのクロス、これは和道がシュートミスで逃すが右から由紀彦、左から初先発の 兵働の2人がリズムを作る。10分には左サイドスローイン、山西のロングスローを中央で待つジェジンがポストプレーで落としたところを久保山 がシュート、これが大宮DFに当たりこぼれたところを由紀彦が左足ボレーで押し込み先制する。珍しく序盤から積極的に攻める清水は相手の両 サイドに全く仕事をさせない。一方の大宮もサイドで全く機能しなかったDF片岡わずか28分で下げてMF斉藤を投入するが、清水ペースの流れは 変わらず。43分には俊秀からのパスを受けたイチが右サイドからクロス、これをジェジンがバックヘッドで後ろから走りこむ兵働へ、兵働がダ イレクトで左足のミドルシュート、これが強烈なスライス回転がかかりゴールに吸い込まれて2点目。このまま前半を終了した。
 しかし後半開始すぐの48分、スローインを受けた大宮MFトニーニョが遠い位置からミドルシュート、これが清水DFに当たりコースが代わりゴ ール。このアンラッキーとも言えるゴールで試合の流れは一気に大宮に。更に直後の51分には相手にボールを繋がれPKエリア内で森岡が大宮FW 森田を倒してしまいPK、これをトゥットに決められて同点に追いつかれる。こうなるともう流れは止められない。中盤も前半は運動量で勝って 支配していたが、運動量が落ちるとジェジンと守備陣の間が空き、ボールを奪ってもロングボールばかりで工夫になる。60分には久保山からマ ルキーニョス、72分には由紀彦を下げて怪我から復帰の浩太と選手交替で修正を図ろうとするが、大宮は清水の手薄な中盤にプレスをかけて積 極的にボールを奪いスピードに乗った攻撃で攻め立てる。74分にはゴール前で大宮FW森田が相手を引き付けてMFディビットソンへ、更にディビ ットソンのポストプレーから右へ飛び出した久永へ、森田とディビットソンに引き付けれフリーにしてしまった久永に落ち着いて決められてつ いに逆転。清水も80分にテルを下げて純平を入れたが最後までチャンスらしいチャンスを作れず試合終了。

 2点のリードもたった1失点で下を向いてしまうメンタルの弱さには本当にがっかりしてしまった。2-0の展開ではよく次の1点が大事だと言わ れるがその失点もDFに当たってコースが変わったとは言え、詰めの甘い守備が原因。一方の清水だってミドルシュートで前半に点を奪っていた。 こういう事も起こり得るはず。更にそれで気落ちして無駄に相手を倒してPK、最後は守備陣がボールウオッチャーになりフリーの選手を捕まえ られずに失点。失点のパターンも何度も繰り返されている。こういうメンタルの面で強い選手、周りを引っ張れる選手が今こそ必要だ。健太も 試合中の修正が後手後手となっていた。前節ラストチャンスと言って結果を出せなかった選手に再びチャンスを与え、機能しないトレスボラン チをまた試す。最初のプランが崩れても前半の早い段階で手をうった大宮の三浦監督と対照的であった。
 それでも意地を見せた選手はいた。兵働は初先発ながらも積極的なミドルシュートで得点という結果を出したし、前半は左サイドから強烈な キック力でサイドチェンジをするなど見せ場は見せていた。あとはこれを90分間もたせる事、これが今後の課題であろう。そして由紀彦も得点 を挙げただけでなく何度もピンポイントの鋭いクロスを見せていた。彼ら2人は間違いなく結果を出していたし、何より俺がやってやるんだとい う気持ちも感じさせてくれた。これが他の選手全員にそういう意識が出てくるかどうかが今後の鍵なのではないだろうか。

