連鎖。
2005.10.29(SAT)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 29th LEG
vs NAGOYA GRAMPUS EIGHT
2-1 WIN
at TOYOTA STADIUM(TOYOTA)
初起用のルーキーが見事結果に応えた。前節に引き続き台頭してきた若い力の連鎖が苦境に陥るチームを救った。
俊秀の出場停止とテルの怪我、ここまでチームを支えてきた主力の離脱に対して、監督の健太は森岡の先発復帰と青山の初スタメン、
前節に続く枝村の起用でこの試合に臨んだ。試合はその起用がいきなり的中する。8分に名古屋DF古賀のミスでCKを貰った清水、この左サ
イドからのCK兵働の蹴ったボールがファアサイドに流れたところを枝村が折り返し、このファアサイドへのクロスに青山がヘッドで合わ
せて先制点を挙げる。更に14分には今度は枝村が相手クリアボールをダイレクトボレー、これは枠を外れるのものの、この後も清水は出
足の早い守りで名古屋の攻撃の芽を摘む。青山も高さを活かしたヘッドで名古屋の攻撃を跳ね返す。名古屋は不正確なパスミスと単純な
連係ミスで全く攻撃の形が作れない。調子の悪い名古屋を圧倒する清水は35分、カウンターから右サイドのイチが逆サイドへ大きく展開、
このパスを左サイドで受けたマルキーニョスがゴール前に走りこむジェジンへクロス、これはジェジンに合わなかったもののこのボールが
そのまま入って2点目。このまま余裕の展開で前半を終えると思われたが前半終盤には最終ラインで余裕のパス回しをしていたところに名
古屋MF藤田やFW中村の厳しいプレスに遭い危ない場面もありながら前半を終了した。
嫌な雰囲気のまま迎えた後半、名古屋は高い位置からボールを追うようになり清水はパスミスが目立ち始める。度々与えるセットプレ
ーから危ない場面もあるが何とか守っていたが66分には右CKから途中出場の名古屋MF本田がボレー、これはGK西部が足で防ぐが後ろにこ
ぼれたところを名古屋DF角田に押し込まれて1点差。ここから完全に流れが名古屋に傾く。清水もマルキーニョスを起点としたカウンター
で度々名古屋ゴールを脅かすがジェジンが決定的な場面で決められない。82分にはマルキーニョスを下げて西野を投入して建て直しを図
る清水、今年何度も繰り返された終盤の失点が頭を過ぎるがこの日はチーム全体が必死に体を張っていた。そして3分のロスタイムを経過
して何とか守りきって久しぶりの勝利を掴んだ。
前半の相手の低調に助けられとはいえチーム全体で体を張っていた。この試合で初スタメンの青山がやはりMVPであろう。森岡と共に中
央で打点の高さと当たりの強さで名古屋FW豊田に全く仕事をさせなかった。それだけでなくチームに勢いをつける序盤の先制点も見事であ
った。入団当初からサテライトなどでは安定した守りを見せ、出番が近いと言われながらなかなかチャンスが無かったが最初のチャンスで
最高の結果を出す時点でただのルーキーではない。また、昨年は名古屋の強化指定選手でありながら名古屋ではなく清水を選んでくれた彼
には彼なり意地があったのだろう。試合後に我々のゴール裏に挨拶に訪れた際には力強いガッツポーズで声援に応えてくれた。この気持ち
を忘れずにこのまま順調に育って欲しいものだ。
また枝村も前節に引き続き活躍していた。とにかく彼の場合はボランチでありながら積極的にシュートを狙う点が非常に目立つ。前半、
後半と各一度相手のクリアボールにとっさに反応してシュートを放っていたが、シュート意識の非常に低い清水にあって彼のような高い得
点意欲は大事なっていくと思う。そして彼ら2人に負けず劣らずの頑張りを感じたのが和道であった。枝村、兵働、青山と周囲が若い選手
になった事もあるのだろうが周りへのコーチング、素早いカバーリング、そして元々持っている高さが出ていた。枝村や兵働が積極的なプ
