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愚か者。

2005.08.14(SUN)
J-LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP QUARTER FINAL 2nd LEG
vs URAWA RED DIAMONDS
0-1 LOSE
at SAITAMA STADIUM 2002(SAITAMA)


 一人の愚か者の愚行が全てを台無しにした。10人で耐えても結果は結果。大きなチャンスを逃したこの負けは堪える。

 2試合合計で争うこの試合、ホームでの1点のビハインドを背負った清水だが、序盤はしっかり引いて守りを固める。一方の浦和は新加入の 外国籍選手2名をいきなりトップで同時起用する余裕の采配。清水もこの浦和FWポンテ、マリッチには全く仕事をさせない安定した守備を見 せるが、中盤ではMF長谷部、鈴木啓太を捕まえられずに自由にボールを廻される。攻撃の方は相変わらず全体が引いている為にジェジンが前 線で孤立する。17分には相手DFを背負ったジェジンが倒れるがこれは主審にはシュミレーションとうつり警告が出される。この判定に納得の いかないジェジンは32分には自身のファウルの判定に納得がいかずボールをピッチに叩きつけたところ主審が2枚目の警告を出して早くも10 人となってしまう。チームのエースの愚行で突然劣勢となった清水は全く攻め手を失い、次々に浦和はサイドからクロスをあげるがこれは何 とか俊秀を中心に守備陣が守り前半を終了する。
 後半に入り、52分には真希を下げて純平、61分には久保山を下げてノボリを投入した清水だが、流れは浦和のまま。人数が多く余裕のある 浦和は数的有利を活かして攻め続ける。実質1点をリードしている状態で攻める浦和の隙を狙う清水もここからノボリを起点に前線に残した テウクなどがチャンスを作り、セットプレーを奪う。しかし、このセットプレーでも点が取れない清水は残り10分を切って山西を下げて西野 を投入するが、この西野へ全くボールが渡らない。それどころか88分にはもっと恐れていた浦和のカウンターからMF長谷部にDFとGK西部をか わしてシュート、これが決まって実質2点差となる。もう後が無い清水はここからチャンスを作るが逆に何度もカウンターを食らい、これはG K西部のファインセーブで食い止めるものの試合終了。9年ぶりの栄光への闘いも終わりを告げた。

 とにかくエースとも言えるべき男の愚行が全てであった。確かに1枚目の警告は微妙ではある。もちろん気合も入っていたのだろう、しか し2枚目の警告は実にくだらない。チームのエースとしての自覚が足りなさ過ぎる。己の感情のままにプレーした結果、ナビスコ杯の予選リ ーグ最終戦、既に突破が決まり消化試合であるにも関わらず退場した事があったがここで再び繰り返すとはがっかりだ。この退場は単なるこ の試合だけの問題にならず次の試合にも影響が出る。クラブとしても度重なるこういう問題には毅然とした態度で彼を更正させて欲しい。も ちろん期待しているからこそ、もう2度とこういう事を起こさないでもらいたい。
 それでも何が何でも勝たなくてはならないカップ戦、エースがいないならいないなりに何とか打開しなくてはならないのに結局結果が残せ なかった他の選手達も己の不甲斐なさを充分反省して欲しい。前線のターゲットがいないのに両サイドから意味も無くクロスをあげてもあう わけがない。途中から出て積極的にボールに絡んでいたノボリのプレー以外に見るべき点が無かったのは本当に残念である。また、点が取れ ないなら取れないなりにもう少しセットプレーで形を作れないのだろうか?浦和は新加入の外国人選手をいきなり起用し、前の試合で1点リ ードしているのに攻めてくるなど完全に相手に見下されていた。このまま負けていていいのか?悔しくないのか?来るリーグ戦再開までに一 つでも得点の形を作り、ここから意地を見せて欲しい。
 守備の方も確かに俊秀の読みや西部のファインセーブで耐えていたが、2試合とも先に失点してしまった事実からは逃げられない。シーズ ン序盤のようにまずは守備からという基本すらどこかに行ってしまっている気がする。チーム再建を誓ってスタートした最初に戻ってまたこ こから堅い守備を復活させて欲しい。

 サポーターも「最後の0.01秒まで全力で!」と書かれた横断幕が出されるなど、選手とともにアウェーながら最後まで諦めない気持ちは出 ていた。だが勝たせられなかった事もまた事実。試合終了後の浦和の喜びを目に焼き付け、この悔しさは忘れないでいて欲しい。来週から再 開されるリーグ戦、そして天皇杯。まだまだ1試合毎、ひたむきに闘い続けなければならない。チーム再建への道はまだまだ始まったばかり、 選手、チームと共にサポーターも辛抱と闘志が大事である。



残り90分。

2005.08.06(SAT)
J-LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP QUARTER FINAL 1st LEG
vs URAWA RED DIAMONDS
0-1 LOSE
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)


