目を覚ませ。
2006.05.06(SAT)
2006 J-LEAGUE DIVISION-1 12th LEG
vs ALBIREX NIIGATA
2-4 LOSE
at NIIGATA STADIUM BIG SWAN(NIIGATA)
過去一度もビッグスワン、応援の声よりも40,000人の人が作り上げる雰囲気に呑まれ、若きチームは成す術無く惨敗を喫した。鬼門となりつつ
あるこの地で現実を思い知らされたわけだが、中断を前にもう一度目を覚まさせるきっかけを与えてくれたと思うしかない。
超満員のビッグスワン、アウェー側の応援席もメインスタンド側コーナー付近に追いやられて狭い中に押し込められた。しかしサポーターは試
合前からULTRA SHIMIZUの配布したオレンジの旗やサンバなどで雰囲気を盛り上げ、一方の新潟も試合前にバックスタンドからビッグフラッグを
拡げるなど盛り上がった雰囲気のまま試合は始まった。
試合の方は序盤は清水ペース、ジェジンの高さを活かした攻撃で新潟守備陣の裏をマルキーニョスが狙う形でチャンスを作る。12分にはクロス
ボールをジェジンがヘッドで落としたところにマルキーニョスがスライディングで合わせようとするがわずかに合わない惜しい場面があった。高
い位置からのプレスも機能して押し込んで流れは清水のまま進むが、新潟もカウンターから決定的な場面などを作る。そして前半も終了間際の42
分に新潟は左CKのチャンス、新潟MF鈴木慎吾のニアサイドへのクロスにDF三田が飛び込んでヘッド、これが決まってしまい新潟リードで前半を終
了する。
そして後半、流れを変えたい清水だが自滅してしまう。56分、自陣右サイドでボールを奪った兵働が前線のジェジンにパス、だがお互いの呼吸
が合わず新潟DF梅山にカットされ前方に出されたボールを新潟MF鈴木慎吾がトラップからGK西部の頭上を越えるループシュート、これが決まって
2点差にされる。新潟の高い位置からのプレスに手を焼く清水は60分に淳吾を下げて矢島、68分には山西を下げて和田と選手交替で打開を図るが、
71分にはその和田がクリアしようとしたところに飛び込む新潟MF鈴木慎吾にボールを奪われてそのままミドルシュート、これが決まってしまって
絶望的な3失点目を喫する。
ここで清水は74分にこの日は空回りしていたマルキーニョスを下げて久保山を投入すると、久保山と矢島の突破からチャンスが生まれるように
なる。76分には素早いリスタートから攻め上がった枝村がゴール前で相手DFを背負うジェジンにパス、ジェジンがそのまま裏へ走る兵働にダイレ
クトパス、これを受けた兵働がそのままシュートを決めるという流れるような展開で1点を返すのだが、最後まで流れは新潟であった。直後の78
分、またもカウンターから新潟が右サイドを突破、中央で待つ新潟MFファビーニョがこのボールを受けてミドルシュート、これが決まって4-1。
その後81分には久保山の粘り強い突破から相手ファウルを誘ってPKのチャンス、これをジェジンが決めて1点を返すものの残り2点のビハインドを
返すには時間が無さ過ぎた。
いくら疲れがあったとはいえ、4失点は言い訳が出来ない。とにかく不用意なプレーが多すぎた。しかもそのミスを誰もカバーできていない。
確かに途中から相手の強烈なプレスに後手を踏んでいたが、それでも冷静にボールを繋いでいれば何の事も無かったのに中盤、DF問わずいい加減
なパスでボールを失いすぎた結果がこれである。守備にしても確かに相手の決定力はあったとはいえ、あれだけ自由にミドルシュートを許してい
たらGK西部にとってはたまらない。シーズン序盤の体を張ったプレーが忘れ去られているような感じがするだけにこの後のナビスコ杯、そして中
断期間に初心に戻って欲しい。
そして攻撃陣もシュートを打てるシーンで打たない選手が多すぎた。確かにボールを確実に繋げる事は大事だが、ゴール前での積極性は忘れな
いで欲しい。悪く言えば軽いプレーだった淳吾、そして周りが見えずに持ち過ぎたマルキーニョス、彼らは交替させられて当然だったかもしれな
い。一方、途中から出て積極的にチャレンジしていた矢島と久保山の必死なプレーは惨敗の中で微かな希望であった。2列目からの飛び出しが絡
んだ1点目、ああいう流れるようなプレー、そしてチャレンジする姿勢の見えるプレーを俺はもっと見たい。
また、こういう試合展開を引き起こしたのは紛れも無いビッグスワンの40,000人の観客が醸し出す雰囲気であった。この人気チームだって、
最初はガラガラの状態から地道な営業活動と選手の頑張り、サポーターの頑張りなどが結実して出来たこと。翻って今の我等にはまだまだ足り
ない。地道な営業活動を放棄してホームタウンの意義を忘れたクラブ、そして選手の後押しを考えていない一部サポーター、こんな事をしてい
るようじゃまだまだ辿り着けないだろう。満員の日本平が醸し出す雰囲気がどれだけ選手に力になるかは明らか。このままやられっ放しじゃ悔
しいだろう。リーグ戦での新潟との再戦、我らの城である日本平でリベンジをしたい。
そしてリーグ戦は中断したがまだナビスコ杯の予選リーグがある。状況は厳しいが絶望的ではない。自らの力で3連勝を果たせばいいだけ、諦
めず闘おう。今こそ目を覚ませ。
勝ちは勝ち。
2006.05.03(WED)
2006 J-LEAGUE DIVISION-1 11th LEG
vs CEREZO OSAKA
1-0 WIN