レーが出来ていたのも彼の守備能力があってこそ。テルという頼りになる存在がいなくなったが、それが逆に彼の変わるきっかけになった
かもしれない。
攻撃陣もマルキーニョスは相変わらず抜群のキープ力で攻撃の軸になっていた。ジェジンに合わなかったもののそのまま入ったクロスに
しても、GKにとっては飛び出しにくい絶妙のボールであった。実際彼を下げた終盤は全く攻撃が機能しなかっただけに彼の影響力は大きい
と再認識した。一方で気になるのがジェジンである。この日も体を張ったポストプレーは良かったし、1点目は彼が相手DFを潰したおかげで
青山が奪った得点とも言える。ただストライカーという点ではこのところ調子が悪過ぎる。決してチャンスが無いわけでないし、この日も
決定的な場面が何度もあって決められなかった。残り試合、マルキーニョスだけでなくジェジンの復活は絶対に必要である。どんな形でも
いいから早く彼のゴールが見たいものだ。
サポーターはアウェーながらもたくさんのサポーターが来てくれたし、メッセージの書かれた横断幕もたくさん掲出されていた。でもど
こかでサポーターもダービーが終わりという感覚があったように見受けられる。ダービーの頑張りも、今日の勝利もこれで終わりではなく
厳しいJ1残留争いの始まりにしか過ぎないと認識して欲しい。試合後にコールリーダーが「残留決めてからみんなで喜ぼう」と呼び掛けて
いた通り、まだまだ危機感持って闘っていこう。ようやく尻に火が点いた相手の名古屋サポーターもメッセージ横断幕を中央に据えていた
が、必死さという点でほんの少し上回っていた結果がこの日の勝利だと思うし、必死に選手を信じて闘えばきっと最後は笑えるから、まだ
満足してはいけない。
次のリーグ戦は聖地日本平、相手は腐っても昨年の王者。勝利の連鎖があってこそこの日の勝利が意味あるものになる。そしてその合間
に行われる天皇杯も重要である。J2相手に屈辱の初戦敗退に終わった昨年の悔しさを忘れてないはず。目指すは元旦国立。欲張りに聖地で
連勝を重ねよう。
まだまだこれから。
2005.10.22(SAT)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 29th LEG
vs JUBILO IWATA
1-1 DRAW
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)
試合終了の笛と同時に訪れた何とも言えない溜め息と静寂。そしてしばらくしてから沸き起こる拍手。ダービーは勝ち以外は受け入れられない
はずなのだが、残留を争うどん底の現状を考えるとこの引き分けはひとつのきっかけであるはず。清水にとって勝負はまだまだこれからである。
試合前から闘いは始まっていた。試合前日の練習、完全非公開という状況ながら選手への激励として様々なメッセージ横断幕が練習グラウンド
の前に掲示された。そして試合当日もスタジアムへ続く長い坂道にまで、様々な想いの込められたメッセージ横断幕が掲示され、開門前にはサポ
ーター有志による決起集会も行われていた。そして我らがエスパルスの選手を乗せたバスをマーチを歌いながらたくさんのサポーターが出迎え、
ちょうどタイミングよく続いてやって来た磐田のバスには盛大なブーイングで出迎えた。この熱気はまだまだ続いて、試合前には歴代のビッグフ
ラッグとLA12と書かれたビッグフラッグも一緒に拡げ選手を鼓舞する。
この雰囲気のまま、迎えた試合。清水はいつもと違いアグレッシブにチャンスを作る。サイドにこだわらず、今日初スタメンのユース出身の枝
村が真ん中から積極的なプレーでチームにリズムをもたらす。一方の磐田もシンプルにパスを廻して清水のDFラインの裏を狙ってくる。特に何度
も左サイドの山西の裏を狙ってくるが手の内を知り尽くしている古巣相手に山西はこのパスを次々にカットして芽を摘む。膠着状態の試合が動い
たのは26分、左サイドに飛び出した磐田MF村井がクロス、これにGK西部と和道と俊秀が交錯して後ろにこぼれたところを磐田FWカレンがヘッドで