 2週間前のエコパに続き、聖地日本平でも敗れてしまった。残り90分、敵地で最後の意地を見せる事がチーム、選手、サポーターに 残された使命である。

 試合は序盤から激しくなる。浦和が開始直後に右サイドFKからFW横山がヘッド、これがポストに救われるが更に2分には浦和FW横山 にシュートを許し、これは西部のファインセーブで防ぐがいきなりのピンチが続いた。一方の清水も5分には右サイドでスタメン起用 された真希がドリブル突破からDFライン裏へ抜け出す久保山に絶妙のスルーパス、このチャンスはシュートまで行けなかったが、7分 にはまたも真希のパスから左サイドを上がった山西が強烈なミドルシュートを放つなど徐々に清水ペースになっていく。しかし35分、 浦和にカウンターを許してMF長谷部がドリブル突破、一度は和道がPKエリア前で追い付くが素早いターンからミドルシュート、これが 決まってしまって先制を許し、このまま前半を終了する。
 後半開始から清水は韓国代表の試合から戻ってきて強行出場したものの動きが悪かったテウクを下げて純平を入れた。リードを奪っ て引き気味の浦和に対して清水はサイドからチャンスを作るのだが、前線でジェジンが浦和DF闘莉王に封じられて孤立。真希やイチが 遠目から狙うシュートも相手DFに当たって防がれて攻め手が無い状態になる。68分には岩下を下げてノボリを投入してボランチを1枚 にして、更に77分には久保山を下げてこのところサテライトで結果を出していた岡崎を投入するが、チャンスこそあるがシュートまで 行けない状態。それどころか終盤になると浦和のカウンターにピンチの連続、浦和MF長谷部やFW岡野のドリブル突破を止められない、 このピンチはGK西部のファインセーブで救われるが最後まで1点を返せず試合終了。

 2週間前のリーグ戦と同じ相手に同じスコアで、更には負けてはいけない聖地日本平で負けてしまった。攻撃も確かにサイドからチ ャンスは作っていたが、2試合連続でジェジンが抑えられて孤立してしまっている現状が変わらない。これは周りの選手のフォローと ジェジン本人のより一層の奮起に期待するしかないが、チーム全体にまだまだシュートへの意識が足らないように感じる。結局一番注 意しなくてはいけない浦和の中盤からのミドルシュートにやられてしまったようにゴールへの意識の差が現状ではある。清水も山西が 積極的なミドルシュートからチャンスが生まれたように、その意識が高ければもっとチャンスがあったと思うのだが、和道やこの日起 用された岩下もただ中盤で激しく守るだけでなくもっとミドルシュートを狙うとか飛び出すプレーとかゴールへ絡むプレーを見せて欲 しかった。それは真希にも言えて、確かにチャンスメーカーとなっていたがもっとシュートやゴールも狙えるはず。途中から出場した 岡崎にしても時間が短かったのは仕方が無いが積極的にボールに絡む意識が見られなかった。岩下、真希、岡崎の3人とも健太が何と か現状を打破しようとサテライトでの結果を評価して起用した選手。だからこそ、この内容では不満だし、彼らもこの悔しさをバネに 次に繋げて欲しい。
 守備にしても確かに失点シーンは痛かったがそれを除けば後は良く守っていた。中でも古巣相手に燃えていたGK西部は抜群の反射神 経で何度もチームを救っていた。リーグ戦と違い2試合合計で勝負が決まるこのナビスコ杯では1点のビハインドもまだまだ残り90分で 何とかなる。そういう意味では序盤と終盤のピンチでの彼の頑張りはきっと次に繋がるはずだし繋げなくてはならない。後はここ一番 での集中力、相手がこちらの甘さをついてミドルシュートを決めたようにまだまだ甘い点はある。今度の90分、敵地でしかもビハイン ドを背負っている状況で厳しいと思うがシーズン序盤を思い出して体を張って闘って欲しい。

 サポーターもこの1敗には落ち込むかもしれないが、90分で決まる1試合に負けたが、ナビスコ杯という勝負にはまだまだ負けていな い。まだまだ俺達はチャンスがあるという気持ちを持つ事が大事だ。そういう意味では試合後の選手の挨拶で起きたエスパルスコール にまだまだ諦めていない意思表示になったと思う。
 また、いろいろとサポーター間でトラブルが続く浦和との試合ということで心配されたがトラブルは無かった。それは良かったのだ が、チームの試合運営としては問題があった。この日はアウェーサポーターとの接触が無いようにとスタジアムでは完全分離だったは ず。しかし、試合前に運行されているシャトルバスは両チームのサポーターが混在。更に試合後は浦和の選手バスの周りには本来は入 れないはずの浦和サポーターがいた。別にトラブルを起こしたくて起こす人はいないが、こうやって両チームのサポーターが同じスペ ースにいたら何かが起きてしまう可能性が無いとは言い切れない。そして何かが起きてからでは遅すぎる。無駄な接触を避けて問題の 起こらない試合運営をこれからはクラブに進めてもらいたい。それでも初めてアウェーサポーターの隔離というのをやった事は評価で きる。今後もどこのチームとか区別せずに継続してやる事が必要だと思う。これはホームチームのサポーターを守るだけでなく、アウ ェーチームのサポーターも守り、お互いが無駄なトラブルを防ぐ意味でも非常に重要な事だと思う。

 さあ泣いても笑っても残り90分で決まる。後は敵地に乗り込むサポーターは気持ちで絶対に負けずに闘って選手の背中を押してあげ て欲しい。それが我々の使命であり次への扉を開く鍵である。