at NIHONDAIRA STADIUM(SHIMIZU)
どんな内容でも勝ち点3に勝るものは無い。それを痛感した試合であった。18,000人を越える観客で埋まった日本平、来ていただいたお客様を
満足させる内容ではなかったが失望を与える敗戦と比べればこんな試合でも勝ってしまう我がチームはマシである。何より強いチームとはこう
いう試合をモノにするもの。そう考えれば勝ち切れるようになった事は進歩である。
GW初日という事もありスタジアムにはいつも以上のお客さんと熱気にあふれていた。試合前にはゴール裏では今季ルーキーながら背番号10の
重圧にも負けず頑張っている淳吾の応援歌も発表されて俄然ヒートアップしていた。そして始まった試合、序盤からボールを支配するのは清水
なのだが、C大阪の守備陣の厳しいチェックになかなかシュートまでいけない。一方のC大阪はFW西澤を起点に素早いカウンターを狙う。23分に
はC大阪がカウンターからボールを持ったFW西澤に清水守備陣が引き付けられたところに西澤が上がってきたFW柿本にパス、FW柿本が西部との1
対1からシュート、これは西部が何とかセーブするが前節川崎F戦のように裏を狙われて何度かピンチを迎えた。ボールを支配しながらなかなか
崩せない清水は34分にはマルキーニョスが中盤からドリブルでするすると上がり相手のチェックが甘いと見るや30mぐらいの位置からミドルシュ
ート、意表をついたシュートが枠に行くがこれはC大阪GK吉田に弾かれる。結局試合はもどかしい展開のまま前半を終了する。
迎えた後半、いきなり開始早々に左からのスローインをジェジンがヘッドで落としてそのボールを拾った枝村がスルスルとドリブル突破、PK
エリア内で相手DF3人をかわしてそのままシュート、これをマルキーニョスが押し込んで、清水が先制したかと思われたが残念ながらマルキーニ
ョスがオフサイド、しかし徐々にだが清水のパス回しにC大阪が振り回され始める。C大阪はこの日全く消えていた森島を55分に下げるが、その
後に自滅する結果となる。61分にゴール前の攻防でCKと下された判定に怒ったC大阪MF下村がボールを壁に向かって蹴り、これが遅延行為とみな
されてこの日2度目の警告を受けて退場してしまう。1枚警告を貰っていながらも軽率な行動で自滅した相手に清水はしつこくサイドから崩して
セットプレーのチャンスを何度も得る。それが実ったのが71分、清水は右CKからファアサイドに送られたクロスを俊秀が競り勝ちヘッドで折り
返し、これを中央でマルキーニョスが相手DFを背負いながらオーバーヘッド、これが決まってついに清水が先制点を挙げた。
この後も人数の少ない相手に対して余裕をもったパス回しで時間を使っていく。82分にはマルキーニョスを下げて久保山、85分には兵働を下
げて和田を投入して無理せずボールを回して相手に決定的なピンチを与えないように守備も無駄なファウルに注意して守る。更にロスタイムに
は淳吾を下げて純平を投入して完全に逃げ切り体制を図った清水に対してC大阪は数的不利から中盤に下がった西澤を起点に攻めようとするがこ
の終盤に輝いたのがテル、要所で彼の素早い寄せと潰しで相手の攻撃を分断して試合は終了した。
かなり不満な人も多い試合だったかもしれない。事実相手の自滅に助けられた。そんなもどかしい試合に決着をつけたマルキーニョスがこの
日のMVPだろう。なかなか崩しきれなかった前半、ゴール前を固める相手を崩す為にあえて遠目から狙ったシュートは見事に枠を捉えていたし、
後半の決勝点は彼らしい見事なオーバーヘッドであった。今季はまだサポーターの目の前でゴールを決めていなかったがそんな嫌なジンクスも
振り払っただけにこれからもっと点をとってくれるだろう。
守備陣もこういう嫌な流れの試合で相手に高さに対してよく耐えていた。特に俊秀とリーグ戦では初先発の平岡のCB2人の頑張りが目立った。
平岡は序盤は緊張こそ見えたが相手の高さに負けず、ボール回しやフィードに関しても落ち着いてプレーしていた。ナビスコ杯で既に1試合経験
していたのもあるが、これだけ出来れば今後も心配ないだろう。現在怪我の青山、出場停止だった和道、彼ら2人もうかうかしていられない存在
となったし、これはチーム全体を考えれば歓迎すべきことだろう。また、俊秀も平岡をカバーしていたし、何より決勝点は彼が競り勝ったから
こそ、前節川崎F戦の得点に続いてセットプレーで彼は武器になってきた。そして地味だが毎試合いい仕事をしているのがテルである。終盤本当
に辛い時間帯に誰よりも走り、誰よりもいい読みで際立っている。
この日はサポーターも18,000人も駆けつけた。やはり満員の日本平はそれだけで選手に勇気を与える。オレンジボードも配布されてスタジア
ムもよりオレンジになったし、これから毎試合こうなって日本平がまさしく聖地になるべく選手もサポーターもこれから頑張っていかなくては
ならない。収益を考えたエコパ開催も大事かもしれないが、この日のスタジアムの熱気はお金では換算できないものなはず。ここをスタートに
して欲しい。
リーグ戦の方はW杯による中断まであと1試合、3日後の試合であり選手たちは怪我を抱える者もいれば疲労を蓄積している者もいる。だけど最
後のひと踏ん張り、選手もサポーターもここが勝負どころだから、気持ちを切らさずに闘い切ろう。
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