折り返して磐田FW西がボレーシュート、これが決まって磐田が先制してしまう。この後も枝村を中心に惜しいチャンスもあったが、チーム全体が
引き気味な為にジェジンやマルキーニョスが孤立して攻めあぐねたまま前半を終了する。
後半に入り、流れは変わる。清水が高い位置から積極的に相手にボールを潰しにかかる。磐田の方は前半の清水のように間延びした状態になり
運動量も落ちてくる。清水は中央でマルキーニョスや枝村がキープしてからサイドに開く本来のサッカーができるようになる。そして66分、右サ
イドからイチがアーリークロス、これがニアサイドのジェジンに合わなかったものの裏で待っていたマルキーニョスがフリーでトラップからシュ
ート、これは磐田GK川口に弾かれるがこぼれ球を拾った兵働がシュート、GK川口の頭上を狙ったシュートが見事に決まって清水が同点に追いつく。
その後も逆転を狙う清水は70分には圭輔を下げてテウク、77分には枝村を下げてノボリを投入する。
そのノボリの相手のDFラインの裏を狙ったプレーやテウクの突破でチャンスを作ろうとするが、不運にも84分にはテウクが茶野の厳しいチャー
ジを受けて負傷し、急遽西野を投入するスクランブル体制になる。そして終盤には清水ゴール前でのクリアボールのこぼれ球を途中出場の磐田FW
中山にシュートされるも至近距離でGK西部のスーパーセーブで失点を防いで、このまま試合終了。静岡ダービーはまたも引き分けに終わった。
確かに勝てた試合だったかもしれない。相手のチャンスは点の決まったシーンと前述した終盤のシーンのみ。失点もはっきり言えば自滅である。
今年何度も繰り返されるGKとDFの連携ミス。GKの声がちゃんと届いているのか?DF陣はGKと連携をちゃんと事前に確認しているのか?いろんな問
題がここに象徴されているような気がする。誰かが悪いのではなくみんなが何かしら原因があると考えて欲しい。基本的な技術以前にお互いを信
頼する事、これが一番大事だと思うから。それでもこういうネガティブになり易い失点の後でチーム全体がよく気持ちを切り換えて試合に集中し
たと思う。西部が最後の大ピンチで見せてくれたスーパーセーブは大きな勝ち点1をもたらしてくれた。また山西の奮闘ぶりも目立っていた。相手
が序盤何度も彼の裏を狙っていたが、そこで体を張った守りを見せてくれた。そして時間が経つにつれて山西のサイドからの崩される場面は減っ
ていった事からも彼の頑張りが感じられた。
攻撃の方も序盤はなかなかリズムを掴めない中で後半には中盤のチェックからリズムを作った。同点ゴールを決めた兵働もよくあの場面で冷静
にGKの上を狙っていたし、マルキーニョスにしてもあの場面は得点の嗅覚というものを感じられたポジショニングであった。そしてこの試合で初
スタメンを飾った枝村は緊張してたとは思えないほど攻守に貢献し、将来は日の丸を背負って闘う逸材であることを予感させた。中央からでも相
手を恐れず積極的にドリブルを仕掛けるだけでなく、ボールを持ったら常にシュートを狙う彼本来の良さが発揮されていた。これだけの活躍をし
てくれるとは正直思っていなかっただけにチームにとっても大きな戦力となっていくであろう。
そして何より彼らを奮い立たせたのはサポーターだったと思う。冒頭に述べたような清水へかける想いを行動で示してくれた。試合中もいつも
に比べたらはるかに野次などのマイナスになるような行動はなかったし、失点しても歌をやめる雰囲気は全然無かった。みんなが前向きに選手を
鼓舞し続けていた。そんな気持ちが全て兵働のゴールに込められていたと思う。一方の磐田のサポーターは人数も昔に比べて大幅に減ったうえに
試合前には下らない煽りの歌を歌い、その煽りの歌も仲間内で分裂しているかの如くバラバラ。試合後には不甲斐ない味方に対しブーイングを浴
びせていたが、あんな程度の応援しか出来ない連中にブーイングをする資格すらない。ダービーとは意地を賭けた最高の喧嘩であるはずなのに相