 サポーターも熊谷まで多く駆けつけて相手よりも人数的には多かったし盛り上がっていたとは思う。横断幕も貼り切れない幕をスタンドに掲 出したり、前日の三保グラウンドでの練習場で掲げられたメッセージ横断幕も掲出されて必死に現状からの脱出を図ろうとしていた。だが、や はり選手と同様に展開が悪くなると、次第に声が落ちていた。逆転されてからは諦めたのか周りが煽っても声のトーンも落ちていたのは気のせ いではないはず。選手だけでなくサポーターも含めたチーム全体に蔓延する気持ちの弱さが見られる。今年、ロスタイムに勝ち越されてその数 十秒後に追いついた事もあった。どんな時でもどんな事が起こるかわからない。だから、せめてまずは俺達だけでもどんなときも諦めずに闘う 気持ちを持って欲しい。何の為にアウェーまできているか?厳しい言い方だが自問自答して欲しい。

 次は聖地日本平、聖地といいながら5月以降勝っていない。今は本当に不満とかいろいろ言いたい事がある人も多い、そういう負のエネルギー が出ている。それが悪いとは思わないが、今は目の前の90分を闘い抜いて勝ちを掴み取る事に集中しよう。



失われた45分。

2005.08.24(WED)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 20th LEG
vs TOKYO VERDY 1969
1-2 LOSE
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)


 ホーム日本平に空しく響く罵声とブーイング、最悪の結果に終わった我らが清水はいったいどうなってしまうのか。

 試合はホームであるはずの清水がなかなかリズムを掴めない。両サイドに展開しても東京Vの引き気味の守りを全く崩せず、それどころか中盤での パスミスで何度もチャンスを潰し前線で待つジェジンに全くボールが来ない。一方の東京Vは一旦ボールを持つとゆっくりではあるが落ち着いてボー ルを廻し、清水のプレスを余裕でかわす。それでも決定的なピンチは無いまま時間だけが淡々と過ぎていく。このまま前半を終了するかと思われたが 41分、東京VはFWジウが倒されてPKエリアすぐ近くの距離でFK、キッカーのMF小林大悟が直接狙ったシュートが壁に当たりコースが変わりこれはGK西 部がよく反応して弾いたもののこぼれ球をFW平本に押し込まれて先制を許す。相手選手に簡単に割り込まれる壁の作り方といい、こぼれ球に全く反応 できなかった棒立ちの守りといい、拙い守備で前半を終了した。
 後半、あまりにも酷い出来に健太が初めから動く。岩下とテウクを外し、初登場のマルキーニョスと前節C大阪戦で活躍した由紀彦を投入する。こ れが功を奏したのか流れが変わる。中盤でも細かく早くパスを廻し始めた清水、右サイドから由紀彦の鋭いクロスで何度もチャンスが生まれる。55分 には右サイドのFK、由紀彦の正確なクロスにジェジンがヘッドで合わせたもののこれは東京VのGK高木のファインセーブに遭う。74分にはこの日、手 薄な中盤で動き回っていたノボリが負傷して兵働を投入する。このアクシデントは痛いと思ったが直後のプレー、自陣右サイドから和道が前線へロン グボールを送り、ジェジンが東京VのDF林と戸川と競り合いながらヘッドで飛び出してきたマルキーニョスにパス、これをマルキーニョスはGK高木よ り一足早く触りゴールへ押し込んで同点に追いつく。これで流れは完全に清水かと思われたがこの後は落ち着きが無い清水の守備が続く。しかも終了 間際の88分、東京Vは細かいパス交換からチャンスを掴み中央でボールをキープしたMF山田がDFラインの裏へ飛び出した途中出場のFW町田にスルーパ ス、町田は落ち着いてゴール左隅に決めてしまう。この時点で倒れてしまう選手がいた清水にもう反撃する力は残されていなかった。