手のサポーターがこの程度の連中である事は敵として残念である。これがダービーなのか?違うよね。もっと張り合いのある敵になってくれ。
さてダービーも終わった。負けなかったが、それよりも勝てなかった事実が大きいし、ここで終わりでもない。最低限の目標であるJ1残留を成
し遂げる為の闘いは始まったに過ぎない。残りたったの6試合、悔いを残したくない。ならば答えは簡単である。この日見せた選手とサポーターの
闘志や気持ち、これを続ける事。今年はどんないい試合をしてもそれが続いた事がない。選手もサポーターもまだまだ甘いということだろう。勝
負はまだまだこれからである。
正念場。
2005.10.15(SAT)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 27th LEG
vs OITA TRINITA
0-5 LOSE
at OITA SPORTS PARK STADIUM BIG EYE(OITA)
下を向いたままの選手、声の出ないサポーター。今年はこのまま終わってしまうのか?清水エスパルスにとってまさに正念場を迎えた。
試合は序盤は清水が中盤をコンパクトにして相手へプレスをかけて大分の攻撃を封じる事に成功する。だが肝心の攻撃は前線でジェジンが孤立、
彼をサポートすべき久々スタメンのテウクがサイドに流れてしまい、ジェジンと相手選手の競り合いから生まれるルーズボールが全く拾えない。そ
れでも20分を過ぎると兵働の強烈なミドルシュートやテウクのクロスにジェジンがあわせるなどいい形が出てきた。しかし30分、中央をあっさり抜
かれ飛び出してきた大分MF吉田から右サイドに流れる大分FWマグノアウベスにスルーパス、マグノアウベスが折り返したボールに相手選手と競り合
いながら戻ってきたDF森岡の足に当たってコースがかわり入ってしまう。やはりうまくいかない時はこんなもの。前半を1点ビハインドで折り返す。
後半開始早々。清水はチャンスを作るがあっさりクリアされてここからまたもマグノアウベスとMFトゥーリオがワンツーで右サイドを簡単に突破
して吉田のポストプレーからマグノアウベスがゴールを決めてわずか1分で点差を2点に広げられる。ここからはもう完全に大分ペース、清水のミス
をついてボールを持つと次々に前線に飛び出す相手を捕まえられない53分にはまたも大分は右サイドを突破してクロスをあげられて走りこんできた
大分FW高松に競り負けてヘッドで押し込まれる。3点のビハインドになってようやくノボリと久保山を投入し、真希とテウクを下げるが時既に遅しで
あった。64分には大分は今度は左サイドから切れ込んだMFエジミウソンが俊秀のチェックをかわしてシュート、これが決まって4点目。最後はCKから
西部が飛び出してクリアできずに流れたボールを味方選手とマグノアウベスに当たりそのままゴールになってしまうあまりにもお粗末な失点であっ
た。森岡がFKをバーに当てるなど惜しいシーンもあったがチームとして全く連携がない清水はこの後も簡単なミスからマグノアウベスを起点とした
大分のカウンターの餌食に、ここで西部が3度あった1対1のピンチを防いだが結局試合はこのまま終了した。
前節の敗戦を何も活かしていなかった。失点を恐れるあまり臆病になり、それゆえに相手に主導権を奪われ、失点すると萎縮して更に失点を重ね
る。2週間という時間がありながらこの結果では言い訳はできない。ただ選手同士に声がなく、全くパスが繋がらない状況ではこれはもう監督とか戦
術以前の話である。この半年間何をやってきたのか?またボールを奪われてもそれを奪い返そうと動く事も出来ない。基本的な事をもう一度確認し
て欲しい。もう戦術とかではなく闘う気持ちを感じる選手がいなくては立て直しを図るのも厳しくなっている。もう一度、今が精一杯やっての結果
なのか選手達は自分自身に問うべき。やるべき事もやらないままでは悔いだけしか残らない。そんな中で途中出場で周りを鼓舞していたノボリや5失
点ながらも最後まで試合を投げずに集中していた西部のような試合の大局を見れば無意味に思えるかもしれないがそういう頑張りを俺はみんなが持
って欲しい。監督にしてもうまくいかない時ってのはあると思うが、そんな時こそ積極的な采配を望みたい。3点ビハインドでの選手投入は結果論と
は言え遅すぎた感は否めない。失敗を恐れずに思い切った事をやって欲しい。
そしてそれはサポーターにも言える。試合終了後スタンド最前列まで駆け寄り励ます人間もいたが、後ろの方で聞くに堪えない野次しかいえない
人間もいた。試合中も点差が開く度に声がどんどん小さくなり、REVIVEも過去最小で最低のREVIVEだったかもしれない。それでもやり続けた意味を
分かっている人がどれだけいたのか?選手よりもまず先にサポーターが諦めていてどうする。キレイ事ではなく、この状態で選手をチームを救うの
は私達だけしかいない。サポーターもやるべき事はまだまだいっぱいあるのに一番最初に諦めている現状ではいい結果など生まれるはずも無い。選
手達の背中を押して闘う気持ちを呼び起こす可能性は我々サポーター次第であるかもしれない。それともこのまま落ちていった方がいいと思うのな
ら目を覚まして欲しい。財政基盤も弱く、一度はチーム消滅の危機もあったこの清水エスパルスというチームは降格したら終わり。何が何でも石に
しがみついてもJ1に居続けなければその先にある夢の実現もない。だからこそまだ7試合、チャンスが残されている。このどん底の状態でも可能性は
あるんだ。選手も監督もチームもサポーターもみんなが最後の最後までもがき続けて可能性を信じて闘うしかない。誰もがその信じる気持ちを欠い
ちゃいけない。
次のダービー、ダービー以前に残留をかけた闘いである。サポーターは闘う敵と味方を考えて欲しい。味方である清水の選手へのブーイング、文
句、不満、これらは90分間一切封じ込めて欲しい。個人的な感情とかは分かるがそれ以前に何の為にゴール裏に居るのか?愛する清水に勝って欲し
い為。こんな単純な答えを突き詰めていけば味方へのマイナスな行動は起きないはず。それでもそんな行動をするサポーターははっきりいって敵で
しかない。90分、コールや歌で選手の背中を押して相手へ立ち向かう原動力となって欲しい。ここでサポーターが変わらなかったら終わり、でもサ
ポーターが変われば勝てます。間違いないです。土曜日、聖地日本平を素晴らしい劇場に変えましょう。
自信喪失。
2005.10.02(SUN)
2005 J-LEAGUE DIVISION-1 26th LEG
vs GAMBA OSAKA
1-4 LOSE
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)
首位の相手に完敗したのではない。自信を失っている己に負けた結果がこの差になった。たった一つのアクシデントに選手もサポーターもつまづき、
そこから立ち直る事も出来ずに。結果以上に自分たちの闘いが出来なかった事に悔いを残す事になった。
真夏のような暑さのなか行われた試合、清水は序盤からジェジンとマルキーニョスを中心にチャンスを作る。特にマルキーニョスは相手DFのチェッ
クを受けながら強引に突破するなど相手の脅威となっていた。しかしこの日の主審松村の判定にジェジンだけでなくスタジアム全体から不満が漏れる。
こういう悪い空気が伝染したのか、時間が進むにつれて守備陣は簡単なミスからG大阪の猛攻に晒される。26分にはGK西部のクリアで一度はピンチを防
いだかに見えたがそのこぼれ球を狙われがら空きのゴールへシュートされ、これは浩太と和道のクリアで何とか守る。ところが、相手にとって脅威と
なっていたマルキーニョスが30分に負傷交替。ここで久保山が投入されるが、この瞬間スタジアム全体の空気が変わる。この直後のセットプレー、選
手もマークが曖昧なまま、サポーターからもコールが途切れたその瞬間、相手クロスをジェジンがヘッドでクリアするつもりが自陣ゴールへ叩き込む