 終わってみれば失われた45分とも言える前半の出来が最後まで響いた形だ。ホームの試合で前半から積極的に攻めようとする意欲も見られないこの 姿勢ではこれからもずっと厳しい。それに引き換え後半は由紀彦とマルキーニョスを起用し、彼ら2人の活躍もあって積極的に攻める姿勢がチャンス に繋がっていた。やれないんじゃない、やれば出来る事をやらないその姿勢がサポーターには納得いかなかったと思う。失点もはっきり言えば棒立ち の守備、GK西部にとっては周りが誰も動いてくれないあの状況で失点を防げと言っても無理がある。1失点目は壁の作り方とマークのミス、2失点目は ボールウォッチャーとなり相手の動きを全く見てないミス。シーズン当初では起こりえなかったミスが続いている。これはもうシステムや監督の戦術 どうのうこうの以前の問題ではないか?闘う気持ちも感じられない選手がピッチにいるのが残念でならない。そんな事は無いというのならプレーで証 明して見せろ。
 そんな中で前述した由紀彦とマルキーニョス、後は怪我をしてしまったがノボリの闘う姿勢だけが救いであった。前節C大阪戦でも鋭いクロスと気 持ちを見せてくれた由紀彦は今回も変わらず奮闘してくれた。マルキーニョスにしてもいきなりの登場で得点というFWとしての仕事を果たしていた 。ノボリは中央の広大なスペースを埋めるべく奮闘していた。彼ら3人の闘う気持ちが無ければもっと酷い結果だったかもしれない。ここまで来ると 技術ではなく気持ち。気持ちがこもってない選手というのはチームに悪い影響しか与えない事をチーム全体で分かった欲しい。

 今日はサポーター有志が選手バスの到着時や試合前の練習時に「今日こそ健太を男にしよう!!」という横断幕を出していた。また選手のコール よりも先に、健太の現役時代のコールをしていた。清水の宝である健太が監督を務めるこのチームがこの結果では許されない。選手達には清水の為、 まだまだ精一杯闘って欲しいし、だからこそのブーイングだったと思う。平日とはいえ、今日もホーム日本平には愛するチームの復活と勝利を願って 実にたくさんのサポーターが来てくれていたがチームや選手はこのみんなの「かける想い」を受け止めてくれているのだろうか?このままでは単なる スローガンである。まだ14試合あるが、もう14試合しか無いと言った方がいいだろう。J1残留への厳しい闘いはまだまだ続く、今こそチーム、選手は このエスパルスに「かける想い」を出して欲しい。そしてサポーターも次はアウェーだが一人でも多く駆けつけて愛する清水に「かける想い」で選手 の背中を後押しする応援をしようじゃないか。



勝ち点−2。

2005.08.20(SUN)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 19th LEG
vs CEREZO OSAKA
1-1 DRAW
at NAGAI STADIUM(OSAKA)


 終わってみれば逃した勝ち点2も当然の結果であったかもしれない。勝ち方を忘れ、臆病になり、逃げてばかりの結果がこれだ。この苦しい状況を 乗り越える為にも喉から手が出るほど欲しかった勝ち点3。その為に勇気を持って闘わなければならなかった。

 試合は両チームともサイドからチャンスを作る。清水は6分には西野ポストプレーから右サイドの由紀彦へ展開、由紀彦の折り返しのクロスに西野 がヘッドで繋ぎ外ファアサイドに飛び込むテウクがヘッド、これはバーに当たり惜しくも得点にはならなかったがこの右からの攻撃が機能する。25 分、相手バックパスを久保山がカットしてそのまま右サイドの由紀彦に展開、由紀彦のファアサイドへのアーリークロスにテウクがヘッドで合わせ て先制する。この日は久々の先発西野が真ん中でしっかりポストをこなし、これに久保山もキレのある動きで絡みチャンスを作る。守備陣も西部の 飛び出しや体を張ったCBの守りで危ない場面も防いでこのまま前半を終了する。
 後半に入り、積極的に前に出るC大阪に押され気味になるが、不正確なロングパスと連携の拙さもあり助けられる。57分には清水は左サイドからチ ャンス、テウクがテルのパスを受けてファアサイドにクロス、ここに由紀彦がダイビングヘッドで合わせるもののボールはサイドネットの外側を揺 らした。攻めだけでなく守備でも頑張りの目立っていた由紀彦だったが71分に純平と交替する。更に80分には久保山を下げて岩下を投入してトレス ボランチに近い形を取る。何とか勝ち点3を取る為になりふり構わず守りに入るがC大阪も中盤のファビーニョや本来CBのブルーノ・クアドロスまで も前線に押し上げてのパワープレーを仕掛ける。清水はクリアするのに精一杯で全く攻撃の形が作れなくなり苦しくなり、89分には西野を下げてノ ボリを投入する。しかしロスタイム突入直後、DF俊秀のクリアを途中出場のC大阪MF徳重が体でブロックしてそのまま持ち込んでループシュート、こ れはGK西部が指先だけで辛うじて弾くがそのこぼれ球を同じく途中出場のMF廣山が折り返し、ここに詰めていたFW古橋のヘッドが決まり同点。結局 このあと残されたわずかな時間も過ぎて痛すぎるドローに終わった。

 あれだけ耐えても最後に追いつかれてのドローでは全ての苦労が水の泡。守備陣も確かによく耐えていたが、あの失点のシーン、西部のファイン セーブに安心したのかそのこぼれたボールに誰も行っていない。その結果がこれだ。あそこでこそ体を張って何が何でも守る姿勢が欲しかった。途 中からもう1点を守り切ろうとしていたのだからなおさらだ。今はどんな内容よりも泥臭くても完封と勝ち点3が欲しかった時にこれでは意味が無い。 ただしDF陣だけの問題ではなく、終盤は中盤までも下がりすぎて後ろの選手に負担を与えていたのも事実。岩下を投入してのトレスボランチならばな ぜその中盤を圧倒的に支配されてしまったのか?その問題を解決しなくては同じ事の繰り返しであろう。
 攻撃の方も久しぶりの得点は良かったが2点目を取れない点は改善されなかった。西野は確かにポストプレーに頑張っていたが、FWならば何とかシ ュートまで行って欲しい。久保山に対しても言えて、素早いターンから何度もチャンスを作っていたがチャンスメーカーでは物足りない。それでも 由紀彦やテウクの両サイドからの攻撃は最近になく機能していた点は救いであろう。得点を挙げたテウクは対面の相手を何度も翻弄していた。由紀 彦もアシスト以外にも今までの清水に無かった質の高いクロスを見せてくれた。それ以上に俺が評価したいのはウイングの位置ながら実にしつこい 守備をしてくれた点だ。57分のダイビングヘッドの直後、相手が素早いリスタートで由紀彦の上がった裏のスペースをドリブルで攻め上がった際も 猛然とダッシュで引き返してしつこく守備をしていた。ああいう姿勢は当然なのかもしれないが他の選手は出来ていないだけに見習って欲しい。ず っと出番が無く厳しい状況だった彼にとっては久々に訪れたチャンスに技術は当然として気持ちを見せてくれた点は嬉しかった。ただし再三言うが チーム全体でのシュートの意識が低過ぎる。相手は多少遠くても積極的にシュートを放ち、最後はひたすら前に進んでプレーしていた。それに引き 換えミドルシュートも打たなければ相手に与える怖さなどは無い。また交替で入った選手がなかなか機能しなかった清水に対して、C大阪は監督が交 替で入れた選手が結局ロスタイムの同点の立役者となったのは偶然では済ませられない。その点は指揮官には是非再考を願いたい。攻めるのか守る のか中途半端な姿勢での選手起用ではピッチにいる選手にも伝わってしまった。

 サポーターも確かにアウェーの大阪という事もあって少ない人数だったが頑張っていたとは思う。思うのだが、最後のロスタイムが試合を通して 一番元気が無かったのは偶然ではない。あそここそって時に選手と共に頑張れるように個々の頑張りが必要だろう。そしてアウェーという事も差し 引いてもやはりサポーターの絶対数が減って来ていないだろうか?負けているから、行ってもつまらないから、いろいろな理由があるんだと思う。 けどここで考えて欲しい。チーム再生を誓ってスタートした今年、結果は出ていないが、昨年までのどん底を考えてみたらこれが当たり前。ここか ら這い上がるしかない状況でサポーターが先に見捨てている現状に俺は本当に不安を覚える。ナビスコの連敗を受けて迎えたこの試合の意味っての を皆が考えていたのか疑問は残る。毎試合駆けつける事が偉い事では無いが、どん底だからこそ、ここで闘う気持ちをサポーターが見せられないよ うではかっこだけで全く中身が伴っていないことになる。だからこそ次は平日とはいえ聖地日本平の試合、ここでありったけの想いを込めて選手と 共に闘って欲しい。もう勝ち点3しかない。その為に出来る事、まだまだあるよね。まずはスタジアムに駆けつけよう。