オウンゴール。更にその後もG大阪のゴールキックをクリアできずに守備陣の裏に走り出していたFWフェルナンジーニョへ渡る。フェルナンジーニョは
俊秀、和道、GK西部と次々にかわして無人のゴールへ流し込み2点目。このまま前半を終了する。
立て直しを図ろうとした後半も49分に痛恨のミスが出る。左サイドからG大阪MF家永のクロス、これにGK西部が飛び出すが前にいた俊秀がクリアしよ
うとしてミスキックで西部の裏にボールが流れ、ここにいたG大阪FW大黒が押し込み3点目。3点のビハインドで健太はやっと動き、61分に浩太と山西を
下げて西野と真希を投入する。この2人は自信を失くしたチームの中で孤軍奮闘する事になる。71分には西部がミドルシュート、意表をつくシュートに
GK藤ヶ谷は届かないがシュートはポスト直撃で得点ならず。そして77分にはセットプレーを一度はクリアしながらも繋がれて再びゴール前へ、G大阪DF
宮本のヒールパスに最後はG大阪MFアラウージョが押し込んでついに4点目。89分に清水もCKのこぼれ球を圭輔が叩き込んで一矢報いるが屈辱的な大敗
となってしまった。
自信を失くしたような闘いをしてしまっては当然の結果だったかもしれない。ここ数試合絶対的なエースとして活躍していたマルキーニョスの負傷
交替というのは確かにショックであったがそれをひきずったような最初の失点が全てを決めてしまった。その後はチーム全体が自信の無いプレーに終
始していた。前が空いているのに横か後ろにパスをするだけ、自分で勝負しようとする選手は皆無。守備も相手へ体を張って厳しくいく事が出来ない
為に次々にパスを通されてその間を右往左往しているだけ。今年最初から一貫して闘ってきたベースはあくまで自分を信じる事と闘う気持ちがあって
成り立つもの、それを失くしてしまってはそのベースすら破壊してしまう事に繋がる。
そんな中で数少ない希望は途中から出てきた西野と真希のやる気であった。寂しい話だが、途中出場の2人の気持ちがなければ最後はもっと悲惨な結
果になっていたかもしれない。もう後が無い西野も積極的にシュートを放っていた。真希にしても誰よりも動いていた。ロスタイム、最後にG大阪大黒
に独走を許し、GK西部と1対1になっていたがみんな諦めていた中で彼だけは必死に戻っていた事が印象深い。ここまで来るともう気持ちも問題にもな
ってくるのかもしれない。ピッチで闘えない選手では結果も出ない。
それはサポーターも同じであって。この日はここ2試合のホームゲームと明らかに違いがあった。明らかにくだらない味方への野次や悲鳴、非難が多
く、特にある特定の選手に対して何かする度に文句ばかり。個々サポーターにも好みがあり、好きなサッカーもあるのはわかる。だがゴール裏という
場所は選手と共に闘い背中を押す存在であるべき。百歩譲って結果に納得いかなければ後で文句を言えばいいだけ。本当に今の苦しい闘いを切り抜け
る為にサポーターこそが一致団結した闘いをしなくてはいけないし、それが出来ていれば勝利という結果になっているのが新潟戦、川崎F戦を見れば明
らかなはず。もう一度何の為にゴール裏にいるのか考えて欲しい。自分の好きな選手がいるだけで満足なのか?愛するエスパルスが勝利する事が一番
の喜びであるはずだしそうあって欲しい。次のホームは宿敵磐田とのダービー、このままじゃダメだよ。みんながエスパルスの勝利に向けて私心を捨
てて欲しい。大丈夫、みんなが一致団結した日本平の雰囲気には自信をもっていいから。
そしてその前に次節は大分での残留をかけた闘い。かなり遠方の地だけになかなかサポーターは行けないかもしれないが、行く方は来れない人の為
にもその分がんばって欲しいし、行かない人も気持ちは大分へ。2週間の中断をいい意味で選手もサポーターも気分転換して再び立ち上がろう。
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